不詳
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ルートヴィヒ・ティークによる「美しいマゲローネ」は、主人公ペーター伯爵と、ナポリの美しい王女マゲローネが出会ってから、苦難を乗り越え結ばれるまでを描いた長編小説です。それにヒントを得たブラームス(1833-1897)が、小説の各章の末尾に挿入された詩に音楽をつけ、連作歌曲としたのが「美しきマゲローネの物語」です。詩=歌曲の部分を聴いただけでは、物語の全てを知ることはできませんが、ブラームスは音楽で丁寧に背景を描いているので、テキストがなくても独自の世界を味わうことは可能です。この2枚組は、最初はテキストなしで歌曲のみを味わい、次は、もう1枚のCDでテキストの朗読を聞きながら歌を聴くという趣向になっています。オペラを書くことなかったブラームスですが、この控え目でロマンティックな作品は、彼のオペラと呼ぶにふさわしい逸品と言えるでしょう。ダニエル・ベーレのセンシティヴな歌唱は、この淡い物語を的確に描き出し、ドイツで人気の俳優ユルゲン=シャッツの朗読は、たとえドイツ語がわからなくとも、2人の愛の世界を目に浮かべることができるでしょう。(2014/06/25 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5203 |
エルベ川の支流にあるハンブルクは、長い間音楽都市としてその名を誇っていました。18世紀にはテレマン、C.P.E.バッハが市の音楽監督を務め、ロマン派時代にはメンデルスゾーンやブラームスがこの地に生まれ、現在はNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団が本拠地とするなど、現代でも話題の多い都市です。ハンブルクには小さな博物館がいくつもあり、ブラームスやテレマン、メンデルスゾーンなどの資料が展示されています。このアルバムはハンブルクに関連した作曲家の興味深い作品を集めて演奏したもの。ハンブルクで生まれた作曲家、ハンブルクで初演された作品などさまざまな曲が選ばれており、演奏する2人もまたハンブルクを拠点に活躍するという、まさに「ハンブルク」尽くしのアルバムとなっています。(2019/01/25 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM300 |
英国のクラリネット奏者、作曲家ヘレン・ハーバーションは自然界から深く影響を受けており、四季の変化や森、海などから得たインスピレーションを音楽にすることに情熱を傾けています。このアルバムは前作「Found in Winter」(DDA-25191)の続編であり、今作でも彼女の良き理解者であるピアニスト、ジョン・レネハンとともにハーバーションが自作を交えた「夢」や「夜」にまつわる様々な作品を演奏しています。人気の高いフィンジの「バガテル」やドヴォルザークの「家路」なども含む変化に富んでいて味わい深い選曲で、ハーバーションの美しいクラリネットの響きが楽しめます。ハーバーションの5歳のお孫さんが書いたかわいらしい絵がジャケットに用いられています。(2022/03/11 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
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カタログ番号 | :DDA25225 |
シカゴ交響楽団のメンバーたちによって結成されたグループ「キウィタス・アンサンブル」(アンサンブル名のキウィタスとはラテン語で「都市、市民権」を意味する言葉)。このアルバムではチェコのヴァイオリニスト、パヴェル・シュポルツルが率いる「ジプシー・ウェイ・アンサンブル」とコラボし、西洋音楽とロマ(ジプシー)音楽の接点を探ります。ブラームス、フバイ、ポッパーなどの民族的要素を含んだ作品が、新しいアレンジを施され、一層情熱的な音楽に生まれ変わっています。もともとキウィタス・アンサンブルのヴァイオリニスト、ユー・ヤンキンとシュポルツルが学生時代からの親友であったことから実現した企画は想像以上の素晴らしい結果を生み出しました。(2018/08/24 発売)
レーベル名 | :Cedille |
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カタログ番号 | :CDR90000-179 |
このアルバムは3人の作曲家による「愛とその影響について」のモノローグ集です。親しい友人である4人の音楽家…ピアニストのケトラーとリフシッツ、ヴァイオリニストのビエロフ、ヴィオラのポポヴィチは、これらの音楽から親密でロマンティックな情景を紡ぎ出し、聴き手に心地よさと暖かい雰囲気を届けます。生涯独身を貫いたブラームスが創った「愛の歌」は、もともとは四重奏曲として書かれたものをピアノ連弾に編曲。選ばれた歌詞には、無骨さと真面目さ、そして多少の皮肉も込められていますが、この連弾版は歌詞がないだけあって、牧歌的な懐かしさと美しさが強調された親密な音楽となっています。ドヴォルザークの作品は、個人的な愛だけではなく、大いなる自然への賛美です。スクの作品はまさに恍惚と欲望に彩られていますが、やはり根底にあるのは自然への崇敬でしょう。(2012/11/21 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM175 |
2011年からシカゴ・シンフォニエッタの芸術監督を務める女性指揮者チェン・メイアン。2016年には「クラシック音楽で人種、民族、性別の多様性を擁護した」功績が認められ、オーケストラが権威ある“MacArthur Award”を受賞するなど、様々な偏見を払拭するための音楽活動が高く評価されています。このアルバムでは19世紀から21世紀に至る女性作曲家たちの作品を幅広く紹介。アメリカ初のアフリカ系女性作曲家フローレンス・プライスを始め、インド系アメリカ人エスマイルまで、多彩な作品が収録されています。(2019/10/25 発売)
レーベル名 | :Cedille |
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カタログ番号 | :CDR90000-185 |
ブラウンフェルス(1882-1954)の音楽は、2回衰退の危機に見舞われています。一度は、ナチスによって「頽廃音楽」に分類された際、全ての彼の音楽の演奏機会が奪われました。そして戦後、大戦を生き延びた彼がもう一度音楽界に復帰した際には、今度は彼の音楽のようなロマンティックな調性音楽は、聴衆の好みからは外れてしまい、演奏されることがなくなってしまいました。しかし、20世紀の終わりになって、これらの忘れられた音楽に復興の兆しが見え始めた時、彼の作品にも改めて光が当たり始めたのです。このアルバムに収録されている歌曲のほとんどは、彼の初期の作品で、まるでリヒャルト・シュトラウスを思わせる美しい旋律を持っています。ペテルソンとヤルノットの2人が丁寧に歌っています。(2016/03/30 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5251 |
後期ロマン派の末裔、ブラウンフェルス(1882-1954)。大戦中は「退廃作曲家」として冷遇されるも、戦後はドイツの音楽復興に尽くした功績のためか、現代のドイツにおいてその作品への注目は高まる一方です。OEHMSレーベルにも幾つかの作品の録音があり、とりわけ「管弦楽伴奏による歌曲」の第1集には、代表作である歌劇《鳥たち》からの抜粋が収録されるなど、ブラウンフェルスを紹介するための良い手がかりともなっています。この第2集の作品は、不穏な時代の空気が反映された曲もありますが、やはり根本的にはロマンティックな風合いを持っており、また作品によっては、ハンス・ベトゲの詩が用いられた東洋的な雰囲気を漂わせているものもあります。ニュールンド、キューマイアー、メルベート、この3人の名ソプラノの声の違いにも注目。指揮は前作同様、ハンスイェルク・アルブレヒトが担っています。(2016/10/21 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC1847 |