シベリウス, ジャン(1865-1957)
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シベリウスのピアノ曲は(楽譜を売って収入を得たかったという実際的な理由もあり)、その多くがアマチュアでも演奏できることを念頭においた、平易な技法による、演奏時間の短めなものとなっています。当盤もトラック表記だけを見れば、あたかもロマン派の群小作曲家のものかと、見紛うばかりです。しかしその音楽を実際に耳にした途端、それは大変な早計であることを悟っていただけることでしょう。ほとんど陳腐ともいえるタイトルに沿っていながらも、内容そのものは陳腐とは無縁!実はシベリウスは名ピアノ作曲家でもあったという事実に、愕然としていただけること必定です。(2004/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555853 |
「誰もかれも」と日本語にしてしまうと馴染みがないのですが、ドイツ語の「Jedermann=イェーダーマン」と聞けば「ああ、あれね」と頷く人も多いのでは?この作品はもともと中世の寓話を1912年にホフマンスタールが戯曲にしたものであり、信仰と善行を主題にした教訓話で、ザルツブルクの夏の音楽祭でも毎年野外上演が行われているという、ヨーロッパの人々には定番となっているお話なのです。フィンランド国立歌劇場は1916年にこの物語のための音楽をシベリウス(1865-1957)に依頼、すぐさま作品が出来上がり、10月にはリハーサル、11月には初演が行われています。その際は大成功を収めたのですが、唯一の失敗は、シベリウスが「組曲」を用意しなかったこと。そのために以降の演奏機会を失ってしまい、忘れ去られてしまったようです。快活な部分もありますが、中心となるのは死神が現れるラルゴの部分でしょう。本当に神秘的な雰囲気を湛えた響きは、後の確固たる神の賛美への音楽への前奏曲でもあります。他には第一次世界大戦時の重苦しい気分を反映した「2つの荘重な旋律」、シベリウス自身の葬儀で演奏された「イン・メモリアム」が収録されています。(2015/10/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573340 |
1893年にパリで初演されたメーテルランクの戯曲「ペレアスとメリザンド」。その神秘的な雰囲気に多くの作曲家たちが魅せられ思い思いの曲を書いたことでも知られる名作です。中でも良く知られているのはドビュッシーのオペラであり、シェーンベルクの交響詩でしょう。そして忘れてはいけないのは、フォーレとシベリウス(1865-1957)の劇付随音楽です。比較的穏やかなフォーレの作品に比べると、シベリウスの音楽は起伏に富み、コントラストもはっきりしています。シベリウスがこの劇付随音楽を書いたのは1905年のことで、これは戯曲がヘルシンキで上演されることになり、音楽がシベリウスに委嘱されたからです。当時のシベリウスは交響曲第3番を作曲していましたが、これを中断し、1ヶ月あまりでほとんどの曲を書き上げたのです。作品全体に北欧の雰囲気が漲っているところがいかにもシベリウスらしく、中でも第6番の"メリザンドの歌"は様々な編曲を施されて単独で演奏されることも多い名曲です。他には、後にピアノ曲Op.45-2に編曲された「ある情景のための音楽」、同じく後にピアノ用に編曲した「田園的風景」、その逆にピアノ曲を管弦楽に編曲した2つのワルツが収録されています。(2015/09/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573301 |
(2005/10/01 発売)
レーベル名 | :LPO |
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カタログ番号 | :LPO-0006 |