オストラン, クリスティーナ
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19世紀後半から20世紀初頭にデンマークの作曲家によって書かれた“ロマンス”を集めたアルバム。未出版などの理由でほとんど知られていない曲ばかりですが、どれも北欧の民謡を思わせる美しい旋律をヴァイオリンがロマンティックに歌い上げていて印象的です。デンマーク国立図書館が所蔵していた楽譜などを発掘し、世界初録音を4曲含んでいます。演奏はデンマーク出身の女性ヴァイオリニスト、クリスティーナ・オストラン。4歳よりスズキメソードでヴァイオリンを学び、24歳の若さでデンマーク国立交響楽団のリーダーに就任、現在もその地位で活躍を続けるほか、夫でピアニスト、パー・サロとの室内楽の演奏でも広く知られています。(2020/12/25 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :6.220652 |
デンマークの作曲家ゲーゼ(ガーデ)はメンデルスゾーンに私淑し、彼の死後である1847年からは、ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者も務めました。1866年にはコペンハーゲン音楽学校を設立し、現在ではデンマーク音楽の祖として尊敬されています。このアルバムに収録された3つのソナタは、どれもがロマン派の風情を色濃く持っているのですが、その作曲年代には40年もの開きがあり、作風の変化をしみじみと感じ取ることができるでしょう。自身優れたヴァイオリニストでもあっただけに、ヴァイオリンの歌いまわしには絶妙の味があります。(2009/05/27 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :8.226066 |
デンマーク初の女性電子音楽家と言われるエルセ・マリー・パーゼ。ピエール・シェフェールやカールハインツ・シュットックハウゼンらと共同制作を行い、優れた作品を世に送り出していた彼女ですが、2016年1月18日にこの世を去りました。このアルバムでは、これまでほとんど知られることのなかった「オーケストラ作品の作曲家」としてのパーゼの一面が紹介されています。彼女の代表作「エチュード」と同名のヴァイオリン協奏曲はリゲティを思わせる曲調による4つの部分からなる作品。各々の部分にはニールセンの交響曲第2番「4つの気質」にちなんだタイトルが付されています。弦楽オーケストラのための「パラメーター」は3つの楽章で構成され、グリッサンドを多用するバルトークを思わせる音楽。「色についての7つの作品」は、一人の作曲家の作品とは思えないほど多彩な作風による小品の集まり。7つの音列が使用されており、これは1958年に書かれた電子音楽のための作品「セブンサークル」と共通するものです。そして、恐らく彼女の最初の管弦楽作品と推測されるトランペット協奏曲は、特殊奏法による様々な音色が必要で、12音技法で書かれながらも、時にはジャズ風な雰囲気を感じさせるユーモラスな曲調をもっています。(2022/12/16 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :8.226719 |
二つの世界大戦の狭間に生み出された、国籍の違う3つのヴァイオリン・ソナタ集。そのどれもが調性の縛りから解放され、自由な音列に支えられながらも、重苦しくも皮肉めいた感情に揺れ動いています。1922年から1927年にかけて作曲されたラヴェルの作品は、彼最後の室内楽曲であり、作曲に5年も費やしたのは「ムダな音符を削るため」だったとか。「ブルース」と題された第2楽章はジャズそのものです。「神秘の詩」と名付けられたブロッホの第2番のソナタは、瞑想的であり不安と慟哭の音楽です。ヴァイオリン曲をほとんど書かなかったヤナーチェクの唯一完成されたヴァイオリン・ソナタは1914年頃の作品。調性感は希薄なものの、民族色に彩られた旋律はある意味、美の極致でもあり、古典的なものからの脱却を図るも、結局取り込まれている無常ささえも感じさせる問題作です。オストランとサロは15年間に渡ってデンマーク音楽の演奏に力を入れてきましたが、そろそろ全世界を手中に収めるべく「その活動を広める」と宣言しています。(2012/10/24 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100022 |
デンマークの作曲家、グズモンセン=ホルムグレーンは2016年に亡くなるまで、現代北欧音楽のアイコン的存在として活躍し続け、ここに収録されている1984年生まれの新進作曲家、A.G.マドセンのような若い世代にも多大な影響を与えてきました。ミニマル・ミュージックのようなシンプルなフレーズ、容赦なく投げ込まれる凶暴な音や日常のノイズなどが、静けさと交互に現れるグズモンセン=ホルムグレーンの作品は、その独特な作風と、精密かつ熟練の技巧で、20世紀から21世紀にかけての北欧音楽を牽引しました。一方、A.G.マドセンは、まばらなテクストに限定的な素材を用いて、ミクロの世界を構築するかのような作風で、詩的でもあり、どこか遠いロマン派時代の亡霊を呼び覚ますような感覚のある音楽を書きます。ここでは、そんな二人の作曲家によるコンチェルタンテ(協奏交響曲)の世界を、デンマークを代表するヴァイオリン奏者C.オストランやピアノのP.サロ、デンマーク国立交響楽団の演奏でお届けします。(2020/01/17 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :8.226138 |
メシアンの最も有名な作品の一つ「世の終わりのための四重奏曲」は、第二次世界大戦中の1940年にドイツ軍の捕虜となったメシアンが収容所で書いた作品。そこで出会った音楽家、チェリストのエティエンヌ・パスキエとクラリネット奏者アンリ・アコカ、ヴァイオリン奏者ジャン・ル・ブレール、そしてメシアン自身のピアノのために書かれており、メシアンが愛する鳥の声や神への賛美が至るところに顕れる名作に仕上がっています。デンマーク国立交響楽団(DR放送交響楽団)のコンサートマスター、クリスティーナ・オストランと首席クラリネット奏者ジョニー・テシエ、同じく首席チェロ奏者ヘンリク・ダム・トムセンの3人に加え、デンマークを拠点に活動するピアニスト、ペア・サロは、この曲をコンサートで何度も演奏しており、満を持しての録音となりました。DXD352.8kHz/32bitでの録音、マルチ・チャンネルを含むSACDでの発売です。(2022/05/27 発売)
レーベル名 | :OUR Recordings |
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カタログ番号 | :6.220679 |