キアーリ, ピエトロ(1712-1785)
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アントニオ・サリエリの師として知られる作曲家!ガスマンのアリア集最近、にわかに脚光を浴びている作曲家の一人、フローリアン・レオポルト・ガスマンのアリア集。ボヘミアのブリュックスで生まれ、地元の合唱団で音楽教育を受け、20代の終わりにはすでに歌劇を作曲、これをヴェネツィアの謝肉祭シーズンで上演していたという記録が残っています。歌劇の台本の多くは当時の名作家ゴルドーニによるもので、彼の歌劇はグルックを凌駕するほどの人気を獲得、1763年にはヨーゼフ2世が彼をウィーンに招き、1772年には宮廷指揮者に任命されるなど皇帝から多大なる信頼を寄せられました。しかし、活動の絶頂期であった1774年、馬車から落下するという不慮の事故に見舞われ、そのまま45歳の生涯を閉じてしまいます。現在、彼の名が注目されている一番の理由は、あのサリエリの師匠であったことでしょう。サリエリ人気の高揚に伴い、ガスマンの作品も聴かれるようになりつつあります。このアリア集は、あまり録音の多くないガスマン作品を知るためにふさわしい1枚。新進気鋭のソプラノ歌手アニタ・ヴェグリーの輝かしい声でお楽しみください。(2020/02/28 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555057-2 |
1727年イタリア南東部の町ビトントに生まれたトンマーゾ・トラエッタは、ナポリでニコラ・ポルポラらに師事し、オペラ作曲家として名を成した後に、パルマ宮廷の楽長となっています。当地では、ラモーらフランスの作曲家たちの音楽悲劇(トラジェディ・リリク)の様式を取り入れ、大成功を収めました。この成功により、ロシアのエカテリーナ二世から招かれて、宮廷楽長として厚遇を受け、オペラ・セリアや宗教音楽を数多く作曲。しかし、ロシアで体調を崩し、その後、ロンドンを経てイタリアに戻り、ヴェネツィアで没しています。オラトリオ「ソロモン王」は旧約聖書の『列王記』第1章をベースに、ソロモン王とモーゼの十戒の石板が収められた「契約の箱」を題材とした作品で、1766年にヴェネツィアのデレリッティ慈善院(通称:オスペダレット)の合唱指揮者に就任したトラエッタにとって、当地でのデビュー作となったものでした。ソロモン王の他、シバの女王、アビアタル、司祭ツァドク、アモン人のアドンといった登場人物は、オスペダレットの優れた女性歌手のために、すべて女声の音域で書かれています。このオラトリオは大成功を収め、初演以降何度も上演されたことが記録に残っています。1776年の上演に当たっては音楽と台本に変更が加えられましたが、この演奏はこの時の版を基にしています。壮麗さと優美さを兼ね備えたアリアが各場面に1曲ずつ各役柄に与えられ、特に主役であるソロモンのアリアには力が入っており、作品の聴きどころとなっています。少ないながらも効果的に加えられる合唱(女声三部)も注目点でしょう。この録音は、2023年のインスブルック古楽音楽祭においてクリストフ・ルセの指揮で行われた公演を収録したもの。サリエーリやグルックといったバロック以降の18世紀の作曲家たちの貴重な劇作品を演奏・録音してきたルセの卓越した指揮の下、古楽作品やバロック・オペラを得意とする若手実力派女性歌手たちが素晴らしい歌唱を披露しています。テレジアは「女帝」マリア・テレジアの名を冠して2012年に結成されたピリオド楽器オーケストラで、世界約40か国から集められた若手奏者から成り、古典派時代の作品を主要レパートリーとしています。現在では、ヨーロッパ全域に活動の幅を広げ、CPOレーベルから、気鋭の指揮者たちと18世紀の貴重な作品の録音をリリースしています。ジャケット絵画:ジャンバティスタ・ティエポロ派「ソロモン王の前のシバの女王」(1760年)(2025/05/16 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555654-2 |