ドビュッシー, クロード(1862-1918)
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【フランス語圏の最前線を担う才人歌手たちが聴かせる豊かな歌曲世界】フランス革命で中世以来の修道院としての役目を終え、19世紀に復活するも20世紀初頭以降は廃院、近年は古楽や現代音楽のワークショップや演奏会、録音などでも使われているロワイヨモン修道院。この歴史的建築を拠点とするロワイヨモン財団がオルセー美術館と共同で進めている新世代歌曲演奏家育成プロジェクトのアカデミー・オルセー=ロワイヨモンで学んだ歌手・ピアニストたちが集い、歌曲芸術のルーツともいうべきドイツ語歌曲の世界とフランス近代歌曲の傑作を聴かせます。「パリへの旅」の題にふさわしく、演奏家たちはそれぞれに多様なバックグラウンドを持ち、歌われる内容と相俟って今もなおパリが重要な文化交流の拠点であることを改めて実感できる内容。既にフランス各地の歌劇界での活躍が注目されているブレンダ・プパールやMIRAREでソロ録音をリリースしているシリエル・ンジキニャ&カオリ・オノなど、今後が期待される演奏家たちが既に現時点で比類ない歌曲解釈者であることを強く実感させてやみません。両言語とも詩句の濃やかな表現をじっくり聴き確かめられる録音エンジニアリングにも好感が持てます。(2023/09/08 発売)
レーベル名 | :B Records |
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カタログ番号 | :LBM053 |
幼少期からピアノに親しみ、学生時代には8手ピアノのための作品にも触れ、ピアノ・デュオの表現にも親しんでいたドビュッシー。彼は作曲する際、オーケストラ作品のピアノ版を作ることがしばしばありました。「放蕩息子」はその一例で、ローマ賞応募作のカンタータとして作曲した後、2曲をピアノ連弾用に編曲しました。同時期に作られた「ディヴェルティスマン」は連弾用のオリジナル作品で、出版されたのは2002年のことです。彼の代表作の一つ、マラルメの詩に基づく夢幻的な作品「牧神の午後の前奏曲」の2台ピアノ版からは、オーケストラを思わせるサウンドが随所に聞かれます。1880年代に作曲された「管弦楽組曲第1番」は楽譜が紛失したとされていましたが、20世紀に連弾版とオーケストラ版の自筆譜が発見されました。ロマン主義的な響きと舞台音楽的な構成を持っています。「春」はボッティチェリの絵画からインスパイアされ、2台ピアノと合唱のために作曲されましたが、当時のパリ芸術アカデミーに受け入れられず、1904年まで正式に出版されることはありませんでした。その後に作られたオーケストラ版は彼自身の編曲ではありません。「リンダラハ」は、ドビュッシーが2台ピアノのために作曲した最初のオリジナル作品で、スペイン風のリズムやギターのような和音を取り入れた色彩豊かな曲です。曲名はアルハンブラ宮殿にある「リンダラハの中庭」に由来し、異国情緒あふれる響きを特徴としています。演奏するジェノヴァ&ディミトロフ・ピアノ・デュオは、世界的に高い評価を受けるピアノ・デュオ。1995年の結成からわずか2年の間にARDミュンヘン国際音楽コンクールなどで優勝、一躍注目を集め、以降世界中で活躍しています。(2025/05/16 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC1740 |
「映像」や「版画」で、ドビュッシーは独自の美世界を確立し、極めて行きます。淡い光の色彩的な音色、そして時折ほんのりとエキゾチズムの漂うこれらの作品は、音楽における「印象主義」の最高級の果実です。それぞれの楽曲を標題からイメージをふくらませ、ほわほわと聴き込むのが良いでしょう。なお「忘れられた映像」は、「ピアノのために」などの原曲となった珍しい楽曲です。アルバムの最後に収められた「喜びの島」は、ワトーの名作絵画「シテール島への脱出」の音楽化で、むせかえるような愛と幻想が乱舞し、しかも高度な演奏技術が求められる傑作です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553292 |
20世紀のピアノ音楽において、最も独創的、かつ万人から愛される足跡を残した一人がドビュッシーです。彼は印象がの絵画にも通ずる鮮やかな色彩感や流動感を、微妙な和声や全音音階、名技的技巧を駆使することで鍵盤の上に実現しました。そんな彼の作品の中でも、この前奏曲集全2巻はとりわけ完成度の高いものといってよいでしょう。描写音楽ではないものの具象的なイメージを感じさせ、親しみやすい旋律も多い第1巻、抽象的な音の戯れへの傾斜の度を強め、ときには前衛的な雰囲気すらある第2巻、さしずめそれぞれ甘口、辛口の特上ワインといったところでしょうか。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553293 |
多くのピアニスト=コンポーザーが心血を注ぎ、楽器の表現能力拡大を積極的に試みた芸術的試作の場、それが練習曲の分野です。華やかなコンサート・ピアニストではなかったものの、ピアノという楽器を知り尽くしたドビュッシーが、ショパン、リスト、アルカンといった偉大な先達に続いて書き上げたこの12の練習曲は、決して絢爛豪華なものではありませんが、難渋な超絶技巧に支えられた精妙な美しさに満ちています。各曲に掲げられたタイトルは、演奏技巧面だけでなく作曲技法の上でも極めてチャレンジングな課題となっており、その出来映えの素晴らしさは、まさにドビュッシーが最晩年に到達した至高の境地を示すものといってよいでしょう。(2001/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553294 |
前作である「リスト作品集」(ORC100017)が大好評。また2012年の来日でもその音楽性が高く評価されたグヴェタッゼ。現在最も注目されるピアニストの一人です。最初のアルバムがリストであり、中でもソナタの白熱した演奏に心奪われた人が多く、どうしても「超絶技巧派」のピアニストと思われがちですが、本当のところ、彼女はもっと内省的で静かな表現を好むのではないでしょうか?確かに前作のリストでも、技巧よりも、リストが散りばめた歌の方に主眼が置かれていたようでした。そんな彼女のドビュッシー(1862-1918)。素晴らしくないはずがありません。中心は「前奏曲」ですが、そっと置かれたアラベスク、版画、そして「月の光」のひそやかな美しさ。まさに宝石箱のような1枚です。(2014/02/19 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100041 |
イタリアのピアニスト、セルジオ・チオメイは、フランコ・トラブッコにピアノを学び、アンドラーシュ・シフにも師事したことがある逸材。無論数多くのコンクールで入賞、1991年にはザルツブルク・モーツァルテウム主催のコンクールで第2位を獲得したことで国際的名声を得ました。ピアノと並行して、チェンバロをクリストフ・ルセ、フォルテピアノをアンドレアス・シュタイアーに学ぶなど、バロック音楽にも造詣の深い人です。そんなチオメイ。ここではドビュッシー(1862-1918)のピアノ作品で独特の解釈を聞かせます。たっぷりと歌う「水に映る影」、快速なテンポで歌い切る「パスピエ」など、これまでのドビュッシー演奏とは一線を画した自由な音楽的構築は、やはり一聴の価値あるものと言えるでしょう。(2014/06/25 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7697 |