シュタートラー, マクシミリアン(1748-1833)
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「ヴァイオリン序奏つきのピアノ作品」とも言えるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集。大活躍するピアノ・パートを演奏するのは[ウィーン三羽烏]の一人、イェルク・デームス。自身が究極の楽器コレクターである強みを生かし、このアルバムでも18世紀製の2台の銘器を駆使して、当時の音色を存分に楽しませます。共演は1985年生まれのイルンベルガー。年齢差をものともせず、伸び伸びと明るい音楽を奏でています。曲の合間にはデームスのソロによる2曲の幻想曲がはさまれるなど、選曲も万全。(2019/11/15 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola98789 |
前作の「バッハ一族のピアノ協奏曲集」(ODE1224)で流麗かつ、新鮮なバッハを披露した若手ピアニスト、アナスタシア・インジュシナの2枚目のアルバムはモーツァルト(1756-1791)の「知られざるピアノ作品集」です。ここに収録されている作品は、最後の「きらきら星」以外は、あまり演奏会でも聞く機会のないものです。K312のアレグロは現在の研究では、晩年の作品らしいと推測されるもの。ただし成立がはっきりしないため、成立自体は謎となっています。K399の組曲やK394の「前奏曲とフーガ」はヘンデルの組曲から影響を受けているとされます。オルガンで演奏されることも多い作品です。K400は91小節の途中で放棄されてしまった作品です。ピアノ・ソナタになるはずだったのかもしれません。ここではシュタードラーが補筆した版で演奏されていますが、他の人による補筆版も存在します。軽やかなフレーズが印象的な作品です。(2014/11/26 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1250-2 |
1782年8月4日にコンスタンツェ・ウェーバーと結婚したモーツァルト(1756-1791)。様々な音楽書や伝記の類では、「世紀の悪妻」とまで評されるコンスタンツェですが、本当にそうだったのでしょうか?実際の彼女は、周囲の人々によると「教養が高く、家事にも熱心で快活」であったといい、またモーツァルトの死後も彼の作品を守り、その名を高めるために尽力したとされています。これらのフーガの断片は、モーツァルトが熱心にバッハの作品を研究した名残のようなもので、ほとんど完成した作品から、ほんの数小節の断片と、様々な形の曲が含まれています。コンスタンツェは夫の死後、これらの作品に素晴らしい価値を見出し、公開されること(もしくは購入されること)を期待して、この遺物を整理し、永遠の記念碑としてのリストを作成したのです。普段流麗な音楽を書いていたモーツァルトにしては、若干ぎこちなさも感じれらますが、この「天才の断片集」が残されているのは、コンスタンツェのおかげであることは間違いありません。(2015/01/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573114 |
リスト、ブゾーニ、ゴドフスキーを始めとした多くのロマン派のピアニストたちが、バロックおよびそれ以前の音楽を編曲し、そのスタイルは近代のピアノおよびその奏法に即した和声的強化、対位法的処理などのロマン派的な技法に溢れていました。その編曲で弾かれるのが普通であった時代、なおロマン派的なアプローチは残っているとはいうものの、作品の書かれた当時の様式を回顧しつつハープシコードで弾くランドフスカの演奏スタイルは、大きな潮流にくさびを打ち込んだようなインパクトがありました。ともすれば衒学的な罠に陥り、無味乾燥な演奏スタイルに陥りがちな古楽器の演奏ですが、彼女は滋味溢れた雄弁な音楽を作り上げています。(2005/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111055 |