不詳
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ピアニストとしての活動に加えて、近年は作曲家として人気沸騰中のファジル・サイ。このアルバムではサイ自身がピアノを担当、カザル四重奏団とともに自身の作品とシューマンのピアノ五重奏曲を演奏しています。ピアノ独奏曲を原曲とする「3つのバラード」は、それぞれがユニークなストーリーを持っており、詩人ナーズム・ヒクメットの詩からインスパイアされた「Nazim」、サイの娘の誕生を記念して書かれた「Kumru」、環境破壊で揺れる故郷の「イダ山(カズ山)」に生息する動物たちに思いを馳せたという「Sevenlere dair」の3曲で構成されています。同じくピアノ独奏曲を原曲とする「Yuruyen Kosk」はトルコの初代大統領を務めたムスタファ・ケマル・アタテュルクに寄せる物語。1929年にアタテュルクが別荘を建設しようとした際、もともと生えていたプラタナスを切り倒すことなく、建設地を4メートル東へ移動したというエピソードを知り、サイはこれを作品に盛り込みました。鳥の声や風の音などが色彩豊かに表現されたドラマティックな曲です。最後に置かれたシューマンは、サイのレパートリーとしては珍しい曲ですが、カザル四重奏団とともに熱い演奏を披露しています。(2020/10/30 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM340 |
【晩期ネーデルラント楽派の重要潮流、リエージュ楽派の栄華を味わう充実の選曲と演奏】現在のフランス語圏ベルギー最大の都市、同国東部に位置するリエージュ。後にフランクやイザイ、グレトリーといった作曲家たちを生んだこの地は、昔からリエージュ司教を君主としながら地元の聖堂参事の発言力や市民の力も強く、西のフランドル地方とはやや違った歴史を歩みました。ここではスペインのビクトリアやイタリアのG.ガブリエーリ、マレンツィオなどと同世代で、リエージュ司教領を離れ神聖ローマ皇室の人々に仕え大きな成功をおさめたランベール・ド・セーヴと、リエージュを拠点に長く活躍をみせたランベール・コーレンの作品を中心に、ネーデルラント楽派晩期から17世紀前半にかけて活躍したリエージュ育ちの作曲家たちの妙技を概観できる好企画。グレゴリオ聖歌をはさみながら晩課の音楽礼拝を再現する形で、フランス王太后マリー・ド・メディシスの葬送音楽で知られるオデモン(オドモン)、リエージュでの活躍の後ドイツのノイブルクに活路を見出したエーヌ、スペイン王室のネーデルラント楽派最後の栄光を飾ったロマラン(ロメロ)など、複合唱形式やコンチェルト様式が発展をみせてゆく末期ルネサンス~バロック初期に花開いたリエージュ楽派の古雅な魅力を堪能できます。ヘレヴェッヘやリリング、ラーデマンらとの共演でも知られるシュナイダーやルッツェら名歌手が集い、RAUMKLANGに好企画盤多数のアンサンブル・ポリアルモニークと、多忙な活躍をみせる実力派古楽器奏者たちの充実解釈に、Musique en Wallonieレーベルならではの図版満載解説(仏・英・蘭・独語)も頼もしい1枚です。(2022/10/14 発売)
レーベル名 | :Musique en Wallonie |
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カタログ番号 | :MEW2201 |
フルートとハープ。モーツァルトの協奏曲でもおなじみの、この楽器の組み合わせから生まれる極上の響きは、とりわけ18世紀以降のフランスで人気を博し、2つの楽器のために数多くの作品が生まれてきました。このアルバムでは、ともにパリ音楽院で学んだフルートの瀬尾和紀とハープの福井麻衣が共演、「フランスのエッセンス」を知り尽くした2人が多彩な響きと音色を駆使し、フランス近代のデュオ作品を心行くまで聴かせています。アルバムの収録曲は、どれもフルートとハープのための基本的なレパートリーですが、作曲家の生年をほぼ追って並べられた1曲1曲には、強いこだわりと優れたセンスが感じられます。サン=サーンスやフォーレのふんわりとした優しい曲から、随所に東洋的な雰囲気も含むラヴェルやサティ、ハープの特殊奏法がふんだんに用いられたアンドレスの「ナルテックス」まで、19世紀から20世紀フランス近代音楽の流れも体験できることでしょう。お互いの個性を尊重しながら、対話と主張を繰り広げる瀬尾と福井の演奏は、聴き手の心を遥か遠い世界へと誘います。(2020/03/18 発売)
レーベル名 | :Virtus Classics |
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カタログ番号 | :VTS-011 |
19世紀、ロシア帝国の政策でこの地に住むユダヤ教徒たちはピンスクの居住区に集められました。作曲家ザイトリン(1884-1930)が生まれたのもこの地であり、1897年に行われた帝国国勢調査では、ピンスクの人口の4分の3がユダヤ教徒の住民だったそうです。そんなザイトリンはサンクトペテルブルクの「ユダヤ人の民俗音楽協会」で活動し、1923年にはニューヨークに移住します。1926年にはラジオ番組のためにアンサンブル曲を書き始めます。毎週日曜日の夜7時20分から9時15分まで放送されたこの「キャピトルシアター」は彼の死の前年1929年まで続き、大好評を得たのです。このアルバムには、そんな彼が残した様々な形の「ユダヤ音楽」が収録されています。素朴な歌から悲痛な詩の朗読に付けられた音楽まで、痛みを伴う世界が広がります。(2015/10/28 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0294 |
10年の構想を経て完成した究極のヒーリングアルバム。収録曲はバラード系のラフマニノフのみ。冨田楓の初となるソロアルバムでもある。「ヴォカリーズ」と「ソナタ」を除くと頻繁には聴かれていないピアノ曲がずらりと並ぶ。「錆びた曲」と言っていいかどうか、すらりと洗われた全曲を通して漂うのは、Laplace Recordsの作品群の中でも格別に異能の雰囲気である。プレーヤーを「リピート再生」状態にして耳の扉を開け閉てしていると……。世界に溢れる無数の音楽の中、終に聞こえてくる“癒し” とは。冨田楓(ピアノ)岡山県出身。東京藝術大学卒業(ピアノ専攻)。同大学大学院修士課程修了。青山音楽財団奨学生。日本クラシック音楽コンクール全国大会第2位(最高位)、野島稔・よこすかピアノコンクール第2位などを受賞。藝大モーニングコンサートのソリストに選出され尾高忠明指揮藝大フィルハーモニアとスクリャービンのピアノ協奏曲を共演。 (2024/10/18 発売)
レーベル名 | :Laplace Records |
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カタログ番号 | :LPDCD117 |
アメリカ生まれで、メトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、パリ・オペラ座など世界トップの歌劇場でひっぱりだこのソプラノ、エリン・モーリーが待望のソロ・デビュー・アルバムをリリース。花鳥風月からインスパイアされた魅力的な歌の数々を披露しています。世界の劇場で高く評価されるだけあって、発声も表現も工夫を凝らして一辺倒にならないところは見事。アルバムの中心に据えたリッキー・イアン・ゴードンの連作歌曲「8つの花の歌」は、死や復活、儚さを花の姿に例えた作品で多彩な表現が聴きどころです。最後に置かれた We’ll Gather Lilacs(春になったらライラックの花を集めましょう)は1945年のミュージカル「Perchance to Dream」の中のヒット曲で、ビング・クロスビー、フランク・シナトラ、ジュリー・アンドリュースから最近ではキャサリン・ジェンキンスへと歌い継がれている名曲。モーリーにとっては幼いころから身近にあった曲なのでしょう。ここでは自らピアノを演奏しつつ情感たっぷりに歌い上げています。他の曲で伴奏を務めるジェラルド・マーティン・ムーアはイェール音楽大学で声楽研究のコーディネーターを務めるとともに、グラインドボーン音楽祭やパリ・オペラ座で声楽コンサルタントとして活躍、特にルネ・フレミングとの共演で知られています。(2024/04/19 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100294 |
18世紀のドレスデンには当時最高とされていたドレスデン宮廷楽団がありました。ドレスデン・ザクセン州立図書館に保存されている膨大な資料の中には、恐らくこの楽団のために書かれたであろう1800を越える写本のスコアがありますが、ほとんどは作曲家の名前が記されておらず、現在でもわからないままです。このアルバムに収録された6つの協奏曲も、いくつかの作品はテレマンのものだろうと推測されますが、証拠は全くありません。しかしながら、本当に良い作品であれば作曲者の名前などないのかもしれません。演奏しているのは、バロックの名手ルドガー・レミー率いるレザミ・ド・フィリッペ。知られざる作品を発見する喜びをお届けいたします。(2016/03/30 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777780-2 |
ハリウッドの映画音楽作曲家として知られるジョナサン・サックスの作品集。このアルバムには室内楽からオーケストラまで、さまざまな規模の作品が収録されており、サックスの多彩な音楽を楽しむことができます。メインとなる「典礼」は楽器編成も含め、明らかにメシアンの「世の終わりのための四重奏曲」を意識した作品です。アルバムタイトルでもある「5番目の四季」は古代の碑文から取られた言葉。「上昇するさそり座」は占星術と、どの曲も謎めいた雰囲気を備えています。/(2017/05/19 発売)
レーベル名 | :Navona |
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カタログ番号 | :NV5802 |