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シュラフ, ヨハネス(1862-1941)

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    ウィーン世紀末、6人の作曲家~アルマ・マーラーのまわりで(ハンニガン)

    ベルクの『ルル』とガーシュウィンの『ガール・クレイジー』をひとつのアルバムで出会わせるという痛快な成功例でAlphaレーベルに颯爽と登場、グラミー賞クラシック声楽部門のみならずカナダJuno賞でもクラシカル年間最優秀賞を獲得するなど、絶好調なすべりだしをみせたバーバラ・ハンニガン。ブリテン、ストラヴィンスキー、バルトーク、ベルク……と20世紀レパートリーの演奏史をあざやかに塗り替え続けてきたこの異才歌手はいま、オランダを中心に現代音楽シーンを賑わせてきた指揮者であり「ユニークなサティ弾き」でもあるレインベルト・デ・レーウと「ウィーン世紀末(世紀転換期)」をテーマに、妖艶・蠱惑的にして多彩な歌の数々をまたしてもユニークな音世界に結晶させてみせました。音楽家だけでなく建築家や哲学者などさまざまな知の巨人たちとも交流をもち、時代に独特の存在感を残した(グスタフ・マーラー夫人として知られる)アルマ・マーラー=ヴェルフルを軸に、ツェムリンスキーやヴォルフ、新ウィーン楽派の異才たちがどんな空気感のなかに生きていたか、21世紀の気配と100年前とを軽やかに行き来するハンニガンの歌い口はどんな聴覚体験の刷新をもたらすのでしょう?毎回かなりこだわりのあるアルバム制作理念をアピールしてくる彼女だけに、国内仕様での解説訳・訳詞にも注目です。(2018/09/28 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA393

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    ミヒャル・ギーレン・エディション 8 - シェーンベルク/ベルク/ウェーベルン:管弦楽作品集(1954-2013)

    【追悼:ミヒャエル・ギーレン(1927-2019)】ギーレンの真骨頂ともいえる、新ウィーン楽派作品集2019年3月8日に惜しまれつつもこの世を去った名指揮者ミヒャエル・ギーレン。彼が残した膨大な録音の中からSWR南西ドイツ放送に保存されている音源を体系的にリリースしているのがこのギーレン・エディションです。これまでも初出音源を含む興味深いレパートリーが紹介されてきましたが、第8集となる今作は、ギーレンが最も得意としたシェーンベルク、ベルク、ウェーベルンの作品集。今作にも多くの初出音源が含まれています。CD1からCD8まではシェーンベルクの作品集で、彼の名を一躍高めた「グレの歌」を始め、初期の作品である「ペレアスとメリザンド」や「浄められた夜」から「管弦楽のための変奏曲」、大作「ヤコブの梯子」などシェーンベルクの代表作を収録。8枚のうち、3枚分は完全に初出録音であり、マルシュナーによる「ヴァイオリン協奏曲」のようにLPのみでリリースされていた音源を今回初CD化したものも含まれます。シェーンベルクが編曲したバッハやヨハン・シュトラウス作品も収録されており、こちらも興味深いラインナップです。CD9とCD10はベルクの作品集。ギーレンとの共演も多かったソプラノ、メラニー・ディーナーが歌う「7つの初期の歌」や、クリスティアン・フェラスがソリストを務める「ヴァイオリン協奏曲」は初出音源です。CD11と12はウェーベルンの作品集。こちらも4曲の初出音源をはじめ、シューベルトとウェーベルンの作品をとりまぜての演奏や、シェーンベルクの「室内交響曲」をウェーベルンが小さな編成に編曲したものが含まれています。「室内交響曲」ではギーレン自身がピアノを演奏、「ウィーン私的演奏協会」で大きな役割を果たしたエドゥワルト・シュトイアーマン(ギーレンの叔父でもある)の役割を担っています。ギーレンをしてギーレンたらしめるレパートリーの数々をお楽しみください。(2019/06/21 発売)

    レーベル名:SWR Classic
    カタログ番号:SWR19063CD

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    シェーンベルク:歌曲集 - Op. 2, 3, 6, 14 /キャバレーソング/4つの民謡編曲(白井光子/ヘル)

    (2009/04/01 発売)

    レーベル名:Capriccio
    カタログ番号:C10514

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    シェーンベルク:歌曲全集(ヤルノット/バラインスキー/ディーナー/マイヤー/シェーファー/フォンドゥング)

    誰も知らない素顔のシェーンベルク!!!
    断片や草稿まで、世界初録音を多数含む貴重な歌曲全集です。
    あの「グレの歌」のオリジナル・ヴァージョンはピアノ伴奏であり、現在私たちが知っている形とは、かなり違うものであったことや、そろそろ十二音へと移行を始める時期に書かれたOp.8-1「自然」も、最初はもう少し違った形であったり・・・
    とにかく作品番号なしの曲の興味深いこと!調性概念が壊れていく瞬間に立ち会えるかのような、意義あるアルバムです。
    歌手陣も文句なし。永久保存盤です。録音 2009年-2011年(2012/09/12 発売)

    レーベル名:Capriccio
    カタログ番号:C7120

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    シューマン:詩人の恋 /ベルク:7つの初期のリート(ベゾイエン/マルグリス)

    通常は16曲のはずのシューマンの「詩人の恋」。ベズイエンはシューマンが作曲しながらも、組曲には入れずに破棄してしまった4曲を付け加えて"完全版"として歌い上げます。このロマンティックで感傷的な作品を、オランダのベテランテノール、ベズイエンがこの上ない共感を持って歌いあげます。カップリングはベルクの「7つの初期の歌」で、どちらかというと、繊細な女声で歌われることの多いこの作品に、ベズイエンは力強さと甘さをうまく付け加えています。ピアノのマルグリスが、また見事な表現で彼の歌をサポートしています。(2013/04/24 発売)

    レーベル名:Oehms Classics
    カタログ番号:OC857

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    R. シュトラウス/ベルク/ツェムリンスキー:ソプラノのための作品集(光と影)(ピオー)

    【ピオーが描く、ドイツ歌曲の陰影法】フランスの歌姫ピオーが歌う管弦楽伴奏のドイツ歌曲集。「4つの最後の歌」「あすの朝」「7つの初期の歌」などの有名曲、そしてリヒャルト・シュトラウスが最後に残した歌曲とされる「あおい」が聴けるのが大きな魅力です。アルバム・タイトルの「CLAIR-OBSCUR(クレール-オブスキュール)」は、絵画における明暗法あるいは陰影法を指す言葉ですが、光と影など相反するものの対比や移り変わりなどにピオー自身がこだわりを持ち続けているということで、ここに彼女の母国語であるフランス語がわざわざ使われているのもその内面を表現してのことでしょう。それぞれの歌曲に描かれた光と影を敏感に感じ取り、滑らかな歌声と持ち前の技術と表現力で丁重に歌い上げています。指揮はパリ国立歌劇場管弦楽団の首席クラリネット奏者でもあるジャン=フランソワ・ヴェルディエで、管弦楽は彼が音楽監督を務めるヴィクトル・ユーゴー・フランシュ=コンテ管弦楽団です。オリジナル・ブックレットには、陰影法が印象的な有名絵画の図案を多数掲載しています。(2021/03/12 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA727

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    ツァイスル:歌曲集(白い月が柔らかく枝にキスする)(ベストライン/スペンサー)

    ウィーンに生まれ、早くから音楽の才能を発揮、14歳でウィーン音楽院に入学し15歳で最初の歌曲を書いたという作曲家エーリッヒ・ツァイスル。ウィーンで華々しい活躍を始めるも、ユダヤ系であった彼はナチスの侵攻に伴いニューヨークに亡命、ハンス・アイスラーの口添えでハリウッドにて映画音楽の作曲に携わります。いくつかの映画のために曲を書いたものの、製作主との主張の違いから存分に力を発揮することができなかったツァイスルは、「ヘブライ・レクイエム」などの宗教色の強い作品などを手掛けることで自身の方向性を見出していきます。このアルバムに収録された彼の歌曲はすべて1939年の亡命前に作曲されたものであり、どれも不協和音にも時折美しい響きが感じられる、後期ロマン派風の半音階的和声を伴う旋律が特徴です。また曲間に挿入された伝承曲の編曲については、書かれた年代は不明ですが、ツァイスル自身の作品とは違い親しみやすい曲調が耳に残ります。「メロディーは音楽の核心であり、メロディーを構築することはできない。メロディーは音楽的才能の本質である」。と語ったというツァイスルのメッセージが込められた歌曲集、21曲が世界初録音です。(2022/09/23 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.551459

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    表現主義者の音楽 - シェーンベルク:歌曲集(ブース/グリン)

    「十二音技法」の創始者であり、優れた画家でもあったシェーンベルク。 このアルバムでは、表現者としてのシェーンベルクに焦点を当て、彼が書いた様々な歌曲の中から、“期待”“肉体”“涙”など彼の絵画に関連する8つのテーマに沿った曲を選び、曲に内在する多彩な感情をソプラノのクレア・ブースとピアニストのクリストファー・グリンが描き出していきます。 クレア・ブースは英国出身。バロック・オペラから現代の歌曲まで幅広いレパートリーを持ち、舞台からコンサートまで活発な活動をしています。クリストファー・グリンとは長年にわたり共演を行い息のあった演奏を披露しています。 (2024/05/24 発売)

    レーベル名:Orchid Classics
    カタログ番号:ORC100306

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    ベルク/R.シュトラウス/シェーンベルク:歌曲集(ボーグ/ラクナー)

    日本にも度々来日し、コケティッシュな魅力で聴衆を魅了するソプラノ、マヤ・ボーグ。このアルバムは昨年、バート・イシュルで開催されたレハール祭のライヴ録音です。「憧れの歌」と題されたこのプログラムでは、ベルク、シェーンベルク、リヒャルト・シュトラウスの退廃的、かつ官能的な歌曲をしなやかに歌い上げる彼女の声と、複雑な和声を的確に弾き分け、歌をサポートするピアノのラクナーによる絶妙なハーモニー、そして世紀末特有の芳醇な音色を存分に楽しめます。(2016/06/29 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777976-2

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    ベルク/マーラー:声楽と管弦楽作品集(ハンニガン/ステファニ/カメラータRCO/フェルベーク)

    【小編成と無観客、パンデミックの時代ならではのライヴで聴く、ウィーン世紀末】主にオランダで指揮者、編曲者として活躍しているロルフ・フェルベークと、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の団員で組織される室内アンサンブル、カメラータRCOによるベルクとマーラー。ベルクの『初期の7つの歌』では、ピアニストとして活躍したレインベルト・デ・レーウがオリジナルのピアノ譜から編曲した版(作曲者自身による管弦楽版も参考にしていると思われます)、『4つの歌曲』はオランダ放送フィルの打楽器奏者であり、デ=メイ「指輪物語」の管弦楽編曲などでも知られるヘンク・デ・フリーヘルによる版を使用。マーラーの交響曲第4番は、シェーンベルクの弟子であったエルヴィン・シュタインが「私的演奏協会」のために編曲したもの。ソリストを務めるのは後期ロマン派、新ウィーン楽派から同時代音楽までのスペシャリストであるバーバラ・ハンニガンと、オランダの若きバリトン、ラウル・ステファニ。2020年からの世界的パンデミックの中で、様々な管弦楽作品を小編成のカメラータRCOのために編曲してきたというフェルベークとアンサンブルの意思疎通は非常に親密なもので、ハンニガンらも奥行きのある表情でこの秀演をさらに表現豊かなものにしています。このアルバムはロッテルダムのデ・ドゥーレンにて収録されたストリーミング用無観客公演の様子を収めたもの。今の時代ならではのライヴ・パフォーマンスと言えるでしょう。(2022/10/28 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA872