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カート, マルニクス・デ

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    グラウプナー:受難カンタータ集 2 (エクス・テンポーレ/マンハイム・ホーフカペレ/ヘイエリック)

    ドイツ後期バロック時代の作曲家グラウプナーによる受難カンタータ集の第2集。第1集(555071)と同じくエクス・テンポーレのメンバーとマンハイム・ホーフカペレ、ハイアリックの指揮による洗練された演奏です。18世紀初頭の北ドイツで最も人気あるオペラ作曲家の一人であったグラプナーは、声楽の使い方に熟知しており、これらのカンタータでも、キャッチーなメロディによる歌手たちの歌の見せ所が存分に用意されているとともに、バックを務めるオーケストラの楽器も歌と競うように、見事なアンサンブルを聴かせます。時には弦楽器のみのアンサンブルもあり、多彩な響きは聴き手を魅了します。(2018/04/27 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555170-2

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    心の奥底に - シェイクスピア劇の音楽(モリソン/キャット/ハトホル・コンソートリシュカ)

    【高雅にして人間的!変幻自在、昔日の舞台を彩った響きを最前線の古楽プレイヤーたちと】欧州屈指の古楽拠点バーゼルとブリュッセルで学んだオーストリアのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者ロミーナ・リシュカを中心に、意欲的なプログラムを次々と音盤化してきた古楽器集団ハトホル・コンソート。ルネサンス期の英国で愛されていたガンバ・コンソートを主なレパートリーとしてきたこのグループが、エリザベス朝時代を賑わせたシェイクスピアの戯曲に光を当てるアルバムを制作しました。シェイクスピアの作品は随所に音楽や楽器への言及が見られるほか、16~17世紀の英国で実際に演劇上演時に音楽を使っていたことも分かっており、直接その詩句に曲がつけられた当時の楽曲はもちろん、同時代の英国で知られていた器楽曲もテーマに沿って厳選。一座の入場から劇の終わりまで、ルネサンス演劇を音で辿れる充実したプログラムになっています。政治風刺や道化芝居を織り込みながら、恋の魅力もさまざまに描きつつ最後は壮絶な死を連想させて終わるその流れは、まさしくシェイクスピア悲喜劇の展開さながら。英国と欧州各地で、さまざまな第一線グループの一員として幾多のステージや名盤を彩ってきた古楽器の名手が多数加わり、オラトリオや歌曲でも高く評価されているハンナ・モリソン、小編成ポリフォニーから劇音楽まで幅広い活躍をみせるマルニクス・デ・カットという名歌手2人が変幻自在の歌を鮮やかに歌い継ぐ70分。各歌詞の背景まで含め、古楽の奥深さとスリリングな多様さを十分に味わえる1枚となっています。(2024/07/05 発売)

    レーベル名:Ramee
    カタログ番号:RAM2303

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    J.S. バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとオルガンのための作品集(バッハ・フォー・トゥー)(リシュカ/カート)

    【名手ロミーナ・リシュカとマルニクス・デ・カットが描き出す、バッハの多面的な魅力】ハトホル・コンソートを率いてルネサンスやバロックに止まらず、近年は現代、クロスオーバーにまで進出して目覚ましい活躍を見せるヴィオラ・ダ・ガンバの新世代の旗手ロミーナ・リシュカ。カウンターテナーそして指揮者としても活躍し、自ら主宰するプルート・アンサンブルのほかジェズアルド・コンソートなどの活動を通じ、やはり古楽から現代までをレパートリーとするベルギーのオルガン奏者マルニクス・デ・カット。この共演盤の企画は、二人がガンバとポジティフ・オルガンで演奏したバッハのソナタBWV 1027終楽章が、デ・カットが学生の頃練習したオルガン独奏のためのトリオ(BWV 1027a)の1声部をガンバに置き換えたものであったことから派生して生まれました。そのバッハ自身の編曲例に倣い、オルガンのためのコラールとトリオ・ソナタから1つの声部をガンバに置き換えて演奏することで、これらの多声的な面白さをさらに引き出そうという試みは、見事な効果を上げています。ガンバもバスのほか高音と中音の楽器が作品によって使い分けられ、担当する声部に変化を持たせることで、より多彩な魅力を引き出しました。(2021/10/08 発売)

    レーベル名:Ramee
    カタログ番号:RAM2005

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    リスト:十字架の道/サルヴェ・レジーナ/主の祈り/アヴェ・ヴェルム・コルプス(コレギウム・ヴォカーレ・ゲント/デ・カート/デ・レーウ)

    異色のサティ解釈師として知られるピアニスト=作曲家、レインベルト・デ・レーウは古楽先進地オランダ生まれ...近年では古楽系指揮者フィリップ・ヘレヴェッヘが立ち上げた老舗合唱団コレギウム・ヴォカーレ・ヘントとの共演も多く、すでにAlphaではヤナーチェクの合唱作品集を指揮したアルバムで高い評価を博しました(Alpha219)。現代作品への適性と深い作品愛に裏打ちされた近代作品との相性はどこか、ハンス・ツェンダーやギドン・クレーメルなどのロマン派音楽での実績を連想させるところもあるデ・レーウですが、今回とりあげたのはリスト晩期の異色作。イエスが十字架にかけられるまで辿った14の場所をめぐる合唱曲『十字架への道』はこの作曲家が後年たどりついた濃密かつ玄妙な和声言語が「ことば」との相性とあいまって独特な鑑賞体験をもたらします。デ・レーウ自身のピアノと古楽系合唱のピュアな響きとが作品美をえもいわれぬかたちで体験させてくれるであろう新録音、国内仕様では歌詞訳とあわせ解説の翻訳も添付されます。(2019/03/22 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA390

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    レオポルトI世:オラトリオ「アブラハムの犠牲」/聖週間のミゼレーレ(ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス/コルデス)

    神聖ローマ皇帝、レオポルド1世(1640-1705)。三十年戦争で衰退した領土を受け継ぐも、持ち前の政治力で領土を拡大、ハプスブルク家の大国復興の足掛かりを築いた指導者です。もともとは聖職者になるはずだったため高度な教育を受けており、作曲家としても優れた才能を開花させた皇帝は、生涯に150曲を超えるイタリア語のアリアを始め、80曲の教会音楽、17曲のバレエ音楽など、多数の作品を残しました。このアルバムに収録されている「アブラハムの犠牲」では、愛する息子イサクを神に捧げることになったアブラハムの苦悩が劇的に描かれています。またイサクがキリストの先駆的存在として扱われているため、同時代にウィーンで書かれた受難曲の中でも特別な存在として讃えられています。この作品が書かれた時、レオポルド1世はわずか20歳でしたが、彼の熟達した作曲技法が見て取れます。この時期としては珍しくオルガン(通奏低音)を用いず、弦楽器と声楽のみによる「ミゼレーレ」も魅力的です。(2020/08/07 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555113-2