デーメル, リヒャルト(1863-1920)
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オーストリアのバス歌手ギュンター・グロイスベック。これまでにもブラームスやマーラーなどのドイツ・リートの録音で、その深く力強い声を披露、絶賛されました。今作では、長く共演を重ねるピアニスト、マルコム・マルティノーとともに、リヒャルト・シュトラウスの様々な歌曲、マーラーの「子供の不思議な角笛」と「若き日の歌」から、そしてハンス・ロットの3つの歌曲を歌っています。中でもマーラーに影響を与えたハンス・ロットの歌曲は録音が少なく、ここで聴ける3曲は貴重なものと言えるでしょう。(2022/11/18 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99280 |
当時オーストリア領であったクンツェンドルフのユダヤ系の家庭に生まれたシュナーベルは、幼い頃から天才少年ピアニストとして才能を発揮、1901年には自作のピアノ協奏曲をベルリン・フィルと共演、大変な成功を収めました。ただし、この頃の作品はブラームスやシューマンから影響を受けた穏健なものであり、本人もあまり気に入っていなかったようです。1912年頃からは室内楽の演奏にも力を注ぎ(当時の)現代音楽にも理解を深め、シェーンベルクの作品なども好んで演奏していました。そんな経験は彼の創造性にも深く影響を及ぼし、作曲家として研鑽を積むうちに、自らの作風もアバンギャルドなものを取り入れるようになったのです。1914年に書かれた「夜想曲」は、彼の妻となったテレーゼ・ベーアのために書かれたものですが、昔の保守的な作風はすっかり姿を消し、機能的な調性と拍子記号の呪縛から逃れています。弦楽四重奏第1番も形式は古典的ながら、やはり作風は現代的で、ピアニストとしてはブラームス以降の作品を演奏しなかったピアニストとしての姿とは、かなり違った雰囲気を宿しています。(2011/12/14 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777622-2 |
メランコリー=憂鬱…この揺れめく切ない気分は、詩人や音楽家たちにたくさんのインスピレーションを与え、様々な作品が生まれてきました。このアルバムにはロマン派から近現代の「憂鬱」な作品を集めたもの。通常はピアノで伴奏される歌曲が、ピアノと弦楽四重奏版という形で奏されます。曲によってはオリジナルの形であったり、アリベルト・ライマンによって編曲を施されていたりと様々ですが、ここではどの曲も、しっとりと荘厳な雰囲気を帯びて、重苦しく切なく響きます。歌手ルチア・ドホニョーヴァはスロヴァキア生まれ。名歌手ルチア・ポップの推薦でステージに立ったという彼女の声は、とても伸びがよく美しい響きを持っています。彼女のトゥリーナのアルバムは2010年のグラミー賞「ベスト・ヴォーカル・パフォーマンス賞」にもノミネートされています。最後におかれたルクーの「夜想曲」が絶品です。(2014/09/24 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5144 |
エーリヒ・ツァイスルは幼少期から音楽の才能を示し30歳までにはウィーンを代表する作曲家の一人とみなされていました。しかし、1938年のドイツによるオーストリア併合を受けてアメリカに亡命。ハンス・アイスラーの紹介で映画音楽に携わりましたが、製作主との意見の違いなどにより、その才能を十分に発揮することはできなかったようです。亡命後には歌曲の作曲を行わなかったため、1938年の「Komm susser Tod」が最後の曲となります。アルバムに収録されているピアノ曲は、彼の娘バルバラのためのもので、若い学習者向けに書かれた易しいながらも魅力的な作品が並べられています。(2025/05/09 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.551471 |
ウィーンに生まれ、早くから音楽の才能を発揮、14歳でウィーン音楽院に入学し15歳で最初の歌曲を書いたという作曲家エーリッヒ・ツァイスル。ウィーンで華々しい活躍を始めるも、ユダヤ系であった彼はナチスの侵攻に伴いニューヨークに亡命、ハンス・アイスラーの口添えでハリウッドにて映画音楽の作曲に携わります。いくつかの映画のために曲を書いたものの、製作主との主張の違いから存分に力を発揮することができなかったツァイスルは、「ヘブライ・レクイエム」などの宗教色の強い作品などを手掛けることで自身の方向性を見出していきます。このアルバムに収録された彼の歌曲はすべて1939年の亡命前に作曲されたものであり、どれも不協和音にも時折美しい響きが感じられる、後期ロマン派風の半音階的和声を伴う旋律が特徴です。また曲間に挿入された伝承曲の編曲については、書かれた年代は不明ですが、ツァイスル自身の作品とは違い親しみやすい曲調が耳に残ります。「メロディーは音楽の核心であり、メロディーを構築することはできない。メロディーは音楽的才能の本質である」。と語ったというツァイスルのメッセージが込められた歌曲集、21曲が世界初録音です。(2022/09/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.551459 |
オーストリア出身のドイツの作曲家ルートヴィヒ・トゥイレ(1861-1907)。リヒャルト・シュトラウスやプフィッツナーと同世代であり、若い頃はお互いに強く影響しあったことでも知られています。このアルバムには彼の珍しい歌曲が収録されています。ここで使われている詩を見ると、その多くはリヒャルト・シュトラウスやツェムリンスキー、あるいはアルマ・マーラーの歌曲と同一のものであることに気がつきます。デーメルやビーアバウムの頽廃的な詩がどれほどまでに当時を席巻していたかに思い至るのです。また「子どもの不思議な角笛」関連の詩も見つけることができます。とは言え、曲調は他の作曲家に比べると幾分大人しく控えめなもの。この押しの弱さのせいで歴史に埋もれてしまったのかもしれません。(2015/04/22 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5238 |
「自然交響曲」など、後期ロマン派の様式を色濃く受け継いだいくつかの作品で、近年再評価されつつあるオーストリアの作曲家ハウゼッガー。このアルバムでは同時代の詩人たちの詩を用いた歌曲が収録されています。デーメルやビーアバウムなどの退廃的な詩を正統派ドイツ・リートの流れに組み入れたユニークな歌曲は、リヒャルト・シュトラウスやツェムリンスキー、時にはマーラーの妻アルマが残した作品にも似た感触を持ち、この時代の作品を好きな人にはたまらない魅力を放っています。ドイツ・リートの巧みな歌い手、トレーケルによる丁寧な歌唱です。(2018/09/05 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777730-2 |
「十二音技法」の創始者であり、優れた画家でもあったシェーンベルク。 このアルバムでは、表現者としてのシェーンベルクに焦点を当て、彼が書いた様々な歌曲の中から、“期待”“肉体”“涙”など彼の絵画に関連する8つのテーマに沿った曲を選び、曲に内在する多彩な感情をソプラノのクレア・ブースとピアニストのクリストファー・グリンが描き出していきます。 クレア・ブースは英国出身。バロック・オペラから現代の歌曲まで幅広いレパートリーを持ち、舞台からコンサートまで活発な活動をしています。クリストファー・グリンとは長年にわたり共演を行い息のあった演奏を披露しています。 (2024/05/24 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100306 |