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ガブリエリアン, アヴェト(1899-1983)

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    コミタス/バルフダリアン/ハチャトゥリアン:20世紀アルメニアのヴァイオリンとピアノのための作品集(マドヤン/グリゴリアン)

    小品ながらも芸術性に富んだ曲を集めた、ヴァイオリンとピアノのための「アルメニア作品集」。アルバムの前半におかれた5作品はアルメニアの司祭、音楽学者、作曲家、歌手、聖歌隊指揮者であり、アルメニア近代音楽の擁護者として知られるコミタスの作品。どの曲にも抒情的な雰囲気がありますが、なかでも「鶴」はアルメニアの賛歌の象徴として強い存在感を放ちます。他にはハチャトゥリアンの『ガイーヌ』、『スパルタクス』からの音楽や、彼の作品番号1となった「舞曲 変ロ長調」、トビリシとモスクワのアルメニア文化施設で作曲を学び、アルメニアの伝承音楽の研究に力を尽くしたアブラミャンの色彩感に満ちた「スケルツォ」、現代アルメニアの音楽発展に多大なる貢献を果たし、1963年には芸術功労者(名誉芸術家)に認定されたバグダサリアンの美しい「夜想曲」など、アルメニアの優れた作曲家たちの作品を紹介。アジアの民謡にも通じる懐かしい旋律が聴き手のノスタルジックな感情を呼び起こします。(2023/10/13 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574535

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    コミタス:ピアノと室内楽作品集(アイラペティアン/セルゲーエフ)

    アルメニアの司祭、音楽学者、作曲家、歌手、聖歌隊指揮者として知られるコミタス(本名:Soghomon Gevorgi Soghomonian)は、アルメニア近代音楽の擁護者として知られています。靴屋であった父は素晴らしい声を持ち、しばしばその美声を披露していました。彼の母は絨毯の織手でしたが、作曲の才能があり、コミタスの音楽的才能はその両親から受け継いだものです。しかし、幼い頃に両親を失い、孤児となった彼はアルメニアの宗教的中心地であるエチミアジンに送られ、神学校で教育を受けます。その後司祭となった彼は、ベルリンに行き西洋音楽を学んだことで、失われかけていた多数のアルメニアの民族音楽を復興させ、1904年に初の「クルド民謡集」を出版します。しかし、悪名高き「アルメニア人ジェノサイド(大虐殺)」の騒動に巻き込まれ、1915年4月に収容所送りとなり、ここで精神的ダメージを受け、失意のまま晩年を過ごし、1935年に苦しみの末この世を去りました。彼の悲劇的な生涯は大量虐殺の殉教者として、アルメニア国家における重要なシンボルになっています。このアルバムに収録された作品は、彼の悲劇的な生涯が信じられないほどに純粋で、かすかな異国の香りも感じさせる美しさを湛えています。(2017/03/24 発売)

    レーベル名:Grand Piano
    カタログ番号:GP720

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    MAYRIG(母)~アルメニアの母たちに捧ぐ~歌、ヴァイオリン、ピアノによるアルメニアの音楽(ザイシク)

    【苦難の歴史を辿った東ヨーロッパの国に生きる女性たちに、ザイシクらが迫る】古代の王国にまで遡る民族と言語の歴史を持ちながら、近世にはトルコやペルシャ、ロシアなどの大国の支配を受け、ソ連崩壊とともに再び独立国家となったアルメニア。ハチャトゥリアンやアルチュニアンなどソ連時代の作曲家たちの故郷としても有名ですが、ここではマーラーやR.シュトラウスと同世代でアルメニア音楽の国際的認知に大きな貢献を果たしたコミタスと、メシアンに師事しパリのシパン=コミタス合唱団を長く指揮してきたガブリス・アプリキアンの曲を中心に、ソプラノ、ピアノ、ヴァイオリンという編成でアルメニアの近代音楽を紹介する内容となっています。土の香りを感じさせるコミタスの舞曲や歌、アプリキアンの柔軟な音作りによる「東」を感じさせる音楽を通じて打ち出されるテーマは「母」。女性という存在の社会における大きさに迫りながら、個人としての喜怒哀楽を描き出す音の機微は、フランスの古楽シーンで圧倒的な存在感を誇る新世代歌手エヴァ・ザイシクの声を得て迫真の表現で浮き彫りになってゆきます。カントロフとベルキンの門下でヨーロッパ東西それぞれの演奏伝統を受け継ぐアルメニア出身の名手ダヴィド・ハルトゥニアンのヴァイオリンが紡ぎ出す妖艶な響きにも陶然とさせられます。(2023/04/28 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA947