バーゼル交響楽団
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ブルックナー(1824-1896)の交響曲については、様々な異稿版が存在し、現在でも研究が進んでいることは周知の事実です。初稿、改訂、後の人たちに拠る改編・・・。そのどれもが独自の声を挙げ、「これこそがブルックナーの真実の声」と主張し合っています。そして、演奏を聴く時には、ここ指揮者の解釈、オーケストラの音色などが加わり奥深い世界を構築していくのです。こうして、聴き手も演奏家もブルックナーから抜けられなくなるのでしょう。こちらは2002 年から2009 年までインディアナポリス交響楽団の音楽監督を務めた指揮者ヴェンツァーゴの渾身のブルックナーです。彼は以前にもバーゼル管弦楽団と「知られざるシューマン作品」の発掘を行ったことでも知られ、今回のブルックナー・ツィクルスでも何かをやってくれそうな期待が高まります。(2011/08/10 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777615-2 |
ベルリオーズ(1803-1869)自身が「私の人生はとても多くの興味深い内容を盛った小説である」と語り、また45歳のときには実際に「回想録」の執筆もはじめるなど、その生き方も音楽に負けず劣らず波乱万丈の一途を辿った人でした。この回想録は彼の死後、1870年に出版されましたが、これを読んだ読者たちは、ここに横溢する狂気に驚くと同時に、彼の天才についての思いを巡らせたのです。このアルバムは、ベルリオーズがシェイクスピア作品に触発された作品が主に収録されていますが、極度に歪曲、拡大された人物描写や壮大な音楽、濃厚な表情は、確かに他の作曲家たちの同傾向の作品に比べると、一味も二味も違うもの。ベルリオーズという人物の特異さが遺憾なく強調されていると言ってもよいでしょう。今回、これらの作品を演奏するのは、オペラでも活躍するアイヴォー・ボルトン。「クレオパトラの死」では名歌手カサロヴァを迎え、充実した演奏を聴かせます。また、ヴァイオリン協奏曲ともいえる「夢想とカプリス」は歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」から派生した作品で、こちらも興味深い音楽です。ユン・ソヨンの力強い演奏が魅力的です。(2015/07/29 発売)
レーベル名 | :Basel Symphony Orchestra |
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カタログ番号 | :SOB08 |
名指揮者としても知られる「作曲家」ワインガルトナー(1863-1942)の最後の交響曲です。この第7番は1937年から1939年にかけて作曲された、大規模なオーケストラと、4人の独唱者と合唱、オルガンを伴う大規模な作品であり、2楽章ではフリードリッヒ・ヘッベル作の「2人のさすらい人」の詩が使われ、また4楽章と最終楽章のテキストにはヘルダーリンの讃歌と、彼の妻カルメン・テューダーの詩が使われています。彼はこの曲を作曲した後、バーゼルを離れパリへと亡命しますが、この作品はバーゼルに残っていました。今回マルコ・レトーニャの指揮でこの作品を演奏、収録することで、cpoにおけるワインガルトナーの「交響曲シリーズ」は完結となります。(2013/02/20 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777103-2 |