ドーデ, アルフォンス(1840-1897)
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【ベル・エポックの立役者の一人、アーンの独唱歌曲107曲を収録!】フランス歌曲の世界で有名といえばまず、ショーソン、デュパルク、ドビュッシー、フォーレやプーランクなどが挙げられますが、それらの中でひときわ愛らしい個性が光り、控えめながらも一部で根強い人気を誇る作曲家といえば、レナルド・アーンであると言えます。「ロマン派の時代」と「狂騒の20年代」を繋ぐ「ベルエポック」を象徴する歌曲を書いた彼は、マルセル・プルーストの恋人であり、そして何よりも、わずか12歳の頃に作曲された彼の最も有名な作品「私の詩に翼があったなら」(DISC2-2)を初め、多くの親しみやすい歌曲を発表しています。しかし、歌曲の専門家たちが口を揃えてアーンの作品が持つ素晴らしい個性を認めていながら、驚くべきことに彼の歌曲の3/4ほどはこれまで録音されたことがないか、ごく小さなレーベルに私的に録音されただけなのです。この状況を憂いたパラツェット・ブリュ・ザーネ(ロマン派フランス音楽センター)は、独唱とピアノのために書かれたアーンの歌曲の全曲録音を計画、タシス・クリストヤニスとジェフ・コーエンの積極的な協力を得、この素晴らしいアルバムが誕生することとなりました。(2019/12/20 発売)
レーベル名 | :Bru Zane |
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カタログ番号 | :BZ2002 |
【ビゼーの希少作品を豪華演奏陣で!その多面的な才能を読み解く好企画】2025年が歿後150周年にあたるビゼー。《カルメン》と『アルルの女』が極度に有名で演奏機会もきわめて多い一方、他の作品となると初期の交響曲、オペラ《真珠採り》や《美しきパースの娘》、ピアノ連弾のための『子供の遊び』などが比較的取り上げられるだけで、36年余の人生に比して多作と言ってよいほどの数に上る彼の音楽は、大半が忘却の淵に沈んだままと言っても過言ではありません。記念年に寄せてロマン派フランス音楽センター(Palazetto Bru Zane)から登場するこの4枚組は、幻の初期カンタータ『ヴィルジニの帰還』が2024年5月に初演(!)された際に収録された世界初録音を筆頭に、管弦楽を要する大作を含む活動初期から、早すぎた晩年までの演奏機会に恵まれていない作品を厳選しています。特に、ローマ賞受賞で若き作曲家に活路を拓いた『クローヴィスとクロティルド』、初演時に低評価だったもののビゼーが「我が道を見出した」と語ったオペラ=コミーク《ジャミレ》(台詞部分も音楽とトラックを分けて全て収録した全曲録音)は、僅かに存在する既存録音に比肩しうるドラマティックな演奏内容。前者はフランス近代音楽の古楽器演奏で優れた実績を重ねてきたロト指揮レ・シエクル、後者はALPHAのモーツァルト録音の数々で知られるショーヴァン&ル・コンセール・ド・ラ・ロージュという錚々たる演奏陣による解釈です。19世紀当時の奏法による古楽器録音はどちらも世界初です。ラロやデュパルクら同時代人の傑作に劣らぬどころかビゼー特有の個性が光る歌曲群は、シャルヴェ、ブーロンという名歌手に加えユニークな来日公演でも好評を博しているアンソニー・ロマニウクがピアノで参加。早世した第一級の声楽・劇音楽作曲家ビゼーの才能がいかに多面的であったか、錚々たる演奏陣による名演の数々とBru Zaneレーベルならではの充実解説(仏語、英語)でじっくり読み解ける好企画です。(2025/03/14 発売)
レーベル名 | :Bru Zane |
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カタログ番号 | :BZ1059 |
ビゼーの『アルルの女』はアルフォンス・ドーデの劇のために書いた27曲からなる付随音楽。ビゼーは、この南フランスの村アルルで繰り広げられる愛憎の物語から強いインスピレーションを得て、短い期間で付随音楽全曲を書き上げました。初演は不評でしたが、現在では全曲から抜粋した2つの組曲が広く演奏されています。このアルバムはフランス音楽を得意とするミシェル・プラッソンが1985年にオリジナルの全曲を収録したもの。それまで知られていなかった作品の全貌を明らかにしたと高く評価されている1枚です。また、当盤にはドーデの短編小説を新たに翻案し、ドキュメンタリー作家ジョン・トランスキーが朗読したトラックが追加されています。(2024/02/16 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0682 |
【生誕200周年にふさわしい充実解釈の歌曲全集、クリストヤニス&コーエンの快挙!】1822年12月10日、当時オランダ領だったフランス語圏ベルギーの大都市リエージュで生まれ、後年フランスに渡り1890年に亡くなるまで、同国の近代音楽の躍進に大きく貢献したセザール・フランク。天才児としてデビューし音楽家としての活動歴も長く作品も多岐にわたりながら、作曲家としての業績はごく限られた後期の管弦楽曲や合唱曲の他、彼自身が得意としたオルガン音楽の数々とヴァイオリン・ソナタ以外はなかなか顧みられる機会に恵まれません。生誕200周年となる2022年はその再評価の絶好の機会と言えるでしょう。生涯にわたり作曲し続けた歌曲の全てを、磨き抜かれた演奏解釈で味わえるBru Zaneレーベルの新録音は、まさに時宜を得た待望のリリースと言ってよい内容。演奏は近現代音楽と歌曲伴奏で敏腕を発揮してきたピアニストのジェフ・コーエンと共に、有名・無名にかかわらず19世紀フランスの重要な作曲家たちの歌曲やオペラを録音しているギリシャ出身の俊才バリトン歌手タシス・クリストヤニス。さらに、7曲ある二重唱曲ではフランス語圏の歌劇界と古楽シーンで圧倒的な存在感を放ち続けるヴェロニク・ジャンスが加わる豪華布陣。原典が消失した「犠牲者たちに」や唯一の手稿譜でのみ伝わる「この地では、人は~」など珍しい作品も漏らさず収録している点も見逃せません。このレーベルの常通り充実の極みにあるブックレット解説の読み応えもさることながら、複数異稿も参照しつつ隅々まで丁寧な解釈を聴かせるクリストヤニス&コーエンは近年の録音歴からの期待値を満たして余りある頼もしさ。普仏戦争を経てフランスという国が成立してゆく中、ドイツ音楽にも親しんできたフランクがフランス語歌曲という分野に果たした貢献をじっくり聴き確かめられるアルバムです。(2022/03/25 発売)
レーベル名 | :Bru Zane |
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カタログ番号 | :BZ2003 |