ジョンストン, ガイ(1981-)
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編曲の世界に魅せられた作曲家は、いつの時代にも数多く存在します。それは憧れの存在を身近に引き寄せるようなものなのでしょうか?名チェリスト、ジュリアン・ロイド・ウェバーもそんな一人で、彼は古今東西の声楽曲をチェロのために編曲し、声楽作品と器楽作品を自由に行き来して、これらの曲の魅力を存分に伝えることに力を尽くしています。このアルバムでは、モンテヴェルディからペルトまで時代を超えた「二重唱」の名作を2台のチェロ用にアレンジ。ジュリアンと彼の妻ジアシンが2人で寄り添いながら、哀愁に満ちた調べをゆったりと奏でます。(2013/11/20 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573251 |
このアルバムには、作曲家、演奏家たちによる「豊かな交友関係」が見てとれます。まずはブリッジとブリテン。10歳の時にブリッジの交響組曲「海」を聴き衝撃を受けたブリテンは、その3年後にブリッジから作曲のレッスンを受けることになります。ブリッジの音楽はしばしば「サロン風」と評されますが、ここで聴けるチェロ・ソナタの晦渋な作風は、確かにブリテンが影響を受けるであろう先進的な音楽です。そんなブリテンのチェロ・ソナタは稀代の名チェリスト、ロストロポーヴィチとの出会いから生まれたもの。ブリテンは、無伴奏チェロ組曲を始め、いくつかの作品をロストロポーヴィチに捧げています。そして、タネージと親交を結んだのは、このアルバムでチェロを演奏するジョンストンです。アルバムの最後に置かれた「MILO」は、タネジの息子MILOのために書かれた子守歌ですが、ジョンストンは初演者であり、またMILOのゴッドファーザー(!)だということです。渋い曲で独特の名演を聴かせるキャサリン・ストットのピアノも雄弁です。(2011/09/14 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100010 |
2000年の「BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー・コンペティション」で初めて出会ったチェリスト、ジョンストンとピアニスト、ポスター。以来、親しい友人として頻繁にコラボレーションを重ねるうちに、お互いを深く理解しあい、芸術性を高め合ってきたといいます。今回の彼らのアルバムは「変奏曲」をテーマに、様々な作品を集めたもの。3曲の変奏曲の他には、作曲家に関連した曲や、同じ時代の曲など、各々関係性の高い作品が選ばれています。シューベルトの「流れの上で」には名テノール、ギルクリストが参加。美しい歌唱でアルバムに華を添えています。(2019/03/22 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100095 |
アーネスト・ジョン・モーラン(1894-1950)はイギリスの作曲家です。アイルランド家系の聖職者の息子として生まれ、幼い頃よりヴァイオリンとピアノを学び、1913年に英国王立音楽大学に入学、ここではスタンフォードに作曲を学んでいます。その後第1次世界大戦に従軍しますが、ここで頭部を負傷。これが彼の生涯に暗い影を落としたと言われています。室内楽や歌曲の分野に多くの作品を残しましたが、1945年にチェリストのピアーズ・コートモアと結婚。このアルバムの「チェロ協奏曲」やチェロソナタなどの傑作が生まれました。セレナードは1948年に書かれた大規模な管弦楽曲ですが、初演時に「長すぎる」とされ「インテルメッツォ」と「フォルラーナ」を削除、以来6楽章で演奏されてきましたが、1996年に8楽章の原典版は出版されてからは、この当初の意向による形で演奏されるようになっています。同時期のイギリスの作曲家たちと同じく、母国の民謡に大きな影響を受けたモーランらしく、素朴で印象的なメロディが次から次へと溢れ出してくる美しい音楽です。刺激的な「さびしい水」、ホワイソーンのマドリガルに基く「ホワイソーンの影」は初期の作品であり、複雑な音楽言語を用いつつも、耳に優しい音楽と言えそうです。(2013/05/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573034 |