クライスラー, フリッツ(1875-1962)
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イタリア~フランス派、ウィーン派、ベルギー派の流れを汲んでいるクライスラーですが、彼はそれらの流派のどのエピゴーネンに陥ることもなく、独自のスタイルを確立しました。(アウアーの弟子というのは誤りです。)ビブラートの効果的な使い方による独特のトーン、申し分ないテクニック、そして一種のユーモアとも言える「軽み」が彼の演奏の中核をなしていました。このCDに納められているベートーヴェンのソナタ全集は、彼がベルリンに居を定め落ち着いた生活を送っていた時代の産物です。古典的な様式をふまえつつ、クライスラーならではの表現力が盛り込まれています。(2003/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110969-71 |
現在も頻繁に取り上げられている愛すべき小曲の作曲者としても有名なクライスラー。しかしながら演奏者としての彼は、曲のイメージから想像される小粋さや洒脱さの枠だけに留まる小物ではありません。卓越した技術、甘い音色、効果的なヴィヴラートを駆使した「雄弁なる技巧家」であり、現代につながるヴァイオリン奏法を開拓した第一人者でした。このCDには古典派、バロック、ロマン派の3時代の作品が収録されていますが、微妙にスタイルを変化させているのが良くわかります。(2000/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110909 |
演奏家のスタイルを大きく「陽」と「陰」に分けるとしたら、クライスラーは紛れもなく「陽」のエネルギーを持ったヴァイオリニストでした。自作の小曲のみならず協奏曲のような大曲でも、彼の演奏スタイルは深遠さを気取るより、曲の持つ晴れやかな要素・外交的な側面、そして明るい詩を表現することに傾斜しています。ベートーヴェンの3楽章ではドイツの牧歌的舞曲を彷彿させ、メンデルスゾーンの2楽章では詩を、そして最終楽章では天真爛漫な彼のショーマンシップが遺憾なく発揮されています。(2002/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110959 |
NAXOSの人気シリーズ、マッコーマックの第9集です。アイルランドが生んだ比類なきテノール、マッコーマックはその絶妙な息のコントロールで美しい響きを生み出し、オペラ・アリアだけでなく、故郷のアイルランドの民謡や、当時流行していた歌まで幅広く歌い、絶大なる人気を誇っていました。この第9集には、1920年4月から1923年9月にニュージャージーのカムデンで録音された27曲を収録しています。トラック6-9まではクライスラーとのコラボレーションです。またメリカントと、ラフマニノフの「子どもたちに」、シューマン「歌人の慰め」はマッコーマックの生前にも発表されたことがなく、今回初めてのリリースとなります。(2012/05/16 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111385 |
フリッツ・クライスラー(1875~1962)は、「音階をひいただけですばらしい音楽になる」と称えられたほどに、卓越した音楽性と温かい音色をもった、ウィーンのヴァイオリニストです。その才能は《愛の喜び》などの小品の作曲にも発揮されましたが、ここでお聴きいただくのは、彼がオーケストラと共に録音した協奏曲集です。モーツァルトはアコースティック録音、そしてブラームスは初期の電気録音によるもので、後者は2回のスタジオ録音のうちの1回めとなるものです。いずれも、戦前にはそれぞれの曲の決定盤として、日本でも熱い支持をうけたものです。(山崎浩太郎)(2001/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110921 |