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シルヴェストロフ, ヴァレンティン(1937-)

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    【リュビモフが紡ぐ瞬間の連鎖、シルヴェストロフの「バガテル」】現代ウクライナの作曲家として最も注目されるヴァレンティン・シルヴェストロフの作品を、その解釈者として高い評価を得ており、2025年には「ソロでは最後」と語った来日公演を成功させたアレクセイ・リュビモフが弾くアルバム。収録されているのは2000年代に書かれたバガテルと呼ばれる一連の作品です。シルヴェストロフ自身が、「私のバガテルは瞬間であり、一般的な小品のことではありません。小品は閉じられたものですが、瞬間には終わりがありません。それは始まりはしますが、扉は開いており、新しい作品はすべて前の作品から生まれます。―瞬の連鎖を作り出すのです。このようにして、きらめく形をしたより大きな作品が、そのような瞬間の連続から生まれます。」と語るこれらの作品は、過去の作曲家と同時代を生きる人々へのオマージュや想像上の対話がテーマとなり、瞬間の持つ儚さと、それらが全体で一つの作品を築き上げる聴き応えを併せ持つものとなっています。作品に深く寄り添ったリュビモフの繊細な演奏が、その美しさを際立たせました。アルバム・タイトルはプーシキンの詩の一節によるもので、レーテーはギリシャ神話に登場する忘却の川。(2025/07/18 発売)

    レーベル名:Fuga Libera
    カタログ番号:FUG846

  • PERFECT MOODS思索的で現代的なピアノ小品集

    【Grand Pianoレーベル10周年記念企画!】このボックスの特徴をわかりやすく言えば「極上のヒーリング系ピアノ作品集」でしょう。確かに美しく繊細な音楽が並んでいます。しかし、このセレクションにはもう一つの側面があります。それは20世紀以降の現代音楽の潮流に背を向け、調性のある音楽の“今”を追い求めた開拓者たちの記録なのです。ユダヤ教の祈りの歌をひたすらに切なく綴ったハスラム、アルメニアの民俗性を時折覗かせるステパニアン、ナイーヴな美の求道者シルヴェストロフ、ミニマルの要素は抑え気味に深い内面の感情を描いたグラスの映画音楽、様々な音楽の要素を結合させたエカナヤカ(日本からは滝廉太郎が引用されています)、恋愛ドラマのBGMのようなアイラペティアンと、まさに陶酔のラインナップです。 ――吉池拓男(監修)(2022/09/09 発売)

    レーベル名:Grand Piano
    カタログ番号:GP898X

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    ウクライナのピアノ・ポートレート(フィンガーハット)

    ウクライナ出身の作曲家たちが書いたピアノ曲を収録した1枚。ウクライナ民謡「ドゥムカ」の研究で知られるリセンコや、彼の弟子で教師としても名高いレヴツキーの他、ソ連とナチスの弾圧を受けたボルトキエヴィチ、レヴツキーと同世代で後期ロマン派の影響を強く受けたバルヴィンスキーとコセンコ、1940年代のジダーノフ批判を乗り越え交響曲の作曲家としても知られるリャトシンスキー、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻後、ベルリンへ避難し、活動の拠点を移し現在でも活動を続けているシルヴェストロフ。収録作品は1877年から2005年までに作曲されており、ソ連時代は「ロシア人」として認識されてきた彼らの豊かな創造性を改めて感じることができるでしょう。演奏するマーガレット・フィンガーハットはウクライナ出身の祖父を持ち、現在はロンドンを中心に活動するピアニスト。慈善事業にも熱心に取り組んでおり、このアルバムの売り上げの一部も「British-Ukrainian Aid」に寄付され、ウクライナの医療支援の資金として活用されます。(2025/04/25 発売)

    レーベル名:SOMM Recordings
    カタログ番号:SOMMCD0701

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    ウストヴォリスカヤ/シルヴェストロフ/カンチェリ:ピアノと管弦楽のための作品集(ブルーミナ/シュトゥットガルト室内管/T. ザンデルリンク)

    ロシア周辺の3人の現代作曲家が書いたピアノと管弦楽のための作品集。どの曲も親しみやすく耳に優しいものばかりです。ショスタコーヴィチに師事し、強い影響を受けたペトログラード生まれの女性作曲家、ウストヴォリスカヤ。その作品は常にショスタコーヴィチと比較されるも、独自の神秘的な作風は一部の愛好家に強く愛されています。この《協奏曲》は幾分調性感に支えられながらも、その音列は不可思議な肌触りを持っており、決して溶け合うことのないティンパニの響きが独特な味わいを加えています。シルヴェストロフの《ポストリュード》は想像通りの穏やかな作品。ロマン派の残滓が色濃く感じられる静謐な響きに彩られています。カンチェリの《SIO=そよ風》は、彼の故郷であるグルジア民謡が効果的に用いられた印象的な音楽です。こちらはドレスデン・シュターツカペレ創立450周年の委嘱作品で、懐かしいメロディを伴いながら吹いて来る風がダイレクトにイメージできる曲です。最後のシルヴェストロフの「賛歌」は冒頭の3秒を聴いただけでなぜか涙が溢れてくるほどの懐かしさを伴う"心にしみる曲"です。(2016/10/21 発売)

    レーベル名:Grand Piano
    カタログ番号:GP678

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    カラビツ:管弦楽のための協奏曲第1番 - 第3番/シルヴェストロフ:エレジー/別れのセレナード(ボーンマス響/カラビツ)

    ウクライナで生まれ、キエフ音楽院でリャトシンスキーとスコリクに学んだカラビッツ(1945-2002 指揮者のキリルは言うまでもなく息子)。彼は1991年のウクライナ独立後、この国の音楽界を牽引する立場となり、キエフ音楽祭の芸術監督を務め、またキエフ・チャイコフスキー音楽院で作曲の教授として後進を指導、数々の業績を残しました。彼の作風はマーラーやショスタコーヴィチ、シチェドリンの影響を感じさせながらも、自国の民族音楽の特徴を巧みに取り入れたもので、この色彩的で、時として豊かに響き過ぎる音楽は聴き手の心をつかむことは間違いありません。この3つの管弦楽のための協奏曲は彼の魅力を端的に伝えるものです。そして57年という決して長くはない生涯を閉じてしまった彼のために、同胞シルヴェストロフ(1937-)が書いた2つのメモリアル…素材にカラビッツのスケッチを用いた2人の友人の親密な会話であり、とりわけ優しく包み込むような「別れのセレナーデ」のモデラートの部分は涙なくしては聞けません。(2013/04/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572633

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    シルヴェストロフ:記憶の瞬間II/セレナード/使者 - 1996 (スタロドウブ/キエフ・ヴィルトゥオーゾ室内管/ヤブロンスキー)

    2017年に生誕80年を迎えるウクライナの作曲家シルヴェストロフ。アルヴォ・ペルトのようなロシア・アバンギャルドの作曲家の例に漏れず、1960年~70年代までは前衛的な作品を書いていましたが、ある時から現代的な作風を放棄し、瞑想的な作品を書き始めます。そして1996年、愛する妻ラリッサ・ボンダレンコを失ったことをきっかけに書かれた「使者」と「ラリッサのためのレクイエム」が一部のファンの人気を獲得(ECMレコードの主宰者マンフレート・アイヒャーが彼の音楽を愛していたことも一つの要因)し、現在では静かなブームが起き始めています。このアルバムには、シルヴェストロフの代表作「使者」をはじめ、郷愁を誘う数々の曲が収録されており、シルヴェストロフを初めて聴く人にとっても良い道標となることでしょう。(2017/09/29 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573598

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    シルヴェストロフ:献呈/後奏曲(ヴァヴロフスキ/カルナヴィチウス/リトアニア国立響/リンドン=ジー)

    現在ベルリンで生活を送るキーウ出身の作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフ。活動の初期の頃は前衛的な作品を書いていたものの、1974年にソ連作曲家同盟から除名されてしまい公の場での活躍が難しくなりました。彼はこの頃から作風を変換、後期ロマン派を思わせる美しい響きを用いた懐古的な作品を書き始め、これらは現在までに多くの人に愛されています。このアルバムに収録されているのは、彼の6番目の交響曲にあたる「献呈」と80年代の代表作の一つ「後奏曲」の2作。「献呈」はシルヴェストロフの親友でもあるヴァイオリニスト、ギドン・クレーメルのために作曲され、ミュンヘンでクレーメルによって初演されました。冒頭こそ不協和音に満ちていますが、曲の白眉はマーラーのアダージェットを思わせる最終楽章にあり、自身の演奏の録音を聴いたクレーメルが思わず「映画『ヴェニスに死す』の世界のようだ」と叫んだというほどに、安らぎと憧れに満ちた世界が広がります。「後奏曲」も冒頭こそ十二音音楽を思わせる激しい曲想ですが、少しずつピアノの優しく懐かしい響きが曲を支配し、最後は静寂の中に音が消えていきます。どちらもシルヴェストロフらしい、調性や伝統的な旋法を用いながらも、ドラマティックさと抒情性が交錯する独自の作風で書かれています。「献呈」でヴァイオリンを演奏するのはポーランドの名手ヤヌシュ・ヴァヴロフスキ。ポーランド現代作品の初演を数多く行うとともに、録音でも高く評価されており、このアルバムでも1685年製の銘器ストラディヴァリを駆使して,美しい音色でシルヴェストロフの音楽を歌い上げています。(2024/05/10 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574413

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    シルヴェストロフ:交響曲第8番/ヴァイオリン協奏曲(ヴァヴロフスキ/リトアニア国立響/リンドン=ジー)

    【現代ウクライナの作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフによる世界初録音の2作品】
    ヴァイオリン協奏曲はシルヴェストロフの「バガテル期」(2003?2017年)の集大成であり、「瞬間」と「記憶(追憶)」という二つの原理に基づく作品。1990?91年作曲の「ヴァイオリンと管弦楽のための交響曲」の姉妹作でもあるこの曲は、ベートーヴェン的な親密さと簡潔さを備え、より内面的で詩的な音楽へと向かう「終わりではなく始まりに向かって開かれる形式」として展開されます。冒頭の暗いオーケストラの主題は、やがてヴァイオリンの内省的な旋律へと変化し、両者の対話を通じて次第に抒情性が深まっており、こうした表現は第3楽章「パストラール」や、ピアノ独奏がヴァイオリンの軌跡を追うように重ねられる終楽章「セレナーデ」において特に際立っています。静寂の中から生まれ、再び静寂へと還っていく存在の美しさと深さを静かに表現する音楽です。交響曲第8番は、伝統的な形式に拠らず「一連の瞬間」として構成されており、全6楽章が切れ目なく続くモザイクのような流れが形づくられています。主題は常に変容しながら循環し、調性的な素材と非調性的な素材との対比によって音楽を形成、曲の構成要素には、下行するクロマティック・クラスター、マイナーコードの進行、上昇するスケール、ファンファーレ風のモチーフなどが含まれており、さらにピアノやハープ、木管楽器による短く儚い旋律的エピソードが随所に散りばめられ、これらは希望や記憶の断片のような印象を与えます。この作品は、人間の苦しみと再生への希求を同時に内包しており、最後の沈黙は絶望ではなく、深い瞑想と包容を意味します。(2025/07/18 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574481

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    シルヴェストロフ:宗教合唱作品集(ラトヴィア放送合唱団/クラーヴァ)

    最近、静かなブームを呼んでいるウクライナの作曲家シルヴェストロフ(1937-)の合唱作品集です。創作の初期こそ、前衛的な作風を保持していたものの、いつしかそれを捨て去り、ひたすら過去を回帰するかのような優しい響きを追求するシルヴェストロフの作品は、ペルトやタヴナー、グレツキの「癒し系」の作品ともまた違う味わいを持っています。彼の妻ラリッサが1996年にこの世を去ってから創作意欲が停滞していたと言われる彼ですが、このアルバムに収録されている2000年以降の作品には、その哀しみを乗り越えたかのような「突き抜けた美しさ」のみが感じられます。ロシア正教会の影響と自身の体験が昇華された、本当に美しい音楽がここにあります。(2015/11/25 発売)

    レーベル名:Ondine
    カタログ番号:ODE1266-5

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    シルヴェストロフ:ナイチンゲールへの頌歌/交響曲第7番/ピアノ・コンチェルティーノ(ガラテンコ/ベズボロドコ/リトアニア国立響/リンドン=ジー)

    「ポスト・モダニズム」の作曲家として伝統的な調性や旋法を用い、ゆったりとしたテンポで聴き手の望郷や回顧の念を呼び起こす音楽が人気が集めるヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937-)。しかし、彼がこのような作風に転向したのは1970年代以降であり、それ以前にはマデルナに大絶賛されるほどの前衛的な作品を書いていました。このアルバムには3曲の世界初録音を含む、シルヴェストロフの80年代以降の作品が収録されています。冒頭の「ナイチンゲールへの頌歌」はジョン・キーツの詩(ロシア語訳)を用いた、アルバム中最も「先進的な」響きを持つ作品。もともとは室内オーケストラの伴奏による歌曲でしたが、シルヴェストロフが試行錯誤を重ね、この形に仕上げたものです。2014年の「カンタータ第4番」と2015年の「ピアノ・コンチェルティーノ」には、いくつかの共通する素材が用いられています。2003年の「詩と音楽の瞬間」にはパウル・ツェランの詩が断片的に用いられており、聴き手のイメージを喚起しています。同じく2003年に書かれた「交響曲第7番」も、冒頭こそ不協和音の嵐が続くものの、いつしか曲は落ち着き、失ったものを追憶するかのように静かに消えていきます。(2020/08/14 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574123