新約聖書
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ゲオルク・フリードリヒ・カウフマンはドイツ、テューリンゲン州オストラモンドラで生まれた作曲家。その生涯については不明なことが多いのですが、オルガンの名手であり、パッヘルベルの弟子で後継者となったヨハン・ハインリヒ・ブットシュテットに師事した模様です。その後、ザクセンのメルゼブルクで当時大聖堂のオルガニストを務めていたヨハン・フリードリヒ・アルベルティに師事。アルベルティの退任後は後を継ぎ、メルゼブルクの宮廷音楽家と大聖堂のオルガニストとなって、亡くなるまでこの任を務めたとされています。カウフマンはその職務上、数多くの作品を書いたと考えられますが、現存する作品はごく少なく、宗教的な作品はここに収録されたものがすべて。どれも当時の流行の様式と作曲技法を採り入れ、声楽と器楽を適切に扱って十分な効果をあげる術を心得ていたことが伝わります。カンタータではレチタティーヴォ・アッコンパニャートやオブリガート楽器付きのアリアのように声楽と器楽を巧みに組み合わせた楽曲が多く、また壮麗さを求める場面ではトランペットとティンパニを効果的に使っています。(2023/08/04 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555365-2 |
イギリス、アルトリンチャム出身の作曲家カカバーゼ(1955-)。父はグルジア/ロシア人、母はギリシャ/オーストリア人という多文化の家庭に生まれ、5歳でピアノを始め、その後コントラバスを学びます。作曲はロンドンで学び、自身のルーツでもあるギリシャ正教会の聖歌や、中東の音楽に興味を持った彼女、自作にもエキゾチックな雰囲気を取り入れた神秘的な作品を多く書いています。このアルバムでは彼女自身のテキストによるコンサート用の短いカンタータや、レクイエム・ミサ、その他の宗教的作品をケンブリッジ・クレア・カレッジ聖歌隊の同窓生たちが演奏、劇的で力強い作品を聞く事ができます。(2016/10/21 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
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カタログ番号 | :DDA25135 |
モスクワ音楽院で学び、合唱作品作曲家として活躍したアレクサンドル・カスタルスキー(1856-1926)。1891年には長い歴史を持つ「モスクワ聖務会院合唱団」の指導者となり、ラフマニノフやグレチャニノフらに強い影響を与えています。この「レクイエム~斃(たお)れし盟友たちのために」は第一次世界大戦によってもたらされた命の損失と、世界の荒廃を憂えた作曲家による大規模な合唱を伴うオーケストラ作品。1915年に12楽章のヴァージョンとして書き上げられたものの、初演後にカスタルスキーが楽章を追加し17楽章からなる壮大な作品として完成を見ました。レクイエムの定型をとりながらも、さまざまな要素がモザイクのように配置されており、いくつかの異なる国の言葉とグレゴリオ聖歌が入り混じる中、息子を亡くした母親や夫を亡くした未亡人のすすり泣きが織り込まれ、遠くからは第一次世界大戦に巻き込まれた日本やインドを表すモチーフも聞こえてきます。スラットキンは作品に漲る「戦争への怒りと悲しみ」を丁寧にすくい上げ、迫真の音楽として聴かせます。(2020/08/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574245 |
【カッチーニとその娘たちの活躍を辿る充実の2枚組!】『麗しのアマリッリ』を筆頭に、17世紀初頭のイタリアにおける通奏低音つき独唱曲の発展に大きく寄与したジュリオ・カッチーニ。生前は当人も歌手として有名でしたが、二人の娘や息子も音楽家として活躍、作曲家として注目すべき業績も残しています。父ジュリオの歌劇《エウリディーチェ》が録音デビュー作で(RIC269)、生前の作曲者と同じく自ら通奏低音楽器を弾きつつ独唱者としても活躍する才人ニコラ・アクテンは今回、自身の楽団であるスケルツィ・ムジカーリと共にカッチーニ父娘の偉業をCD2枚にわたってじっくり追求。解説文や歌詞の英仏独語訳はもちろん、充実の通奏低音陣が駆使する弓奏弦楽器7種、撥弦楽器21種、鍵盤楽器3種を全てカラー写真入りで紹介した80ページに及ぶライナーノートを添え、最新の音楽史研究を踏まえた充実の録音を実現しました。「カッチーニのアヴェ・マリア」として広く知られた現代作品にも触れながら、父の傑作群ほか二人の娘の驚くべき才能も緩急鮮やかに伝えてくれます。バロック音楽の本質たるイタリア声楽の真相に迫る、RICERCARならではの待望企画と言ってよいでしょう。(2024/09/20 発売)
レーベル名 | :Ricercar |
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カタログ番号 | :RIC463 |
イタリア・バロック時代の作曲家カリッシミはオラトリオの形式を確立した業績で知られています。しかしより小さな形であるモテットでも、声の魅力が存分に発揮された美しく精緻な作品を数多く書き、これらはモンテヴェルディに比肩する重要な作品として認知されています。とは言え、彼の楽譜のほとんどは戦争によって失われてしまった上(写筆譜のみ残存)公演の記録も残っていないため、これらの作品が実際にどのような状況で演奏されたのかはわかっておらず、いくつかの断片的な資料に基づいて研究が進んでいるところです。しかし、声と楽器が織り成す立体的な響きは、聴き手の耳を喜ばせるに充分の味わいを持っています。コンソルティウム・カリッシミは1996年、ローマで設立されたアンサンブル。作曲当時の様式を大切にし、当時用いられていたであろうピッチ(このアルバムでは415Hz)を採用するなど、演奏法に徹底した拘りを持っています。設立当初のヴォーカル・メンバーは男声のみで構成されていましたが、現在ではソプラノに女声を加え、より多彩な響きを追求しています。(2017/02/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573258 |
録音史上最も有名なテノールのひとり、エンリコ・カルーソー(1873~1921)の全録音を集めたシリーズの第7巻。ここでは独唱曲のほか、かれが主要な活動拠点としていたアメリカのメトロポリタン歌劇場のスターたちとの重唱、さらに名ヴァイオリニストのミッシャ・エルマン(1891~1967)との共演が聴けます。カルーソーはオペラの全曲録音を行いませんでしたが、いくつかの重唱録音を残しており、アンサンブルの一員としてのかれの歌いぶりを、そこに偲ぶことができます。3人のソプラノなど共演歌手たちは、いずれも後世に名を残す歌手ばかりです。(山崎浩太郎)(2002/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110724 |
カトリックの世界では、聖母マリアは特別な役割を担っています。彼女はイエスを生み出したことで、全ての原罪から解放された無垢な存在であり、死後は天に昇ることを許され、天上と地上を結ぶ象徴としても崇められています。「サルヴェ・レジーナ」はそのマリアのための祈祷文の一つで、多くの作曲家がこの祈りのために曲を書いています。カルダーラはイタリア・バロック期に高い人気を得ていた作曲家で、華麗なオペラやオラトリオ、ミサ曲で知られています。このアルバムは、マルコヴィッチュとヴォーカルアカデミー・ベルリンの意欲的な試みから生まれた1枚で、前作スカルラッティ(ROP-6062)と同じく、カルダーラ(1670-1736)の数多い宗教曲の中から、聖母マリアに関する曲を拾い出し、トリオ・ソナタを挟みながら一つのストーリーとして構築するという試みが成されています。一説によると3000以上もあったという彼の作品は、現在ほとんど忘れられてしまっていますが、研究によって少しずつ復興されており、このアルバムもカルダーラの真の姿を知るための手引きとして役立つことでしょう。(2016/11/23 発売)
レーベル名 | :Rondeau Production |
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カタログ番号 | :ROP6118 |
ポルトガルのルネサンス期に活躍したカルドーソのミサ、宗教曲集。カルメル女子修道会のオルガニストとして活躍した彼は、パレストリーナのポリフォニー様式を踏襲し、厳格な様式による作品を残しましたが、その大部分は1755年のリスボン大地震とその際の出火によって失われてしまったとされています。彼の合唱作品は複雑な書法と豊かな和声によって書かれていますが、演奏が困難なせいか、現代の合唱団もあまり取り上げることがありません。このアルバムはカルドーソの「第2旋法によるミサ曲」初録音であり、ケンブリッジ・ガートン・カレッジ合唱団が素晴らしいハーモニーで作品を歌い上げています。(2018/04/27 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0476 |
ミヒャエル・ギーレン(1927-2019)の名演を集めた大人気シリーズの掉尾を飾る第10集。今回は1945年以降に書かれた、ギーレンが得意とする「現代音楽」をフィーチャー。8曲の初出音源とギーレン自身の2作品も含む興味深い作品集です。ここで聴かれる作曲家のほとんどはギーレンと個人的に親しく、彼もこれらの作品を積極的にサポートしていました。中でもキューバ出身の作曲家、ホルヘ E.ロペスは、ギーレンによって作品を演奏されたことで世界的知名度を獲得、このアルバムに収録されている「Breath ? Hammer ? Lightning」もギーレンがドイツ初演を行うなど彼の作品の普及に努めました。また、活躍当時からマーラーやシェーンベルクなどの大編成の作品の解釈で定評のあったギーレンらしく、複雑な書法で知られるアロイス・ツィンマーマンやリゲティの作品をはじめ、ジョージ・クラムやノーノ、ブーレーズまでレパートリーに加えており、ここでもギーレンの特徴ともいえる、スコアを隅々まで読み込んだ緻密な演奏を聴かせます。(2021/10/08 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19111CD |