デニソフ, ドミートリー
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“ロシア音楽のエディソン”と称される作曲家エディソン・デニソフ。2019年にリリースされるこのアルバムは彼の生誕90周年を記念するもので、1990年2月6日、モスクワ音楽院大ホールで開催された公演の貴重な放送音源の初CD化です。アメリカ人の偉大な発明家にあやかって風変わりな名前を付けられたデニソフは、もともと数学を専攻していましたが、ショスタコーヴィチに手紙を書いて教えを請うたことで才能を見出され、師の援助で音楽家へと転向しました。その音楽は西側の前衛音楽路線に沿っており、当時のソビエト社会主義のイデオロギーに反する反体制派の「フレンニコフの7人」の一人と認定され、1979年には「革新的な音楽というよりもむしろ、的外れ、騒音、汚泥」とまで批判され、演奏の機会を失ってしまいます。彼の作品が再びロシアで演奏されるようになったのは、60歳を過ぎてからのこと。とりわけこの1990年の公演は、作曲家だけでなく、ロシアの国にとってもペレストロイカによる新しい時代の幕開けを飾る記念碑的なものでした。キャリアの初期からデニソフをレパートリーとしてきたロジェストヴェンスキーによって、新たな歴史の1ページが開かれたのです。本盤には、そこで演奏されたデニソフの1970~80年代の重要な作品の他、作品についての作曲家自身のコメントやロジェストヴェンスキーとの会話、公演前のリハーサルの一部が収録されています。(2019/12/20 発売)
レーベル名 | :Melodiya |
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カタログ番号 | :MELCD1002604 |