ショスタコーヴィチ, ドミートリー(1906-1975)
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2017年夏に収録されたアルバム。1992年生まれのベロンとマルゲンは、以前にもシューベルトの連弾アルバムをリリースするなど旧知の仲であり、今回も息がぴったり。憂鬱で内省的なシューマン、幻想的なラフマニノフ、荘厳なブラームス、機知に富んだショスタコーヴィチと、作品の多彩な面をほとんどゲーム感覚で的確に描きだしています。ブラームスでは管弦楽を思わせる響きを聴かせ、シューマンはホルンとチェロを伴うオリジナル版を演奏しているところも聴きどころです。 (2018/10/31 発売)
レーベル名 | :B Records |
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カタログ番号 | :LBM010 |
ウィリアム・カペル(1922~1953)は、将来を嘱望されながら、わずか31歳で飛行機事故のために生命を落としたピアニストです。第2次世界大戦の影響によるナショナリズムの興隆のなかで、アメリカ生まれのピアニストとしての期待を一身に担った人でした。その若々しいひたむきさとテクニックの冴えは、物憂げな容貌ともあいまってファンを魅了しました。ここで弾いているロシアの作曲家たちの作品は、いずれも彼がオハコとしたもの。特にハチャトリアンのピアノ協奏曲は彼の代名詞のようになったもので、冷戦直前のアメリカで高い人気を得ました。(山崎浩太郎)(2002/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110673 |
1987年ジュネーヴ生まれのフルーティスト、セバスチャン・ジャコー。彼は8歳でフルートを始め、イザベル・ジローに師事、15歳の時にはジュネーヴ高等音楽院に入学を受け入れられ、名手ジャック・ズーンの下で研究を続け、2010年に教育学とソリストのディプロマを得ています。その間に2002年と2004年にはスイスの青少年コンクールで第1位を獲得、2005年には「Jmanuel und Evamaria Schenk財団」から年間ソリスト賞を獲得しています。なんと言っても彼の知名度を上げたのは2013年の神戸国際フルート・コンクールで最優秀賞と観客賞を得たことであり、日本の聴衆にもソノ名前が広く知れ渡ったのです。その後は第5回カール・ニールセン国際フルート・コンクールでも第1位を獲得、そのカリスマ性と音楽性、技術力が高く評価されました。すでにアバドが指揮するマーラー室内管で演奏したり、ストックホルム放送交響楽団、フィンランド放送交響楽団などと共演、2008年のサイトウキネンでは首席を務め、また世界各国でリサイタル、マスタークラスを開催するなど、その将来が期待されている奏者です。(2016/09/21 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100057 |
1986年、モスクワ生まれのピアニスト、ファヴォリンの演奏によるロシア近代ピアノ曲集。5歳でピアノとリコーダーの学習をはじめ、8歳でグネーシン専門学校に入学、リディア・グリゴリエーヴァにピアノ、またクラリネットをイヴァン・モズコヴェンコに師事し、多数の作曲家たちからは作曲法も学びました。2004年にチャイコフスキー音楽院に入学、ミハイル・ヴォスクレセンスキーにピアノを師事、研鑽を積み、現在はモスクワ音楽院の大学院に在籍しています。世界中でリサイタルを行い、日本には「ラ・フォル・ジュルネ」の際に来日、すでに多数のファンを獲得している若きピアニストです。/このアルバムでは、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチの作品だけでなく、ポポフ、レビコフ、フェインベルクの知られざる作品も演奏、20世紀ロシア音楽の多彩な面を紹介しています。当初は先鋭的な作品を書くも、当局に目をつけられてからは穏健な作風になったポポフの作品、画家ゴヤの絵画に影響を受けたレビコフの作品、教育者として名高いフェインベルクの作品は、どれも当時許される範囲で、前衛を極めるための試行錯誤が見て取れる興味深い音楽です。(2017/02/24 発売)
レーベル名 | :Melodiya |
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カタログ番号 | :MELCD1002459 |
2016年、突然の訃報で全世界のファンを落胆させたハインリヒ・シフ(1951-2016)。/6歳からピアノを、9歳からチェロを始めたシフは、いくつかのコンクールで入賞した後、1972年の国際現代音楽協会(ISCM)でロストロポーヴィチの代役を務めたことで、世界的な名声を獲得しました。1990年からは指揮活動を始め、こちらも高い評価を受けていました。1982年、彼がまだ指揮活動を始める前のザルツブルク音楽祭のリサイタルは、チェリストとしてのシフの本領が発揮されたもの。名手ツァハリアスのサポートを得て、クールなショスタコーヴィチ、情熱迸るベートーヴェン、清々しいブラームスと、曲によって変幻自在の表情を見せるシフの素晴らしい演奏をお楽しみください。(2017/10/20 発売)
レーベル名 | :Orfeo |
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カタログ番号 | :C942171B |
【マーラー演奏の伝統を継承するズヴェーデンのマーラー10番】2019年12月13日と14日、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンの指揮する香港フィルは「”9番”の呪縛を越えて」と題するコンサートを行いました。前半がマーラーの交響曲第10番よりアダージョ(第1楽章)とプルガトリオ(通常は第3楽章、メンゲルベルク版では第2楽章と表記)、後半がショスタコーヴィチの交響曲第10番という重量級のプログラムで、特に注目を集めたのがメンゲルベルクの校訂版を使ったマーラー。マーラーが未完成で遺した第10番について、アルマ・マーラーはベルクとクシェネクのサポートを受け、アダージョとプルガトリオはほぼ演奏可能な状態と判断、クシェネクに補筆を依頼しました。アルマはメンゲルベルクに初演を託したかったようですが、実際は1924年10月12日にフランツ・シャルク指揮ウィーン・フィルにより初演されます。同年11月27日にはメンゲルベルク指揮コンセルトヘボウ管弦楽団がオランダ初演を行いましたが、この際にメンゲルベルクはマーラーの遺した資料に加えてシャルクが初演に使ったスコアを提供され、アルマから独自の改訂を行う同意を得ました。メンゲルベルクは、コンセルトヘボウ管の副指揮者で作曲家だったコルネリウス・ドッパーをアシスタントとしてスコアをブラッシュアップ。そのスコアはハーグのメンゲルベルク・アーカイヴに、パート譜はコンセルトヘボウ管のライブラリーに保存されています。大手楽譜出版のショット社はメンゲルベルク財団及び音楽学者マリヌス・デーヘンカンプとの共同作業で、この「メンゲルベルク版」を校訂して出版。その初演を託されたのがアムステルダム生まれで、コンセルトヘボウ管のコンサートマスターを務めたズヴェーデンでした。彼は香港での初演の翌2020年1月8日に、メンゲルベルク自身がこの曲を指揮したコンセルトヘボウ管とともにアムステルダムで演奏しました。(2022/11/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574372 |