セヴラック, デオダ・ド(1872-1921)
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高い評価を受けている第1集(8.554311-12)に続く、アルベニスのピアノ作品集第2集です。今作はアルベニス初期の名曲で有名な「入り江のざわめき」を含む“旅の思い出”を中心とした選曲で、スペインの民間伝承曲からヒントを受けたものからショパン風の作品まで多彩な表情を見せてくれます。一転、晩年の作品である“アスレーホス”や“ナバーラ”は極めて独創的なメロディを持ち、その響きの斬新さと華やかさで多くの人々の心を捉えています。1974年からマドリード王立音楽院で教鞭を取るベテラン、ゴンザレスの揺るぎのない技巧はこれらの曲の持ち味を存分に生かした素晴らしいものです。(2007/11/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570553 |
アルベニスの弟子であったセヴラックは、そのロマン派と印象派の双方のいいとこ取りをしたような、作品の質の高さにもかかわらず、まだまだ知る人ぞ知る存在にとどまっているのは、残念至極です。名人芸的要素は殆んど見られませんが、ピアノ書法に対する感覚は天才的なものがあり、演奏効果が高く洗練されたものがあります。そして、南フランス地方の風土を反映したかのような、独特の明るさを持った和声感覚は素晴らしく、賑やかなものからしみじみしたものまで、それぞれの楽曲につけられたタイトルに相応しい音による鄙びた情景が、この上なく詩情豊かに紡がれていくのには感嘆を禁じえません。(2004/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555855 |
スペイン貴族に連なる旧家に生まれたセヴラックのピアノ曲は、どこか懐かしく、また、普通のフランス音楽とは一味違った雰囲気を有しています。それは彼の郷里ラングドック(南フランスの地中海に面した地域)の響きであり、彼が師事したアルベニスの影響も少なからずあるのでしょう。その作品はどれも柔和な光を帯び、また明るく屈託のないもので、演奏に要求される技巧もそれほど高いものではありません。最近ピアノ曲の再評価は進みつつありますが、どちらかというとフランス系の演奏者が多く取り上げていたのですが、このNAXOS盤では、スペイン音楽を得意とするホルディ・マソが力強くこれらの曲を歌い上げていて、セヴラック作品の持つ多面性に光をあてているかのようです。シューマンから影響を受けたと言われる「休暇の日々から」は、第7曲の「ロマンティックなワルツ」がよく知られていますが、やはり全曲聴いてこそ、この作曲家の真価を理解できるのではないでしょうか?(2012/04/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572428 |
フランスのピアノ曲を語る上で、決して忘れてはいけない存在がこのセヴラック(1872-1921)です。彼は、自身の作品に印象派の洗練された優雅さを纏わせるのではなく、南フランスの土と風の香りを漂わせることを好み、「田舎の音楽家」と呼ばれることも喜んでいたと言います。この第3集の中心を成すのは、まさにその呼び名にふさわしい組曲「大地の歌」です。1900年に作曲された作品で、古代ローマの詩人ウェルギリウスの「農耕詩」が元となっています。至るところに師であるヴァンサン・ダンディの影響も垣間見えますが、独自性も追求された興味深い曲集です。1899年のピアノ・ソナタには当時相次いで失った彼の父と若い妹への思いが反映されたものです。こんなセヴラックを極めたい方には第1集(8.555855),第2集(8.572428)もご用意しています。(2012/12/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572429 |
何とも魅惑的なアルバムです。表向きは「動物」の様子を描いた歌曲、ピアノ曲集ですが、もちろんそれで終わるわけではありません。ここで取り上げられた様々な詩人たちは、人間をとことん観察し、それらを見事に動物に擬えてみせました。この種の曲集で有名なのは、例えばサン=サーンスの「動物の謝肉祭」がありますが、ここに収録されているのは、もっともっと奥深く、ウィットに富んだものです。フランス語に堪能でなくても、これらの面白さは存分に伝わることでしょう。(2012/06/13 発売)
レーベル名 | :Sono Luminus |
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カタログ番号 | :DSL-92149 |
ソノリテ・レーベルを主宰するピアニスト内藤晃のセルフ・プロデュースによるアルバム第一弾。小樽マリンホールのスタインウェイで奏でる、フォーレ、セヴラック、モンポウらの詩的な余韻を湛えた佳曲たち。内藤がディレクターをつとめた神谷悠生の録音セッションの残り時間で“棚ぼた”的に生まれたこのアルバムは、気負いのない楽器との戯れが心地よい空気を醸し出しています。アルバムアートワークは、本間ちひろ(詩画家)が内藤の演奏にインスパイアされて描き下ろしたもので、日の出前の地球影を描いたもの。内藤 晃 Akira Naitoピアニスト・指揮者。東京外国語大学卒業。レクチャー、演奏・文筆活動を通じて、音楽の奥深い楽しみ方を広く発信している。作曲家の一次資料を収集・研究しており、訳書W.イェーガー編『師としてのリスト?弟子ゲレリヒが伝える素顔のマスタークラス』(音楽之友社)は、リストのレッスン風景を記録した貴重な書物の邦訳である。「名曲の向こう側」(月刊『音楽現代』)、「作曲家のレッスンを覗いてみたら…」(月刊『ムジカノーヴァ』)などの連載をもち、CD、楽譜などへの寄稿も数多く行っている。その自然な音楽づくりは共演者から厚い信頼を得ており、自身のCD(「言葉のない歌曲」など)のほか、春畑セロリ氏(作曲家)や故・吉川雅夫氏(マリンバ)らの多数のレコーディングに参加。リコーダー、鍵盤ハーモニカ、ピアノによる「おんがくしつトリオ」を主宰し全国的にアウトリーチ活動も行うほか、自身のレーベルsonoriteを設立し、美意識を共有する音楽家たちをプロデュースしている。近年、ピアニスト安井耕一氏と親交を深め、ピアノの音色の可能性について科学的に探求している。(2022/06/17 発売)
レーベル名 | :sonorité |
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カタログ番号 | :SNRT2202 |