リセンコ, ミコラ・ヴィラリヨヴィチ(1842-1912)
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ウクライナはアジアとヨーロッパの交差点に位置しており、そのせいか西ヨーロッパの長調・短調の概念はウクライナではあまり定着しなかったようです。この国の作曲家たちは、民族音楽にインスピレーションを得ながら自らの音楽的立場を貫いてきました。このアルバムでは、19世紀のナショナリズムの高まりに触発され、自国の民族音楽に回帰することで「ウクライナ国民楽派」を築いた作曲家たちの作品をウクライナ系オーストラリア人のヴァイオリニスト、マルキヤン・メルニチェンコが紹介しています。世界初録音を多数含む、きらびやかで熱のこもったこれらのヴァイオリン作品は、まさにウクライナの知られざる音楽遺産といえるでしょう。(2025/05/16 発売)
レーベル名 | :Toccata Next |
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カタログ番号 | :TOCN0040 |
ウクライナ出身の作曲家たちが書いたピアノ曲を収録した1枚。ウクライナ民謡「ドゥムカ」の研究で知られるリセンコや、彼の弟子で教師としても名高いレヴツキーの他、ソ連とナチスの弾圧を受けたボルトキエヴィチ、レヴツキーと同世代で後期ロマン派の影響を強く受けたバルヴィンスキーとコセンコ、1940年代のジダーノフ批判を乗り越え交響曲の作曲家としても知られるリャトシンスキー、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻後、ベルリンへ避難し、活動の拠点を移し現在でも活動を続けているシルヴェストロフ。収録作品は1877年から2005年までに作曲されており、ソ連時代は「ロシア人」として認識されてきた彼らの豊かな創造性を改めて感じることができるでしょう。演奏するマーガレット・フィンガーハットはウクライナ出身の祖父を持ち、現在はロンドンを中心に活動するピアニスト。慈善事業にも熱心に取り組んでおり、このアルバムの売り上げの一部も「British-Ukrainian Aid」に寄付され、ウクライナの医療支援の資金として活用されます。(2025/04/25 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0701 |
現在「ウクライナのクラシック音楽の父」とみなされているミコラ・ルイセンコ(リセンコ 1842-1912)。しかし、その作品が存分に世界中で知られているとは言えません。彼は幼い頃からウクライナの民謡に強い関心を持ち、これらを収集し、7巻にわたる民謡集を編纂、キエフ大学に在学中に出版し、またこれらのメロディを自作に取り入れています。このアルバムには彼のヴァイオリンとピアノのための作品の全てが収録されています。一番有名なのは「ドゥムカ・シュムカ」でしょう。もともとはピアノ曲ですが、今回はヴァイオリンとピアノのために編曲したものを収録しています。また他のいくつかの曲は、同じウクライナの作曲家、ヴィクトル・カミンスキーがルイセンコの歌曲をヴァイオリンとピアノのために編曲したもので、こちらも叙情性に満ちた懐かしい響きを持っています。また詩人タラス・シェフチェンコの詩を愛していたことでも知られています。(2015/04/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0177 |
ヴァイオリン作品集(TOCC-177)と併せて聴きたいルイセンコ(リセンコ 1842-1912)の、こちらはピアノ曲集です。「ウクライナのクラシック音楽の父」と讃えられる彼のピアノ曲は、ウクライナに根付く民謡と、ショパンやリストから受け継いだ伝統が見事に融合した、聴き応えのあるものです。例えば「第1狂詩曲」には明らかにリストの「ハンガリー狂詩曲」の影響が感じられます。とは言え、彼の作品に共通する暗さと悲しみの影は、他の作曲家には見られないものではないでしょうか。一連の「夏のアルバム」の曲からも、やるせなさばかりが伝わってくるように思います。ピアニストのアーサー・グリーンはニューヨークで生まれ、ジュリアードで学んだ人。彼の妻であるヴァイオリニスト、ソロミア・ソロカがウクライナ人のため、夫妻でルイセンコの音楽の普及に努めているというわけです。(2015/04/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0287 |