シラー, フリードリヒ・フォン(1759-1805)
Search results:88 件 見つかりました。
2013年にイェヴレ響の首席指揮者兼芸術監督に就任したハイメ・マルティンとイェヴレ交響楽団によるブラームスのシリーズ、第2弾は“世界で最もレベルの高い合唱団”の一つ、エリック・エリクソン室内合唱団との共演による合唱作品集。ヘルダーリンの詩を用いた、厳しくも美しい「運命の歌」、ゲーテの戯曲に基づく「運命の女神の歌」、美しいもの、完全なるもののはかなさが描かれた「哀悼の歌」、そして思わず佇まいを正したくなるほどに厳格な「埋葬の歌」の4曲はまさにブラームスの最高傑作であり、ここでの演奏もブラームスの意を汲んだ素晴らしいものです。後半の「愛の歌」は肩の力の抜けた軽やかな作品であり、こちらは柔和なブラームスが楽しめます。(2018/01/26 発売)
レーベル名 | :Ondine |
---|---|
カタログ番号 | :ODE1301-2 |
ブラームスの合唱作品と言えば、まず最初に頭に浮かぶのが「ドイツ・レクイエム」ですが、彼は他にも素晴らしい合唱曲をいくつも書いています。彼が最初に合唱曲を書いたのは1957年の時。ここに収録されたアヴェ・マリアになります。その後、1863年にウィーンのジンクアカデミーから指揮者としての招聘を受け、聴衆受けのするバッハのカンタータや自らの「ドイツ・レクイエム」を初演しつつ、合唱の素材をものにし、素晴らしい作品を創り上げていくことになります。その後に書かれた「アルト・ラプソディ」(ゲーテの『冬のハルツ紀行』の断章)や、「運命の歌」での荘厳さはブラームスでなければ書けない深い世界が広がります。また画家フォイエルバハの追悼のために書かれた「悲歌」は悲しみに満ちた内容でありながらも、優しさと希望の光にも満ちた美しい音楽です。絶望しかけた時に、こんな曲が聞こえてきたら・・・。(2012/02/15 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.572694 |
ベートーヴェンの数多い作品の中で「最も知られていない」分野と言えるのが、このアルバムに収録された一連のカノンや機知に富んだ声楽アンサンブルでしょう。50曲以上もあるこれらの短い曲の中には、1816年、フンメルのために書いた2部構成のカノンや、居酒屋で作曲されたリヒノフスキー伯爵のための4声のカノン「親愛なる伯爵殿、あなたはお人よしだ」、1825年にクーラウと出会った時に書いた「Kuhl, nicht lau 涼しく、暑すぎず(クーラウの名前が織り込まれている)」など、様々な機会に書かれたものが含まれています。これらの曲は一般的には厳めしいと思われがちなベートーヴェンのイメージとは異なり、どれもが微笑ましく、親密な雰囲気を感じさせます。対位法を学んでいた初期の頃から晩年まで、ベートーヴェンの知られざる一面を聴くことができるアルバムです。(2020/07/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.574176 |
ベートーヴェン生誕250年記念リリース。マルクス・ボッシュとカペッラ・アキレイアによる新シリーズ『劇場のための音楽集』第1集はハンガリーのペスト市(現ブダペスト)に新設されたドイツ劇場のこけら落としのために作曲され、1812年に初演された『アテネの廃墟』を中心にした選曲。「トルコ行進曲」で知られる『アテネの廃墟』は、現在音楽のみが演奏されることが多いのですが、実際にはテキスト部分に政治的な比喩などの重要な説明が含まれています。そこで、ドレスデンで活躍する脚本家カイ・ヴェスラーは、オリジナルのコツェブーの戯曲にシラーの詩を併せた新しいテキストを用意し、ベートーヴェンの時代から解き放たれた21世紀に通じる普遍的な物語を創り上げています。同時収録は、あまり耳にする機会のない「静かな海と楽しい航海」と「奉献歌」の2曲。(2020/06/26 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777634-2 |
1824年5月7日、ウィーンで第9の初演が行われた際のプログラムをそのまま復元した演奏会です。オリジナル楽器オーケストラの最高峰によるベートーヴェンをお聴きください。艶やかな弦の響きと軽快なテンポに思わず心惹かれます。研究家としても名高いシュペリングの指揮は、細かいところまで心配りの行き届いた説得力のある演奏。後半若干アンサンブルに乱れが生じますが、それもご愛敬と言えるでしょう。(2008/07/30 発売)
レーベル名 | :Phoenix Edition |
---|---|
カタログ番号 | :Phoenix107 |
《史上最少のオーケストラ》タッシェン・フィルハーモニーのベートーヴェン交響曲全集。最初に7番がリリースされた際には大きな話題となった演奏が遂に全集盤で登場します。「ポケット・フィル」とも呼ばれるタッシェン・フィルは12名から20名の腕利き奏者たちによるアンサンブル。世界中から集まったメンバーの中には日本人のオーボエ奏者、町田秀樹さんも含まれます。彼らは「ベートーヴェンの交響曲」が後世の作曲家たちに与えた影響を探りながら、作品の存在意義と、ベートーヴェン自身の音楽語法を、最小限の音で表現していきます。大オーケストラでは成し得ない透明で繊細な響きと、奏者たちの妙技をじっくりお楽しみください。(2018/03/30 発売)
レーベル名 | :Edition Taschenphilharmonie |
---|---|
カタログ番号 | :ETP010 |
2020年ベートーヴェン生誕250年記念リリース。注目の指揮者トレヴィーノによる交響曲全曲をSACDハイブリッドで!【2019年10月、スウェーデンのマルメで開催された "ベートーヴェン・フェスティヴァル"ライヴ!】タクトを執るのは2019年9月にマルメ交響楽団の首席指揮者就任したばかりの俊英ロバート・トレヴィーノ。30代半ばのトレヴィーノは、同世代の若手指揮者の中でも最近急速に頭角を現わしてきた注目の存在です。古典派作品から現代曲まで,幅広いレパートリーを新鮮かつ想像力に富んだ解釈で聴かせるトレヴィーノは、ベートーヴェンにおいてもマルメ交響楽団から精緻な響きを紡ぎ出し、自然で音楽性に満ちた表現を引き出すことに成功。これまで多くの指揮者が取り組んできたベートーヴェン演奏に新風を吹き込みました。トレヴィーノはピリオド・アプローチを採用しつつもオーケストラの響きを存分に生かし、各曲の個性を際立たせます。古典的な作風による第1、第2交響曲ではモーツァルトを思わせる典雅な表情をもたせ、第3交響曲では、沈痛な葬送行進曲さえ重くなり過ぎることはありません。ベートーヴェンの作風転換期に書かれた第4番には、幾分ロマンティックな表現を与え、第5交響曲ではベートーヴェンが目指した苦悩から勝利への思いが力強く描き出されています。各楽章の描き分けが見事な第6番が続き、舞曲の要素が強い第7番と第8番では、楽章ごとのテンポ設定に心が配られた、鮮やかな音楽を楽しむことができます。とりわけ第7番終楽章の快速テンポに注目。オーケストラはトレヴィーノの無茶とも思える要求をクリアし、目の覚めるような演奏を披露します。第9番のソリストは、若々しい声の歌手が揃えられており、トレヴィーノが目指したであろう新鮮なベートーヴェン像が構築されています。ホールの豊かな残響を余すことなく捉えた録音も聴きどころで、SACD層にはマルチチャンネルも収録されています。【ロバート・トレヴィーノ】1984年アメリカ出身。デヴィッド・ジンマン、マイケル・ティルソン・トーマス、レイフ・セーゲルスタムの元で学ぶ。2011年にはタングルウッド音楽祭で小沢征爾記念・指揮奨学生となるとともに、同年シンシナティ交響楽団のアソシエート・コンダクターに就任。さらに若い音楽家の育成を目的とするニューワールド交響楽団からも招かれ、マイケル・ティルソン・トーマスから指導を受けています。2013年12月、ボリショイ劇場においてヴァシリー・シナイスキーの代役として《ドン・カルロ》を指揮し国際的な注目を浴びました。現在はバスク国立管弦楽団の音楽監督とマルメ交響楽団の首席指揮者を兼任、世界的指揮者として活躍するトレヴィーノですが、レイフ・セーゲルスタムのシベリウス交響曲全曲演奏プロジェクトに助手として関わったことが大切な体験であると語っており、この一気呵成に録音されたベートーヴェンでもその精神を継承する統一感のある素晴らしい演奏を繰り広げています。【マルメ交響楽団】1925年に創立されたスウェーデン南部の都市マルメを本拠地とするオーケストラ。初代の首席指揮者はヴァルター・マイヤー=ラードン。以降、ヘルベルト・ブロムシュテット(1962-63)やジェームズ・デプリースト(1991-94)、パーヴォ・ヤルヴィ(1994-97)ら名手が首席指揮者に就任し、オーケストラを世界的なレヴェルに引き上げました。(2020/06/26 発売)
レーベル名 | :Ondine |
---|---|
カタログ番号 | :ODE1348-5Q |
【マーラー版のベートーヴェンを網羅した画期的アルバムが登場!引き締まった演奏にも注目】ウィーン・フィルの指揮者などを歴任したマーラーが、先輩作曲家たちの作品の演奏にあたりオーケストレーションに手を入れていたことは広く知られており、それぞれに録音も出ていますが、そのうちベートーヴェン作品をすべて演奏・収録したアルバムはありそうで無かった企画の一つ。すぐれた作曲家の眼を持つ練達の指揮者マーラーの思考を系統的に追うのに好適なセットです。マーラー自身の交響曲は曲も編成も大規模なものですが、彼が過去の作品に行った変更は少し方向が違います。場所により弦楽器に管楽器を重ねる、弦の細かなフレーズを強調するために管のパートを省く、管の動きにオクターヴを付与する、といった楽器間のバランスを整えて効果的に響かせるためのものが多く、また細かな演奏指示も書き込まれており、指揮者マーラーがどのパートを重視したか分かるのが興味深いところです。また金管楽器の改良や用法の変遷に伴って、かつては音が出なかった旋律が足されたり、高すぎる音を下げるといった処理も行われています。しかしながら、ホルンは基本的に倍管となっており、「第九」はティンパニ2人を擁するマーラーらしい巨大編成へと変貌していることも事実。「英雄」葬送行進曲フーガのクライマックスや第4楽章コーダ前にティンパニが加筆されていたり、「第九」第1楽章で低弦にトロンボーンを重ねたり第4楽章でコントラファゴットのサポートにチューバが動員されたりといったところは、なかなか衝撃的でもあります。英国出身の指揮者マイケル・フランシスが2019年から首席指揮者を務める手兵オケを指揮してこれらを次々と浮き彫りにしてゆきます。基本となるテンポは速めで、オーケストラのサウンドは、溶け合った響きよりも細部のわかりやすい透明感を重視したもの。アクセントは強調され、フレーズを短めに切り上げるところなどピリオド奏法を取り込んでいるようですが、すべてはマーラーの意図をより明瞭に提示するために採用されたものと思われます。第九の演奏時間は64分と短めですが、第3楽章は清冽な響きでゆったりと奏で「アダージョ」の指定を守っていることを納得させます。速さやアクセントの強さ一辺倒ではなく、音楽に豊かな表情と流れがあり、勢いと推進力がある引き締まった演奏で、数多いベートーヴェン録音の中にあっても聴きごたえのあるものとなっています。(2024/06/21 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
---|---|
カタログ番号 | :C5484 |