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Drama Musica: アルバム一覧

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    ヴィヴァルディ/ヘンデル:オペラ・ハイライト集(ディ・ラッチオ/コルデッラ/ムジカ・アンティクァ・クリオ)

    18世紀の歌劇場では歌手たちが大活躍していました。名歌手たちは「スター」であり、現代における有名サッカー選手に匹敵するほどの高い報酬を受けており、オーケストラは歌手たちの引き立て役でしかありませんでした。この時代のアリアは「アジリタ(細かく速いパッセージ)」が多用された「アリア・ディ・ブラヴーラ」と呼ばれる超絶技巧を駆使したものが流行、歌手たちの力量を測るものとしておおいにもてはやされたのです。このアルバムでは、偉大なバロックの作曲家、ヘンデルとヴィヴァルディの多様なプログラムにより、バロック時代の技巧的なアリアと器楽曲に光を当てます。当時人気を誇ったカストラート歌手、マリアーノ・ニコローニや、ピエタ慈善院の優秀な女性音楽家たちが歌っていた曲をフィーチャーしています。演奏しているのはブラジル出身のソプラノ、ガブリエラ・ディ・ラッチオ((レーベルの主宰者であり、驚異のテクニックの持ち主)。フェルナンド・コルデッラ指揮によるピリオド楽器のアンサンブル・ムジカ・アンティクァ・クリオが素晴らしい伴奏をつけています。(2019/11/29 発売)

    レーベル名:Drama Musica
    カタログ番号:DRAMA001

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    ヴィラ=ロボス/トレス/ピトンベイラ/コエーリョ:ブラジルの室内楽作品集(ウフ/ブジェス)

    ヴァイオリンのパウラ・ブジェスとチェロのペドロ・ウフは、通常の「クラシック音楽」のステレオ・タイプのイメージを覆すアーティストです。2人ともブラジルのリオグランデ・ド・スルで生まれ、ブラジルで学業を終えたあと、アメリカで、それぞれの楽器で修士と博士課程を修了しました。そして母国レシフェのUFPE大学の教授として、町の文化的な生活に溶け込みながら、生き生きとした雰囲気と活力を取り入れ、素晴らしい音楽を奏でています。このCDでは、創造性やサプライズ、エネルギー溢れる音楽が彼らの解釈から溢れ出し、聴く人を巻き込んでいきます。ブラジルを代表するヴィラ=ロボスを始め、ほとんど知られていない作曲家たちの作品を紹介することは彼らにとってもまたとない喜びでしょう。(2019/11/29 発売)

    レーベル名:Drama Musica
    カタログ番号:DRAMA003

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    ヴェネツィア:フルート・ソナタ集 Op. 1, No. 1-6 (グロシュ/ソアレス)

    18世紀はイタリア音楽花盛りの時代。ヨーロッパ中の宮廷でイタリア音楽と音楽家が人気を博していました。そんな中、歴史に埋もれた女性作曲家、演奏家でもあったアンナ・ボン・ディ・ヴェネツィアの存在はとてもミステリアスで魅力的です。1738年から40年頃にロシアまたはイタリアで生まれたとされており、両親はオペラの舞台制作などに携わり、旅が多く、アンナは4歳からヴィヴァルディがヴァイオリン教師をしていたヴェネツィアのピエタ慈善院で音楽を学びました。その後、両親とともに当時ハイドンがおかかえ作曲家として活躍していたエステルハージ家に仕えます。結婚もしたようですが、結婚後の人生の記録が残っておらず、その半生は謎に包まれています。このアルバムに収録された16歳の時に書かれた「フルートと通奏低音のためのソナタ」はフリードリヒ大王(プロイセン王)に献呈されており、もう1作の「6つのチェンバロ・ソナタ」とともに彼女の出版された作品として歴史に名をとどめています。演奏は、ブラジル期待の若手リコーダー奏者のソアレスと、チェンバロ、オルガン、リコーダー奏者で古楽器研究者のグロシュ。謎に包まれた魅惑的な女性作曲家からの、シンプルでチャーミングなメッセージが聞こえてきます。(2020/01/17 発売)

    レーベル名:Drama Musica
    カタログ番号:DRAMA007

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    オッドーネ/サデーロ/スコッティ/レチリ/ジュランナ:声楽とピアノのための作品集(ゲオルギアディス/センサーレ)

    イタリア文化は、19世紀のブラジル音楽界にも大きな影響を与えました。伝統的なイタリアの歌だけでなくイタリア文化そのものをブラジルの多様な音楽スタイルに融合させたのです。ブラジル出身のソプラノ、スージー・ゲオルギアディスと、ピアニスト、アンジョリーナ・センサーレは、歴史的考察を踏まえた豊かな色彩、多様な音楽性に富んだプログラムで、母国の女性作曲家たちへオマージュを捧げます。アルバムには、19世紀に活躍した女性作曲家たちの世界初録音とともに、現代作曲家カタリーナ・ドメンニーチによる魅力的な新録音が収録されています。ゲオルギアディスは、ブラジル出身のソプラノ。ギリシャ人の父とドイツ人の母の間に生まれ、この特異な文化のるつぼのような環境が彼女の音楽への幅広い興味をもたらしました。(2019/11/29 発売)

    レーベル名:Drama Musica
    カタログ番号:DRAMA005

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    カッチーニ/ストロッツィ/ジャケ・ド・ラ・ゲール:声楽と器楽アンサンブル作品集(ディ・ラッチオ/エイカーズ/ライト/アウダチウム・バロック・アンサンブル)

    歴史に名を遺すことができた女性作曲家たちは多くありません。ここでは、バロック時代にイタリア、フランス、そしてイギリスの宮廷で活躍した女性作曲家たちの作品をソプラノのガブリエラ・ディ・ラッチオと、古楽器演奏と研究で定評のあるバロック・アンサンブル、アウダチウムが鮮やかに描きだしています。初期バロック時代のフランチェスカ・カッチーニは、有名なジュリオ・カッチーニの娘で、女性で初めてオペラ『ルッジェーロの救出』を作曲。バルバラ・ストロッツィは、ヴェネツィアで自身も歌手として活動、いくつかの声楽作品で知られています。2019年は彼女の生誕400年周年を迎え、日本でも画期的な記念演奏会が開催され話題となりました。ド・ラ・ゲールはフランスのルイ14世の御前演奏で認められ、ヴェルサイユで華やかに活躍した演奏家。デ・ガンバリーニはイギリスで活躍したイタリア系の音楽家。1746年、ヘンデルの『機会オラトリオ』の初演に第2ソプラノとして出演したという記録が残っています。そんな女性作曲家たちによる音楽を紹介する“Donne Collection”シリーズの新しい1枚です。(2020/01/17 発売)

    レーベル名:Drama Musica
    カタログ番号:DRAMA008

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    カッチーニ/フレスコバルディ/メールラ/モンテヴェルディ:17世紀イタリアの声楽作品集(ディ・ラッチオ/コルデッラ)

    17世紀初頭から18世紀半ばまでの音楽は、総じて「バロック=ポルトガル語で“いびつな真珠”」音楽と呼ばれます。しかし、その当時の作曲家たちは自らのスタイルを決して「バロック」であるとは考えていませんでした。このアルバムに収録された音楽を聴いてみても、全く「ゆがんだ、不規則な」という感想を持つことはないでしょう。歌手ガブリエラ・ディ・ラッチオ自身がブックレットでも説明している通り、この時代の音楽はルネサンス時代の技術的な複雑さと規律から脱却し、比較的単純な和声進行を伴う、自由な感情を表現するのにふさわしい形式によって書かれており、まるでロマン派の音楽のように劇的な感情を表出することができるものです。とりわけイタリアで発達したオペラと通奏低音は、当時のヨーロッパ全体に大きな影響を与え、数多くの作曲家がイタリアの様式を取り入れた作品を書きました。このアルバムに収録されているのは、当時のイタリアを代表する名作で、超絶技巧を要するアリアや悲歌は高い人気を誇りました。ディ・ラッチオが見事に全曲を歌い上げています。(2020/01/17 発売)

    レーベル名:Drama Musica
    カタログ番号:DRAMA006

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    ジュリアーニ=グリエルミ/パウリアン:ギター作品集(エイカーズ)

    「DRAMA MUSICA」レーベルの新しいコレクション「DONNE(ドンネ)」は、魅惑の女性作曲家の世界をご案内いたします。第1弾は19世紀の知られざる3人の女性作曲家、エミリア・ジュリアーニ、アテナイス・パウリアン、そしてカタリーナ・プラッテンの作品集です。歴史の中でもともと少数派のギター音楽において、彼女たちは女性であるというだけで男性優位の世界で苦労を味わったたけではなく、歴史の中で顧みられず、ごくまれに「例外的な存在」として参照されるのみでした。その作品もほとんど演奏されることはありませんでしたが、今回、スコットランドの王立音楽院にて、ピリオド楽器の演奏技術を教える名手ジェイムズ・エイカーズが彼女たちの作品を取り上げ、素晴らしい演奏で紹介しています。(2019/11/29 発売)

    レーベル名:Drama Musica
    カタログ番号:DRAMA004

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    ジュリアーニ/ソル:声楽とギターのための作品集(ディ・ラッチオ/エイカーズ)

    アルバム・タイトルの「OMBRE AMENE」とは「良い感じの色合い」と言った意味。このアルバムでは声とギターが織りなす美しい響きが追求されており、ソプラノのガブリエラ・ディ・ラッチオとギタリスト、ジェームズ・エイカーズはこのアルバムのために18世紀の作曲家ソルとジュリアーニの作品を選択しています。18世紀までは酒場などで演奏される大衆的な楽器であったギターを、一躍コンサートのための芸術的な楽器に高めたスペインの作曲家フェルナンド・ソルと、同じ頃にイタリアで活躍したギタリスト、マウロ・ジュリアーニ。この2人は、主としてギターのための曲を書きましたが、同時に歌の伴奏にもギターを用いています。これらの曲はあまり知られていませんが、ベートーヴェンが「ミニチュア・オーケストラ」と称したギターの音色と精緻な歌は、タイトル通りの心地良い響きをもたらしています。(2019/11/29 発売)

    レーベル名:Drama Musica
    カタログ番号:DRAMA002

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    ビートルズ・ラヴ・バッハ(ガルシア・バネガス)

    【ポールが所属した聖歌隊と共に演奏されたオルガンで!バッハとビートルズを】バロックとロックを代表する偉大な音楽家、ヨハン・ゼバスティアン・バッハとビートルズ。この2組の作品をオルガンに編曲して収めたアルバムです。ビートルズはよく知られた作品が中心ですが、「フォー・ノー・ワン」と「G線上のアリア」が掛け合わされていたり、他の曲のフレーズが紛れ込んでいたりと楽しいアイデアが満載。バッハもオルガン曲だけでなく一部編曲作品や、知られざる名曲が収められているなど拘りの選曲です。録音はリヴァプールのペニー・レインそばにある「セント・バーナバス教会」で、ここは十代前半のポール・マッカートニーが聖歌隊で歌っていたところ。使用された1914年製造のウィリス・オルガンは、当然、その伴奏をしたと考えられます。奏でるのはウルグアイ出身のバネガス。声楽と器楽のアンサンブルDe Profundisを主宰し、南米のバロック音楽の紹介などに実績のある彼女が、100年以上前の楽器を豪快に鳴らしています。(2020/04/24 発売)

    レーベル名:Drama Musica
    カタログ番号:DRAMA010

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    ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:天からの啓示による協和合唱曲/ベルグ:スパイラル・ピース(ペサッティ/ハッチ)

    中世のベネディクト会系女子修道院長で神秘家、作曲家のヒルデガルト・フォン・ビンゲンの音楽とブラジルの現代作曲家、シルヴィア・ベルクの作品を併せたDRAMA MUSICAらしいユニークな1枚。ベルクは1958年サンパウロで生まれ、サンパウロ大学で指揮者として学んだ後、奨学金を得てヨーロッパに渡り1985年以降デンマークで活躍中。中世のヒルデガルトの世界観をひき継ぐ形で世界初演作品を発表しています。コントラルト歌手キスマラ・ペッザッティはラトルやアーノンクール、マゼールといった指揮者と共演し、ベルリン・フィル、ミラノ・スカラ座などに出演する名手。そして彼女の歌を引き立てるのはロンドンで活躍するフリーランスのパーカッショニストのサラ・ハッチ。2人が織りなすユニークで神秘的なサウンドは聖女ヒルデガルトの、いまだに説かれていない謎を解くヒントを音楽から聴きとることができるかもしれません。(2020/01/17 発売)

    レーベル名:Drama Musica
    カタログ番号:DRAMA009