ブルーン, エトナ・レジツェ
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コペンハーゲンの王立音楽院で学び、パリでナディア・ブーランジェとメシアンに教えを受けた作曲家、ロウシング・オルセンの歌曲集。民族音楽の研究でも知られる人で、東洋的な響きがふんだんに取り入れられた作品は独特の香りを放っています。彼の母親は優れた歌手であったためか、オルセンも幼い頃から「人間の声」に特別な感情を持っていたといい、自作の歌曲を多くの人に聴いてもらうために、ヨーロッパ全土の詩人の作品から最上と思える詩を選び、その詩に異国情緒溢れる美しいメロディを与えました。フルートとの親密な対話が面白い「夕べの歌」の素朴な風情は、オルセンの特徴を端的に伝えています。(2017/04/28 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :8.226078 |
メシアンの2つの連作歌曲集を。実はどちらの曲も、彼が大切にしていた家族の損失が作曲のモティベーションとなっているのです。「3つのメロディ」は3年前に亡くなった彼の母親への思いが結晶したもの。そして「ハラウィ」は最初の妻クレア・デルボスが詩に至る病を得た頃に書かれたもの。しかし、どちらの作品にも失意の念はなく、あるのは限りない希望と法悦の感覚だけ。メシアンにおける「死」と「愛」の感覚が端的に感じられる名作と言えるでしょう。煌びやかなピアノ・パートと色彩感豊かな声の饗宴、そして感覚が麻痺するほどに強烈な言葉遊びをどうぞお楽しみください。(2010/02/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572189 |
メシアン(1908-1992)の1936年から1938年に書かれた一連の歌曲集(ハラウィを除く)は、彼における作曲家活動の初期の作品にもかかわらず、その音楽が目指すものは顕著であり、彼の特徴とも言える「音と色彩の関係」や、官能性がはっきりと現れています。「ミのための詩」は当時の彼の妻クレール・デルボス(1959年に死去)の愛称であった「ミ」に捧げられた歌曲集であり、夫婦愛の歓びと結婚の秘蹟を歌ったもので、この一音ごとに移り変わる色彩的な響きは、メシアンが愛したステンドグラスの光をそのまま写し取ったものでもあります。「ヴォカリーズ・エチュード」はタイトル通り歌詞を持たない小さな曲。パリ国立高等音楽院の声楽曲の練習曲として書かれたものですが、こんな短い曲の中にも(ドビュッシー風でもある)やはりメシアンらしい音の絵が描かれているのには感嘆するのみです。「天と地の歌」は妻への愛だけでなくわが子への愛、そして「死と復活」までもが高らかに歌われるというもの。「ミのための詩」からたった2年でここまで神秘性が増すとは・・・と驚いてしまいます。ブルーン・ヒルディグ・デュオによる美しい演奏で。(2015/10/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573247 |
このランゴーの「天体の音楽」は、珍しい曲として紹介される機会は多いのですが、上演が困難なせいか、なかなか聴く機会に恵まれない作品として知られています。トーン・クラスターや、ピアノの弦をはじくなどの前衛的な手法が使われているせいもあり、「ものすごく神秘的な作品」として知られてしまっていますが、実際に聴いてみると、とても静かで壮麗な曲。前衛的な手法も奇をてらったものではなく、「どうしてもその音が必要だったから」その技法を用いただけだということがおわかりいただけることでしょう。ソプラノや合唱が入ってくる部分はホルストやマーラーすら思わせる深淵なものです。ランゴー独特の宗教観、死生観が反映された作品群、素晴らしい演奏と録音でお楽しみください。(2010/10/27 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :6.220535 |