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フィリドール, フランソワ・アンドレ・ダニカン(1726-1795)

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  • 18世紀ヨーロッパの東洋趣味とフランス音楽

    【色彩感あふれる「フランスの東洋趣味」が古典派時代を席巻。古楽器勢ならではの高雅さと異国情緒】古くからイスラム圏の文化に異国情緒と憧れを見出してきたヨーロッパ人たちですが、ヴェルサイユ宮殿を舞台に録音されたこの最新盤が光を当てているのは古典派時代のフランス語オペラ。イスラム太守の後宮に囚われた(多くはキリスト教徒の)女性にかかわる場面を厳選、一貫性あるプログラムで聴き手をロココの歌劇界へと誘います。パリ中を魅了しヴェルサイユの王室の人々にも愛されたグレトリーの東洋趣味作品《カイロの隊商》や『美女と野獣』の原作を元にした《ゼミールとアゾール》をはじめ、革命後も第一次大戦前まで人気演目だったジベールの《ソリマン2世》、生前の名声に比して驚くほど録音が少ないモンシニーの作など秘曲も収録。さらにドイツ語圏のフランス音楽愛好から生まれたグルックの隠れ名作《メッカの巡礼》からも多くのナンバーが選ばれている上、後宮といえば……なモーツァルトの傑作も同時代のフランス語訳台本による演奏で味わえるのは貴重(歌詞が直訳でなく微妙に違っており、意外なくらい新鮮)。演奏陣はヴェルサイユに集うフランスの精鋭たち。同時発売のカンプラ《新世紀の運命》(CVS061)にも出演する躍進中の名歌手フロリー・ヴァリケットの美声がとびきりの存在感ですが、器楽陣もスタイリッシュかつ一体感に満ちた演奏で、序曲や舞曲などの器楽トラックも聴きごたえ十分。来日公演でも話題を振りまいた新世代の旗手マクシム・パスカルのアンサンブル「ル・バルコン」でも活躍するクララ・イザンベールが古楽器ハープで奏でる最終トラックでは、この弦楽器を愛奏していたマリー=アントワネットの時代ならではの雰囲気も味わえることでしょう。(2022/03/11 発売)

    レーベル名:Château de Versailles Spectacles
    カタログ番号:CVS058

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    クネヒト:自然の音楽的描写、あるいは大交響曲/フィリドール:序曲集(トリノ・フィル/プラハ・シンフォニア管/ベンダ)

    1752年ビーベラッハで生まれ、最初はオルガンなどの鍵盤楽器とヴァイオリン、歌を学んだクネヒト。ワイマールやシュトゥツガルトで様々な活動をし、最終的には生まれ故郷に戻りオーケストラの監督として生涯を閉じました。彼はオルガニストとしても素晴らしい才能を有していて、同じ「自然」を題材にした曲を作っていますが、何より彼の名が現在残っているのは、この「田園交響曲」とも言える"自然の音楽的描写"に拠ってでしょう。この曲の存在自体は、ベートーヴェンの「田園」が語られる時に、おまけのように付け加えれらることがありますが、なかなか実際の曲を聴く機会がありません。そんなファンの方にお届けするのがこの1枚です。各楽章の標題は全くベートーヴェンそのもの。多少「嵐」の迫力が不足しているとはいえ、これはこれで興味深いものであることは間違いありません。さてベートーヴェンとクネヒトの関係はいかがなものであったのか…。これは想像にお任せいたしましょう。余白には同時代の作曲家フィリドールの序曲集が収録されています。(2014/04/23 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573066

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    タイユフェール:復元されたピアノ作品集 1 (ホルヴァート)

    フランスの作曲家グループ「六人組」唯一の女性メンバーとして活躍したジェルメーヌ・タイユフェール。新古典主義の様式とエスプリに富んだスタイリッシュな作品を数多く遺し、プーランクやミヨーに匹敵する才能と称えられました。しかし彼女の音楽はあまり演奏される機会がなく、忘れられてしまった作品がようやく近年再発見されつつあります。ニコラス・ホルヴァートによるこのアルバムは、3集からなるタイユフェールのピアノ曲全集の第1集となるもので、作曲家の孫娘が「タイユフェール自身がこれらの作品を演奏しているかのようだ」と評しています。アルバムには学生時代に書かれた魅惑的な「ロマンス」や「和声の練習」、イタリアとフランス18世紀の作曲家たちの作品を徹底的に研究した証しともいえる「小さい序曲と古風なエア集」など若い頃の作品から、1937年のパリ国際博覧会のために書かれたきらびやかな曲調を持つ「アルザスのパビリオン」まで、世界初録音を含む多彩な作品が収録されており、タイユフェールの魅力的な作品を堪能することができます。(2022/04/08 発売)

    レーベル名:Grand Piano
    カタログ番号:GP891

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    フィリドール:オペラ・ブッファ「サンチョ・パンサ」

    18世紀フランスで有名な音楽一族の元に生まれたフィリドール。彼は音楽の才能に恵まれていただけでなく、なんと「チェス」の才能も持ち合わせていました。父も同じ名前を持っていましたが、その父が72歳の時に19歳の女性と結婚(う?ん、年の差婚極まれり)、その結果設けた子どもでした。幼い頃から聖歌隊で歌い、45歳くらいまではフランスのオペラ界での中心人物として活躍していましたが、常々自身の音楽的才能に疑問を感じていた彼は、結局「チェスのプレイヤー」として生きることを決意したといいます。彼はJ.J.ルソーと「優雅なミューズたち」を合作するなど、オペラ・コミックの作曲でも名声を馳せ、少なくとも20曲以上のオペラを残しました。その中でもこのサンチョ・パンサは「架空の島の知事」としての役割を与えられ、楽しいドタバタ喜劇を繰り広げます。曲自体はこの時代にふさわしい典雅なもので、なんとものどかな美しさを醸し出します。(2011/12/14 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.660274

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    フィリドール:オラトリオ「世紀祭の賛歌」/序曲集(マルゴワール/ベンダ)

    フランソワ=アンドレ・ダニカン・フィリドール(同姓の作曲家たちと混同せぬよう)は、チェスの歴史上で有数の名人で、ヴォルテールやルソーらとも競技したとか。それにとどまらず彼は天才的芸術家で、歌劇「トム・ジョーンズ」など、時代にもてはやされた舞台音楽を残したのです。当盤では、その歌劇の序曲数曲もお聴きになれますが、目玉はもちろん、ホラティウスの詩などをテキストに使用したオラトリオ「世紀祭の賛歌」。壮麗な序曲のあと、楽想の変化に富んだアリアと合唱が連続し、彼の音楽が当時の聴衆を喜ばせたのも納得の素晴らしさ。滅多に聴けない隠れた名作を、マルゴワールとベンダが率いる秀演でお届けします。(2007/06/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557593-94

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    フィルドール:歌劇「復讐する女たち」(オペラ・ラファイエット管/R. ブラウン)

    バロックから古典派の知られざるフランス歌劇を取り上げて、これらに新たな命を吹き込むことで知られるアメリカのピリオド楽器アンサンブル「オペラ・ラファイエット」。これまでにもラモー、リュリやモンシニ、ルベルなどの作品を演奏、その中にはいくつもの世界初演も含まれています。今回彼らが取り上げたのは、フィリドール(1726-1795)の歌劇「復讐する女たち」です。浮気性の男に仕返しをする女性というのは、モーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」を予見させるもので(モーツァルトはこのフィリドールの作品が初演された時にパリに滞在していた)、フィリドールは男女間のやりとりを、当意即妙なアリアやアンサンブルで表現し、生き生きとした作品に仕立て上げているのです。全体はコンパクトに纏められていて、歌手たちの巧みな歌唱もあり登場人物の描き分けも的確。これは確かに楽しい歌劇です。(2015/10/28 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.660353