不詳
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15世紀から16世紀へ……それはフランドル楽派の全盛期であったとともに、当のフランドル地方を手中におさめたハプスブルク=スペイン王家が、破竹の勢いで世界帝国を築き上げつつあった時代。皇帝カール5世(スペイン王カルロス1世)が王室に築いたフランドル聖歌隊を通じて、スペイン王室には精巧な多声音楽をどこよりも豊かに育める環境が続きます。そこでイベリア旧来の伝統との接点として注目をあびたのが、ギターに似た形状でありながらリュートのように精巧な多声音楽も奏でられるビウエラ。その弾き手が二人いれば4~5声からなる多声音楽も奏でられるうえ、繊細かつ多様な音表現は歌声との相性も抜群。そんな特質を最大限に引き出せるのが、現代欧州最高の撥弦奏者ふたりと大御所歌手キール! 広範に使われていながら現存曲集がきわめて少ないビウエラのための音楽ですが、フランドル楽派の多声音楽をビウエラで多声表現できる技法を知り尽くしていればこそ、このような当時の実情にあわせた演奏再現は可能になるというもの。大航海時代をへて、南イタリア一帯までスペイン領となっていった時代ならではのレパートリーの広がりにも注目です。ビウエラ二重奏も、歌を含むトラックも聴きどころ満載、国内仕様ではArcanaならではの詳細解説も歌詞も日本語訳付です。(2019/03/22 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A460 |
【知る人ぞ知る欧州古楽界の大御所が、ジョスカン歿後500周年に贈る充実録音】研究者として、また教育者としての多忙な日々もあってか、古楽界から寄せられている深い信頼に比して録音は圧倒的に少ない合唱指揮&古楽研究家レベッカ・ステュワート。日本の古楽シーンにも門弟の多いこの名匠が、ルネサンス・ポリフォニーの粋とも言えるジョスカン・デ・プレの作品集をその歿後500周年に寄せて制作したことは、古楽ファンにとって両手を挙げて歓迎したい出来事と言ってよいでしょう。数あるジョスカンのミサ曲の中から選ばれた『「父にして子であらせられる方の母よ」のミサ曲』はこれまで競合盤はあるものの、前後世代の作曲家たちやグレゴリオ聖歌などの関連作品も含めた入念なプログラム構成を通じ、7人の精鋭歌手とともに織り上げられてゆく解釈の確かさは記念年にこそ聴き深めたい味わい。最低音域でのドローン声部を従え倍音豊かに響き渡る男声群の深々とした導入部から、少しづつ声部が増え多声の音響空間が形作られ、中世の末に現れたルネサンスという異次元の時空へと誘われる鑑賞体験は、ぜひ多くの人に触れていただきたい完成度です。ジョスカンの自伝を模した長大な解説には膨大な注釈が添えられ、レベッカ・ステュワート本人と彼女の協力者でもある音楽学者ユープ・ファン・ビュヘムによる周到な研究成果から得られる知見も計り知れません。(2021/09/10 発売)
レーベル名 | :Carpe Diem |
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カタログ番号 | :CD-16325 |
2018年「ミュンヘン国際音楽コンクール」トランペット部門の覇者、セリーナ・オットの3枚目のアルバム。オーケストラをバックに超絶技巧と溢れる歌心を披露したデビューアルバムは2021年の「OPUS KLASSIK」賞を獲得した彼女、今作では近現代の3作品を伸びやかに演奏しています。ショスタコーヴィチの「ピアノ協奏曲第1番」は、正式には「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲」といい、トランペットにもソリストとしてのテクニックが求められ、ショスタコーヴィチ自身や他の作曲家、民謡まで様々な作品から引用された旋律を演奏して作品にシニカルかつコミカルな味わいをもたらします。ジョリヴェのコンチェルティーノはノリの良いリズムが印象的なジャズのテイストが感じられる10分程度の作品。ここでもトランペットはコミカルな旋律を吹き、ピアノとオーケストラの対話に割り込んできます。ピアノを演奏するのはオーストリア=ルーマニア出身のマリア・ ラドゥトゥ。クラシック音楽と現代美術のコラボに熱心に取り組み、エキサイティングなコンサートを開催する気鋭の演奏家です。ヴァインベルクの協奏曲にはピアノは登場せず、ショスタコーヴィチに通じる音楽世界をトランペットの妙技で聞かせます。3曲を通じてドイツの指揮者ディルク・カフタンが巧みな指揮でサポート。アルバム末尾にアンコールのように置かれたラフマニノフではピアノとのデュオで歌心を存分に聞かせます。(2022/03/04 発売)
レーベル名 | :Orfeo |
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カタログ番号 | :C220011 |
その生涯に数多くの映画音楽を作曲したショスタコーヴィチ。この「女ひとり」は第2作目にあたる1930年の作品です。メロディは「これでもか」と言うくらいに分かり易くシンプルでアイロニーに満ちています。とは言え、巨大なオーケストラと多くの歌手、合唱、当時登場したばかりのテルミンまで使用するという大がかりな編成は当時の聴衆の度肝を抜いたことは間違いありません。今回の演奏にあたって、イリーナ夫人の公式承認を受けたフィッツ=ジェラルドの復元スコアを用い、その際には失われた序曲も加えています。(2008/04/09 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570316 |
ショスタコーヴィチの没後50年を記念して、2006年に発売された7枚組の映画音楽選集BOX(C49533)を新装再発売。ショスタコーヴィチは15曲の交響曲や15曲の弦楽四重奏曲に加え、生涯にわたって36本の映画音楽を手がけており、この分野でも20世紀を代表する作曲家の一人でした。彼の交響曲や弦楽四重奏曲には苦悩や辛辣さが色濃く表れていますが、映画音楽では軽音楽からヒントを得た、ユーモアとひねりの効いた楽しい作品が多く、別の一面が見えます。巧みな管弦楽法によって、こうした分野でも最大の効果を挙げている点も見逃せません。このBOXには、1920年代から1970年までに手がけた映画音楽や劇音楽を収録。シェイクスピアの戯曲に基づく「ハムレット」や、劇音楽と映画音楽の2つのバージョンが存在する「リア王」(道化の歌では「ジングル・ベル」の旋律が効果的に用いられています)、ロマンスの美しい旋律が人気の「馬あぶ」、ショスタコーヴィチ初の映画音楽作品「新バビロン」、ユニークな楽器テルミンを使った「女ひとり」などを収録しています。厳しいソ連時代を生きたショスタコーヴィチの作品群を演奏するのは東西ベルリンの二つの放送交響楽団。どちらも当時は「ベルリン放送交響楽団」と表記されていましたが、CD1-3と5は西ベルリンのRadio-Symphonie-Orchester Berlinで、旧称RIAS交響楽団、現在のベルリン・ドイツ交響楽団。CD4、6、7は東ベルリンのRundfunk-Sinfonieorchester Berlinで、現在のベルリン放送交響楽団。一連の録音はベルリンで行われましたが、1988年から95年にわたる録音の間にはベルリンの壁が崩壊しました。CD4-7を指揮したユロフスキはショスタコーヴィチと交流があり、未完に終わったオペラ《賭博者》の補筆完成版の成果初録音を行っています。モスクワ生まれのユロフスキがこの録音に参加したのも、ベルリンの壁崩壊の翌1990年にベルリンへ移住したことが契機となっており、今では息子のウラディーミルがベルリン放送響の首席指揮者を務めているなど、歴史を感じさせるセットとなっています。(2025/01/10 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C7450 |
(2009/04/01 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C10822 |
(2009/04/01 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C10405 |
ショスタコーヴィチ(1906-1975)の弦楽四重奏曲は、「欺瞞に満ちた交響曲に比べると、比較的彼の素直な心情が素直に吐露されている」とされています。しかしこれは、ショスタコーヴィチの音楽を体制的なものと結びつけていた頃の名残であり、同時代の他の作曲家たちの作品も聴ける機会が増えてきている今となっては、この見解も少し変化しているのではないでしょうか。彼の一連の弦楽四重奏曲を聞く際も、何も構えずに耳を傾けてみればよいのかもしれません。そんな思いを強くするのがこの2枚組です。1枚目は2曲の弦楽四重奏曲、そして2枚目には彼の映画音楽が収録されています。そして最後を飾るのがピアノ五重奏曲(名手ウゴルスキがピアノを担当)。不思議な取り合わせですが、ショスタコーヴィチの音楽を知るには格好のアルバムです。(2016/01/27 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC451 |