ユゴー, ヴィクトル(1802-1885)
Search results:59 件 見つかりました。
マギー・テイト(1888-1976)はイングランド中部のウルバーハンプトンに生まれたイギリス人ソプラノですが、1904年からパリで名歌手ジャン・ド・レシュケに学び、08年にはドビュッシーに認められて《ペレアスとメリザンド》のヒロインを歌うなど、フランス歌曲や歌劇の名歌手としても活躍した人です。結婚により21年に引退しましたが、離婚後30年に復帰、55年まで活動を続けました。ここには復帰後の32年から48年までのSP録音がマーストンの覆刻により収められており、コルトーの伴奏による有名なドビュッシー歌曲の録音も含まれています。(山崎浩太郎)(2003/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
---|---|
カタログ番号 | :8.110757-58 |
2018年に惜しまれつつ51歳の若さでこの世を去ったソプラノ歌手サリー・シルヴァーの最後の録音となったマスネの歌曲集「あるバラの一生」。彼女にとってSOMMレーベルへの3作目の録音となったこのアルバムでは、前2作と同じく彼女の良き理解者であるリチャード・ボニングが伴奏を務めており、ブックレットでは彼自身がシルヴァーへの弔辞も執筆するなど、心のこもった仕上がりになっています。マスネは285曲の歌曲を残しましたが、華麗なオペラとは違い、まるでサロンで聴くような親密な風情と多彩な様式を持つものばかり。シルヴァーの夫、ジェレミー・シルヴァーのプロデュースによるアルバムは、マスネの知られざる一面を丁寧に描き出しています。(2019/09/20 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
---|---|
カタログ番号 | :SOMMCD0600 |
インスブルックで生まれ、ウィーン大学で哲学を学びながら声楽の道を志したエヴァ・リント。彼女は19歳のときにウィーン国立歌劇場で「夜の女王」を歌いセンセーショナルなデビューを果たしました。その後、バーゼルで「ランメルモールのルチア」のルチア役を歌い、この2つの上演の成功をもとに、世界中の歌劇場で活躍を始めます。彼女の透き通った声と優しい歌い口は多くの人に愛されており、これまでも「春の声」などのウィーン音楽などで高い人気を博しています。このアルバムで彼女が歌うのはフランス歌曲の数々。彼女はフォーレ、ドビュッシー、サティ、そしてマスネという4人の作品に漂う繊細な感情を見事に歌い分けています。何といってもその美しい声は、まさにジャケット写真で彼女が身につけている「宝石」そのものです。なおこのアルバムの収益金の一部はホセ・カレーラスが主催する「ホセ・カレーラス国際白血病財団」へ寄付されます。(2014/08/27 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
---|---|
カタログ番号 | :SM208 |
1947年、アメリカのミネアポリスで、音楽家の両親の下に生まれたジャネット・ペリー。2歳の時のクリスマス・プレゼントに「モーツァルト・ワンダーボーイ」という絵本をプレゼントされた彼女は、すぐさま主人公のモーツァルトとナンネルに魅了されたと言います。そして成長するに従い、母親の伴奏で歌曲やアリアを歌い、ますますモーツァルトの音楽の素晴らしさに目覚めたペリーは、音楽を志し、ピアノ、ヴァイオリン、バレエ、演劇、歌のレッスンに励みました。11歳の時にセントポールの市民オペラで「オズの魔法使い」の子役としてデビューした後、カーティス音楽院に入学、在学中からヨーロッパの主要な歌劇場に出演し、スープレッド・ソプラノとして活躍しました。晩年のカラヤンとは、ベートーヴェンの「第9」やブルックナーの「テ・デウム」モーツァルトの「ミサ曲ハ短調」で共演、クーベリックとも同じ「ミサ曲ハ短調」の映像収録があります。古楽作品も得意ですが、何よりクライバーの「こうもり」映像版での艶やかなアデーレは彼女の最も素晴らしい映像の一つです。このリサイタルは、長年共演を続けているジャン・ルメールの伴奏に乗って、彼女の滋味溢れる歌声で、愛唱曲が次々と歌われます。(2016/10/28 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
---|---|
カタログ番号 | :SM239 |
【文豪ヴィクトル・ユゴーの次女アデルの歌曲集が登場!】ヴィクトル・ユゴーの次女(5番目の末子)アデル・ユゴー。繊細で感受性豊かな彼女は幼いころから音楽への強い情熱を抱き、ピアノを習得するとすぐに作曲を始めるなど、若くしてその才能を開花させました。しかしその後は精神の不安定に苦しみ総合失調症を発症、24歳の頃出会ったイギリスの将校に恋をし、その後41歳になるまで彼を世界中追いかけて生きたという劇的な半生は、フランソワ・トリュフォーの映画『アデルの恋の物語』の下地となりました。フランスに戻ってからは42歳から85歳で亡くなるまで、パリ郊外の精神病院で後半生を過ごしたといわれます。そして近年、若い日の彼女の手による多くの手稿譜が発見されました。ヴィクトル・ユゴー博物館はこれをローザンヌ生まれの作曲家リシャール・デュビュニョンに託します。デュビュニョンは、彼女の父ヴィクトル・ユゴーによる詩や『レ・ミゼラブル』のテキストに基づく、断片を含むこれらの手稿を研究して再構築のうえ伴奏にオーケストレーションを施し、管弦楽伴奏による歌曲と、ピアノ伴奏の5つの器楽作品へと仕上げました。作品は優しく繊細な美しさを感じさせるものが多く、『レ・ミゼラブル』に登場する浮浪児ガヴローシュの歌での快活さなど(そしてラストは哀しい運命の暗示)も聴きもので、いずれもアデルの豊かな才能を今に伝えてくれる秀作揃いです。フランス楽壇きっての名歌手たちとユゴーの名を冠した管弦楽団が、活き活きとした演奏で作品の素晴らしさを引き立てます。(2024/11/15 発売)
レーベル名 | :Alpha |
---|---|
カタログ番号 | :ALPHA1086 |
【19世紀の歴史的ピアノと名歌手が解き明かす、後期ドイツ・ロマン派屈指の歌曲作曲家の真価!】録音技術発明以前、客間のピアノで演奏できる楽譜が私生活空間に音楽を伝える唯一の手段だった19世紀には、歌曲作曲家の存在意義は21世紀よりもずっと高いものでした。20世紀のモダニズム全盛の時代には、先進的な技法を積極的に使わなかった作曲家たちが不当に忘却へと追いやられてしまいましたが、本盤の主人公エドゥアルド・ラッセンはそうした流れの中で急速に忘れられてしまったものの、生前はドイツ歌曲の世界で絶大な人気を誇った重要作曲家でした。ブラームスと同世代のデンマーク生まれのベルギー人で、母語はフランス語ながら若くしてフランツ・リストに強い影響を受け、新ドイツ楽派の熱心な擁護者として独自の作風を養い、一時は世界で最も広く愛唱される歌曲作曲家の一人になったほど。作家トーマス・マン(1875-1955)も後年改めてその魅力に開眼したコメントを残していますが、ここに集められた歌曲の数々は実際、きわめて玄妙な後期ロマン派ならではの味わいに満ちた名旋律の連続。作品と同時代の1875年製スタインウェイの味わい深い響きが、古楽シーンで広く注目を集めてきたファン・メヘレンの名歌唱とともに作品の美質をこのうえなく引き立てます。ラッセンはまた19世紀にあって早くも古楽器を意識、ヴィオラ・ダモーレが伴奏に加わる作品も書いており、2曲がこのアルバムに収録されています。(2021/11/12 発売)
レーベル名 | :Musique en Wallonie |
---|---|
カタログ番号 | :MEW2099 |
【注目のソプラノ、アスミク・グリゴリアンによるダイナミックなラフマニノフ!】ザルツブルク音楽祭、バイロイト音楽祭、コヴェント・ガーデン王立歌劇場などのステージにおいて、圧倒的な歌唱力と表現力で聴衆を魅了し続けているアスミク・グリゴリアンのソロ・アルバムが、ALPHAから登場。演目はオペラではなく、ラフマニノフの歌曲です。しかし彼女自身が、「ラフマニノフの歌曲はオペラなみの力強い表現が必要。彼は数分のオペラを何曲も書いた。」と語るように、ここで聴かせる彼女のダイナミックな歌唱には驚かされます。そしてそれをピアノで支えるのは、ショパン・コンクール、チャイコフスキー・コンクールなどでの輝かしい受賞歴のほか、世界中の大ホールでの演奏実績を誇るルーカス・ゲニューシャスという万全の布陣。グリゴリアンの幅広い表現の魅力を存分に味わうことの出来る、聴き応えたっぷりのアルバムです。(2022/03/25 発売)
レーベル名 | :Alpha |
---|---|
カタログ番号 | :ALPHA796 |