ホルティ, ルートヴィヒ・ハインリヒ・クリストフ(1748-1776)
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ブラームスは1877年夏にこれら23曲のリートをまとめて出版しました。作品番号では交響曲第1番Op.68と第2番Op.73の間にすっぽり挟まれたこれらのリートは、有名曲こそないものの、円熟のブラームスの余裕が感じられる名品ぞろいです。ゲーテやハイネなどのおなじみの詩人だけでなく、Op.69には民謡に基づく歌も含まれ、ブラームスの歌のルーツの一つは民謡だったんだなあと改めて思います。「サロメ」(Op.69-8)はR.シュトラウスの退廃的なオドロオドロしさとは対極の何とも可愛らしい少女ですし、「ひばりの歌」(Op.70-2)はシューマン風なロマンティシズムが香る曲で、音楽史の流れに思いを馳せながら聴くのも一興でしょう。(2002/07/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999446-2 |
マーラー、ワーグナーなどの後期ロマン派作品を得意とするメゾ・ソプラノ歌手ミヒャエラ・シュースター。あの名歌手ブリギッテ・ファスベンダーも彼女に最大の賛辞を贈るほどに、素晴らしい歌手として知られています。そんな彼女の魅力を最大に引き出したこの歌曲集は、本当にロマンティックであり、また言葉と音楽の融合から生まれる美をしみじみと味わわせてくれるものです。選曲も良く練られており、ブラームスのドイツ民謡歌曲の1曲でひっそりと始まり、シューマン、レーガーで少しずつ人生の深淵を伺わせながら、最後はリヒャルト・シュトラウスの「明日の朝」で希望の光を見せてくれるという、1枚を聴きとおすと何となく嬉しくなるというものです。(2015/08/26 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC1833 |
ドイツ・リートの発展に多大なる貢献をしているはずのベートーヴェンの90曲ほどの歌曲ですが、現代ではあまり演奏されることなく、管弦楽曲や器楽曲の影に隠れてしまっています。この第1集では、数種の異稿版を含むベートーヴェンの様々な歌曲を収録。シューベルトの名作を彷彿させるドラマティックな「魔王」や、喜び溢れる軽快な「新しき愛、新しき命」などの興味深い作品はもちろんのこと、異稿版が存在する作品では、推敲の苦心を聴き取ることで、ベートーヴェンの知られざる顔を見ることができます。劇付随音楽「エグモント」のクレールヒェンの歌の3ヴァージョンの違いを聞き取るのも面白いことでしょう。「我が腕の中で揺れよ」は世界初録音です。(2019/11/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574071 |
ベートーヴェンが様々な機会に作曲した声楽作品を集めた1枚。友人の結婚式のために書かれたもの、旅立ちへのはなむけの曲、命名日を祝した曲があれば、時にはフリーメーソンの絵画に言及したものや、シラーの詩に付けた曲など、日常の一コマが切り取られたような小曲には、ベートーヴェンの堅苦しいイメージを払拭するほどの親密な雰囲気が漂っています。また、ほとんど耳にすることのない『イタリア語による多声の歌曲集』は、ウィーンにやってきた若きベートーヴェンがメタスタージオの詩に付けた歌曲集。当時、ベートーヴェンを教えていたサリエリがいくつかの曲に修正を加えたことで知られていますが、このアルバムではサリエリの改訂稿を並べて演奏することで、ベートーヴェンの奮闘ぶりが伺えます。(2020/06/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574175 |
現在、最も輝いているテノール歌手の一人、ダニエル・ベーレ。彼の母レナーテも素晴らしいワーグナー歌手でした。「偉大な歌手」の娘や息子がこれまた偉大な歌手になることは稀な例ですが、この親子は様々な難題をクリアし、各々素晴らしい歌い手として評価されています。この「ジェネレーション-世代」と題されたアルバムは、まずダニエルの歌で始まり、ヴォルフのバラードで親子の対話となり、後半はレナーテの歌で締めくくられます。脈々と流れる歌心が感じられる名唱です。(2013/01/23 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5148 |
偉大なる作曲家メンデルスゾーンが「その才能を高く評価した」というのが彼の姉であるファニー(1805-1847)です。彼女は4歳違いの弟と同じ音楽教育を受け、やはり幼い頃から並外れた才能を見せつけたのですが、当時の慣習(女性が職業に就くのははしたない)に従って、自らの音楽的才能をあからさまに表に出すことはせず、フェリックスの良き理解者として生きていったのです。しかし、彼女の夫ヘンゼルは彼女の才能を一目で見抜き、創作を続けるように促し、出版するように説得を重ねました。そんな彼女、実は600作を超える作品を遺したと言われていますが、まだまだ研究途上にあり、全貌が解明される日が待たれるばかりです。NAXOSでは同じ演奏家たちによる歌曲集第1集(8.570981)がリリースされており、こちらも高い評価を受けています。ドイツロマン派の流れを汲むこれらの歌曲、この楚々たる美しさに涙してください。(2013/07/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572781 |