スンドベリ, クリスティアン
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スポーツ番組のオープニングテーマやBGMとしてしばしば使用されるタイケの「旧友」。メロディを耳にすれば「ああ、あの曲ね」と頷く人も多いことでしょう。しかし作曲者タイケの他の作品はほとんど聴かれることはありません。そんな彼の作品を集めた全3巻からなるシリーズが始動。第1集には「旧友」を含む全17曲を収録。アレクサンドル・ハンソン率いる王立スウェーデン海軍バンドによる演奏です。幼い頃から軍楽に接していたというタイケですが、あまりにも謙虚な人柄だったためか、軍楽隊に入隊しても高い階級に達することはありませんでした。19歳で歩兵第123「国王カール」連隊(ヴュルテンベルク歩兵第5連隊)に入隊、駐在していたシュヴァーベンの都市ウルムで何曲かの行進曲を作曲した後、1889年に退役するにあたり「旧友」を書き上げ上官パウル・エールテに贈ったものの、常々タイケに嫌がらせをしていたエールテはこの作品を「ストーブで燃やすべきだ」と酷評したというエピソードが伝えられています。警察官となり1895年にウルムからポツダムへ居を移した頃から彼の作品が人気を集め、「Schutzmannschaft=音楽家の警察官」として国外でも知られるようになります。やがて肺炎を患い警察官を辞め、1909年にはブランデンブルクのランツベルク・アン・デア・ヴァルテの地方公務員になりました。彼が生涯に書いた100曲以上の行進曲や舞曲は、出版者のヘルマン・ジルヴェデルによって出版されドイツ国内外で人気を博しましたが、作品の権利を譲渡してしまったタイケ自身は富を得ることはできず、貧困のまま同地で生涯を終えました。このシリーズでは、タイケの胸が沸き立つような行進曲や舞曲を何人かのアレンジャーによる吹奏楽版でお楽しみいただけます。(2024/06/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574317 |