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ロンドピエール, アントナン

Search results:4 件 見つかりました。

  • ロベール: グラン・モテと雅歌

    【リュリの傍らでヴェルサイユ様式を教会音楽面で支えた巨匠、充実の新録音が本場から!】フランス17世紀の教会音楽を牽引した重要人物でありながら、めったに体系的録音が現れない大家ピエール・ロベールの作品集が、満を持してヴェルサイユ・バロック音楽センターの俊才たちによって制作されました。しかも録音場所はヴェルサイユ宮殿。本場直送の充実アルバムです。イタリア様式と並ぶバロック期の二大潮流の一つフランス様式は、ルイ14世の王室に連なる音楽家達によって培われました。とりわけ舞踏劇の作曲にすぐれ、抒情悲劇と呼ばれるフランス語オペラの正統な形式を大成に導いた王室音楽総監督リュリの存在は重要ですが、この時代の音楽活動は彼が担った舞台音楽など、社交催事や王の私生活を彩る俗世向けのものばかりではなく、教会音楽もまた非常に重要でした。この分野でもリュリの作品は多いとはいえ、王室礼拝堂は基本的に彼の管轄外。その音楽様式の土台を形作ったのが、1660-80年代に礼拝堂の共同副楽長(「楽長」は高位聖職者の名誉職だったため、副楽長たちが実質上の音楽監督)だったデュモンと、リュリより10歳ほど年上の本盤の主人公ピエール・ロベールだったのです。イタリア風のコンチェルタンテ様式を下地に、合唱と独唱の鮮やかな対置を合奏が彩るグラン・モテの数々から、ここでは礼拝のハイライトの一つでもある聖体奉挙の折に唱えられていた曲を選曲。旧約聖書『雅歌』から歌詞が選ばれているそれらの大作が、フランス語圏育ちのアンサンブルによる堅固にしてふくよかな解釈で瑞々しく蘇ります。(2021/10/22 発売)

    レーベル名:Château de Versailles Spectacles
    カタログ番号:CVS051

  • リュリ: 歌劇《アティス》

    【本場ヴェルサイユに響く「王のオペラ」。最新録音はレ・タラン・リリクと精鋭歌手陣で!】イタリアからもたらされたオペラという新しい舞台芸術に触発され、フランス語の台本を朗唱しながら舞踏や独唱歌を交えつつ一大悲劇を描きあげてゆく抒情悲劇という形式を確立、フランス歌劇史の扉を開いたジャン=バティスト・リュリ。太陽王ルイ14世の王室音楽総監督として、彼はこの形式で王室のための新作を続々と披露しましたが、その中でもとくに太陽王の気に入り「王のオペラ」として後代まで再演されたのが、1676年に初演された《アティス》でした。女神シベールの恋慕を逃れ川の妖精サンガリードとの仲を深めたアティスが、女神の怒りで樹木に変えられてしまう悲恋の物語。20世紀のバロック・オペラ復権の流れの中、ウィリアム・クリスティ指揮レザ―ル・フロリサンが決定的成功を収めた演目でもありますが、それ以降の音楽学研究の進展を経た21世紀の新録音として、近年リュリ作品の演奏で絶大な成果をあげているクリストフ・ルセ&レ・タラン・リリクの解釈がヴェルサイユ宮殿のレーベルChateau de Versaillesから登場。近年ますます活躍の場を広げているレイナウト・ファン・メヘレンを表題役に、濃やかな歌唱で緻密な心情描写を聴かせる名歌手たちの至芸がルセ随一のコントロールで、一貫性と一体感に満ちた演奏へ昇華されてゆく希代の名演に仕上がりました。自身もアンサンブル指揮者であるコルネール・ブロンデットとルセが2台の鍵盤楽器に向かい、バス・ド・ヴィオロンのエマニュエル・ジャック、ヴィオールのミリアム・リニョルなど充実の通奏低音陣はじめオーケストラにも経験豊かな名手が続々。バロック・オペラ録音史に新たなページを飾るリリースと言ってよいでしょう。(2024/01/12 発売)

    レーベル名:Château de Versailles Spectacles
    カタログ番号:CVS126

  • DESTOUCHES, A.C.: Télémaque et Calypso [Opera] (Druet, Rondepierre, De Negri, Les Ombres, Sartre)

    【ルイ14世最晩期を彩った気鋭デトゥーシュの充実作】ヴィヴァルディやヘンデルが注目を集め始めた頃、1714年11月にパリの王室音楽アカデミー劇場(オペラ座)で初演された《テレマークとカリプソ》は、翌年9月に亡くなることになる老王ルイ14世が最晩期に賞賛した人気作曲家デトゥーシュの充実作。前年にオペラ座の総監査役を任された彼は、王が愛した往年の大家リュリを彷彿とさせる活躍を劇音楽の世界で見せていました。古代ギリシャの英雄叙事詩『オデュッセイアー』に取材した、オデュッセウスの息子テレマーク(テレマコス)が父を探しにゆく途中で海難の末たどりついた島での顛末を描いた序幕付き全5幕の構成も、まさしくリュリの伝統を受け継ぐ正統派。全編を通じて合唱を効果的に用いつつ、いたるところに舞曲をふんだんに盛り込みながら、フランス語の韻律をイタリア流の歌心に沿わせるデトゥーシュの確かな作曲手腕が活きています。小ぶりのアンサンブルで驚くほど雄弁な音楽を織り上げてゆくのは、フランスのバロック・オペラ界で目覚ましい活躍を続ける才人集団レゾンブル!表題役のドリュエとロンドピエールを筆頭に、さまざまな役柄をこなすハスナア・ベナニや女主人公を演じるエマニュエル・ド・ネグリら独唱者には存在感ある歌手が揃い、名手揃いの器楽合奏(弦楽合奏にはレ・タンブルの名手・川久保洋子も参加)と緊密なアンサンブルを通じて正統派のフランス・バロック劇音楽世界を描き出します。再評価目覚ましいデトゥーシュの真髄に触れられる、本場ヴェルサイユ発の頼もしい全曲録音です。(2024/04/12 発売)

    レーベル名:Château de Versailles Spectacles
    カタログ番号:CVS128

  • リュリ:歌劇「ジョルジュ・ダンダン」/歌劇「ヴェルサイユの洞窟」(アンサンブル・マルグリット・ルイーズ/ジャリ)

    【ヴェルサイユで再現される、17世紀の華麗な音絵巻】17世紀フランス宮廷で宮廷楽長として絶大な地位を誇ったリュリによる、モリエールとキノーという17世紀屈指の劇作家たちの演劇2作に添えられた音楽を中心としたアルバム。いずれも演劇として物語が進行する合間にリュリの音楽が挟まれていくという趣向で、そのための音楽部分のみを収録しています。演奏機会もそれほど多いとは言えない貴重な作品を、初演時の王室とゆかりの深いヴェルサイユ宮殿で制作されたフランス古楽器勢による新録音で聴けるのは貴重です。《ヴェルサイユの洞窟》は、宮殿内にある人工洞窟にまつわるお話で、台本はリュリと組んで多くの傑作を生んだ詩人フィリップ・キノー、《ジョルジュ・ダンダン》は成り上がりものの主人公が、頭は切れるが浮気者の若妻にさんざん振り回されるという喜劇で、台本は人気作家のモリエール。彼は初演時に自ら主人公ダンダン氏役で舞台にあがり、劇中に挿入された牧歌劇を歌う歌手たちと共演しました。《プシュケ》からの景気の良い音楽も取り混ぜて、ガエタン・ジャリ率いるマルグリット・ルイーズによる華麗極まりない演奏でお楽しみいただけます。録音も、豪華絢爛な装飾で知られるヴェルサイユ宮殿内の「十字軍の間」で行われたものです。(2020/10/09 発売)

    レーベル名:Château de Versailles Spectacles
    カタログ番号:CVS027