リレンクロン, デトレフ・フォン(1844-1909)
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ドイツの若手テノール、ダニエル・ベーレ。「魔笛」のタミーノで一躍有名になり、今や飛ぶ鳥をも落とす勢いで活躍する期待の人です。2年間に相次いで4枚のCDをリリース、シューマン、シューベルト、ベートーヴェンと言ったドイツ・リートの王道や、イギリス歌曲など、レパートリーも広げていますが、今作ではR.シュトラウスの華麗で濃厚な音楽を紐解いてくれます。ベーレはこれらの歌曲を長年に渡って研究し、極めて満足の行くものとして歌い上げます。伸びやかで抒情的な声と、はじけるような感情の発露をお聞きください。冒頭の「セレナード」の軽やかなピアノの響きで始まる「セレナード」、有名な「献呈」で始まるOp.10の歌曲集などは、ドイツ・リートの新しい可能性を感じさせることでしょう。「明日の朝」や「万霊節」での祈りを思わせる美しい歌唱も心に残ります。(2012/04/18 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5110 |
マンハイム出身のヴェルナー・ハインリヒ・シュミットは、少年時代にピアノを学び始め、平行して作曲も学びました。以降、ピアニストとして活躍しながら時間の許す限り作曲を続けています。10代の頃には映画音楽を学ぼうと考えていたという彼の作曲スタイルは後期ロマン派の影響を受けた調性音楽です。歌手フォンドゥンクから作曲を依頼された「ヘルマン・ヘッセの詩による4つの歌曲」は彼女の希望で声楽とピアノ五重奏の組み合わせで書かれており、言葉と音楽が結び付いた詩情豊かな世界が展開されています。母の死を悼んで書いた「思い出」は自然豊かな中国の風景や、母のための葬送行進曲、エジプトの死者のための祈りの音楽が続き、最後は明るいヘルダーリンの「ヒュペリオン」で終わります。他には彼の得意分野であるピアノのための小品と、チェロやクラリネットのアンサンブルを収録。シュミットの作曲家としての才能が遺憾なく発揮された作品集です。(2025/04/18 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0752 |
「自然交響曲」など、後期ロマン派の様式を色濃く受け継いだいくつかの作品で、近年再評価されつつあるオーストリアの作曲家ハウゼッガー。このアルバムでは同時代の詩人たちの詩を用いた歌曲が収録されています。デーメルやビーアバウムなどの退廃的な詩を正統派ドイツ・リートの流れに組み入れたユニークな歌曲は、リヒャルト・シュトラウスやツェムリンスキー、時にはマーラーの妻アルマが残した作品にも似た感触を持ち、この時代の作品を好きな人にはたまらない魅力を放っています。ドイツ・リートの巧みな歌い手、トレーケルによる丁寧な歌唱です。(2018/09/05 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777730-2 |
リヨン国立音楽院を卒業し、リヨン国立歌劇場のメンバーとして活躍するベテラン歌手ステファヌ・ドゥグーのリサイタル・アルバム。ロマン派を代表する3人の作曲家、フォーレ、ブラームス、シューマンの歌曲を並べ、人生の機微を彩り豊かに聴かせます。タイトルの「Poeme d'un jour」はフォーレの3曲からなる歌曲集で、束の間の出会いと愛、別れの瞬間を切り取った印象的な曲。中期の作品でありながら、晩年のフォーレに通じる和声感を持つことで知られています。どちらかというと厭世的な作品が選ばれたブラームス、素朴な味わいを持つケルナーの詩を生かしたシューマンと、どの曲からも深い陰影を引き出した美しい歌唱が聴きものです。(2019/04/26 発売)
レーベル名 | :B Records |
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カタログ番号 | :LBM017 |
ドイツ後期ロマン派時代に活躍した作曲家プフィッツナー。ロシアで生まれ、3歳の時にフランクフルト・アム・マインに移住。父がオーケストラのヴァイオリン奏者であったため、幼い頃から音楽に親しみ、11歳で最初の作品を書いたことが知られています。この第4集に収録されている歌曲の中で、1884年のセレナードは彼の最も初期の作品であり、他の曲もほとんどは彼が学生時代に書いたものですが、後の作品に見られるイディオムの基礎は、これらの初期の作品からはっきり見られます。若き日の彼が心酔していた詩人アイヒェンドルフの詩を用いた「5つの歌」でのしっとりとした旋律をはじめ、どの歌にも豊かな創造性が漲っており、親密な雰囲気が感じられます。落ち着いた歌唱を聴かせるバリトンのウヴェ・シェンカー=プリムスはヴュルツブルクで学び、2006年ヴュルツブルク国際モーツァルト・コンクールに入賞した実力派。2009年からはワイマール歌劇場など数多くの歌劇場で活躍しています。(2021/11/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573082 |
およそ4年前に第8集がリリースされたきり、以降全く音沙汰のなかったcpoのブラームス歌曲集の第9集がようやくリリースとなりました。今作は最晩年に書かれた4つの歌曲集を収録。これでこのシリーズも完結となります。ブラームス自身、大切にしてきたハンガリー民謡を用いた「ジプシーの歌」をはじめ、彼の後期作品が持つ独特の重苦しくも美しい雰囲気を備えた作品群です。とりわけ、63歳の誕生日に完成された「4つの厳粛な歌」の深く内省的な死生観を受けとめるためには、聴く側も何かしらの心構えが必要であると言えるでしょう。これらの歌を歌うのは、現在最もドイツ・リートに精通している3人の名歌手。ヘルムート・ドイチュの説得力あるピアノも含め、これ以上望むものはありません。一生の宝物として大切にしたい全曲盤と言えるでしょう。(2009/11/25 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999840-2 |
【ブラームスの作品番号付きの全歌曲を録音するプロジェクト、第2弾】歌曲におけるピアノ演奏と解釈では世界の第一人者マルコム・マルティノーによるプロジェクト「ブラームス・ソングブック」第2集。今回はイギリス出身のサラ・コノリー、ドイツのハンノ・ミュラー=ブラッハマンという、どちらも多くのアーティストから篤い信頼を得て世界中の劇場で活躍する二人が参加。ブラームスが30年に渡って書き上げた5つの歌曲集を歌い分け、巧みな表現力と深みのある美声で楽しませてくれます。(2024/08/23 発売)
レーベル名 | :Linn Records |
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カタログ番号 | :CKD749 |
1937年生まれのメゾ・ソプラノ歌手グレース・バンブリーは、素晴らしい声を持ちながらも現代でも根強く残る「人種差別」による様々な障害を乗り越え、その才能を開花させた人です。彼女はカルメン、アイーダなどドラマティックな役を得意とし、1961年のバイロイト音楽祭ではワーグナーの《タンホイザー》でヴェーヌスを歌っていますが、この1965年のザルツブルク音楽祭ではワーグナーとは対極を成すブラームスの歌曲集をじっくり歌い上げ、強い印象を残しました。声の威力に頼ることなく繊細な表現を用い、時には民謡調の素朴な歌曲を軽やかに歌うバンブリーの新たな魅力を感じさせる素晴らしいリサイタルです。(2017/10/20 発売)
レーベル名 | :Orfeo |
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カタログ番号 | :C941171B |
NAXOSからブラームスの歌曲全集がスタート。第1集となるこのアルバムでは、名テノール、クリストフ・プレガルディエンを起用し、作曲年代が25年に及ぶさまざまな歌曲に新たな光を当てています。「永遠の愛について」や「5月の夜」を含むOp.43の4曲はブラームスの歌曲の中で特に良く知られる曲集。「野の寂しさ」を含むOp.86は円熟期のブラームスらしい渋い美しさを持った曲集。「調べのように私を通り抜ける」で始まるOp.105は彼と同時代の詩人の詩を用いた歌曲集。独白とも思えるブラームスの晩年の心情が反映された名作揃いです。Op.32は比較的若々しい曲調に満ちた曲集。ほとんどの曲に恋する人への想いが綴られており、想像以上にロマンティストだったらしいブラームスの一面が窺えます。プレガルディエンは落ち着いた声の響きを存分に生かし、ブラームスの繊細な感情表現が施された歌曲を丁寧に歌い上げています。(2021/12/10 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574268 |
生涯に数多くの作品を残したマルティヌー。彼はインタビューの中で「作曲していない時には、歌曲を書いていた」と語っていました。ここでの「作曲」というのは大規模で複雑なオーケストラ作品を書くことであり、歌曲を書くことは彼にとっての休息であったようです。そのせいか、七割以上はチェコ語で書かれた「個人的独白」である膨大な数の歌曲は「重要でない」という理由で、マルティヌーの死後何年間も無視されていました。しかし、フロチョーヴァ(ワリンゲローヴァから改名)とコウクルは、全曲演奏すると6時間を超えるマルティヌーの全ての歌曲に挑み、7年間で全曲録音を完成(このアルバムが完結編となります)。2人の素晴らしい演奏も功を奏し、これらの歌曲がようやく見直され始めています。(2018/03/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573823 |