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Search results:222 件 見つかりました。
二つの世界大戦の狭間に生み出された、国籍の違う3つのヴァイオリン・ソナタ集。そのどれもが調性の縛りから解放され、自由な音列に支えられながらも、重苦しくも皮肉めいた感情に揺れ動いています。1922年から1927年にかけて作曲されたラヴェルの作品は、彼最後の室内楽曲であり、作曲に5年も費やしたのは「ムダな音符を削るため」だったとか。「ブルース」と題された第2楽章はジャズそのものです。「神秘の詩」と名付けられたブロッホの第2番のソナタは、瞑想的であり不安と慟哭の音楽です。ヴァイオリン曲をほとんど書かなかったヤナーチェクの唯一完成されたヴァイオリン・ソナタは1914年頃の作品。調性感は希薄なものの、民族色に彩られた旋律はある意味、美の極致でもあり、古典的なものからの脱却を図るも、結局取り込まれている無常ささえも感じさせる問題作です。オストランとサロは15年間に渡ってデンマーク音楽の演奏に力を入れてきましたが、そろそろ全世界を手中に収めるべく「その活動を広める」と宣言しています。(2012/10/24 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100022 |
ピアニスト、小菅優が2017年から取り組んで来たコンサート・シリーズ「Four Elements」(四元素/水・火・風・大地)。第3作のテーマは「風」。旧約聖書の創世紀では、最初の人間アダムの誕生についてこう書かれています:「主なる神は、土の塵で人を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。」人間の生命について、聖書に限らず伝説や神話の中でも、魂や霊のような目に見えないものの存在がよく出てきます。(中略)息、風、大気、魂、命・・・今回の公演では、目に見えないものに焦点をあて、さわやかな風の描写をはじめ、ミステリアスで内面的な作品を中心に人間の心の奥深くまで探っていきたいと思います。 (小菅優、2019年のコンサート・プログラムより)彼女が幼いころから好きだったというラモー、クープラン、ダカンと言ったフランス・バロックの小品で始まり、毎回必ず含まれる日本人作曲家の作品、西村朗の『カラヴィンカ(迦陵頻伽 かりょうびんが=極楽に住むとされる人間の顔、鳥の体を持つ特別な鳥で、美しい声によって仏陀の言葉を歌い、人々の魂を救済するとされています)が続きます。そして、彼女の代名詞とも言えるベートーヴェン作品からの『テンペスト(嵐)』、ドビュッシーの前奏曲から風にまつわる3曲が続き、「この曲でプログラムを終えたい」と願ったヤナーチェクの『霧の中で』で幕を閉じるという構成。どの曲も神秘的な雰囲気を携えながら、聴き手の想像力を強く刺激します。近年ますます実力を深める彼女の多彩な表現力を存分に味わえる1枚です。(2021/03/05 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100159 |
初期のベートーヴェン作品の中で最も人気を獲得したと言われる作品が、管、弦、七つの楽器で奏される「七重奏曲」Op.20でした。もっと容易に演奏できる編成が求められたため、ベートーヴェン自身はピアノ三重奏の形に編曲しOp.38として出版。他にもフンメルやブルクハルト、シュミット、ツェルニーら同世代の作曲家、編曲家たちによる夥しい編曲版が残されています。ここではベートーヴェン自身の編曲を演奏。クラリネットが活躍する楽しい音楽です。ブラームスのクラリネット三重奏曲は、三人の奏者全員の見せ所がある名作。抒情的なチェロと巧みなピアノ・パートに支えられた郷愁溢れるクラリネットの旋律が美しい作品です。それぞれ、ソリストとしても活躍するペデンコ、ズロトニコフ、ゴランによる素晴らしいハーモニーをお楽しみください。(2019/11/15 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100102 |
ドイツの若きヴィオラ奏者ヘルテンシュタインが、こよなく愛するというプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」。彼は7歳の時にバレエを見てこの曲に魅了されたと言います。自らもダンサーである彼、最初は華麗なる踊りにひきつけられるも、20代になってからは、精緻なオーケストレーションに一層関心が向き、この多彩な音色をヴィオラで可能な限り引き出すことに挑戦を始め、舞踏と音楽の密接な関係を見事に表現することに成功したのです。ただこの作品だけではアルバムにするにはヴォリュームが足りなかったのです。そこで彼が目をつけたのはショスタコーヴィチのピアノのための前奏曲でした。もともとツィガーノフによるヴァイオリンとピアノ版があったところを、更にヴィオラとピアノ用に編曲することで、原曲の持つ暗い色調が際立つ音楽として成立させたという彼の自負も含め、このエキサイティングな演奏をお楽しみください。(2016/09/21 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100059 |
大好評、ラン・シュイとコペンハーゲン・フィルによるベートーヴェン 交響曲全集の掉尾を飾る第9番の登場!オーケストラのチェリスト、ヴェスターゴーはこの演奏について、次のように語っています。「この演奏でラン・シュイは弦楽器のセクションを移動させ、チェロをファースト・ヴァイオリンの横に置き、ホルンはそのすぐ後ろに配置されました。そしてホルンとトランペット、ティンパニはピリオド楽器を用いることで、とても柔らかい響きがもたらされ、この小ぶりなオーケストラの音色に良くマッチしました。ベートーヴェンが要求したそのままのテンポはとても早く、弦楽器は着いていくのが大変でしたが、これも素晴らしい効果を挙げました。確かにベートーヴェンが使用していたメトロノームは不正確だったと言われていますが、ラン・シュイはこの速さに信頼を置いています。」ベートーヴェンの全作品の中でも強いメッセージを持つこの曲は、あらゆるオーケストラのプログラムを飾り、世界中のコンサート・ホールで繰り返し演奏されていますが、このラン・シュイの演奏は決して埋没することのない、極めて個性的で説得力に満ちた仕上がりを見せています。(2017/03/24 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100064 |
トーマス・キャロルはハインリヒ・シフに学んだチェリストで近年指揮者としても活躍しています。彼が演奏するこのアルバムはウィーン古典派を代表する三人の作曲家のチェロ作品集(厳密にいえばシューベルトは違いますが)です。ブラームスから時代を遡り、シューベルト、ベートーヴェンへと時代背景を浮かび上がらせながら、的確な表現とメランコリックな感覚を程良くブレンド、香り高きウィーンを味わわせてくれます。ブラームスでの華麗なパッセージ、シューベルトの感傷的なアダージョ、そしてベートーヴェンのドラマティックな展開はとてもスリリングです。また、ピアノを演奏するウィリアムズの美しいタッチと表現がチェロの美音と溶けあう様は、背筋がぞくぞくするほどに感動的です。(2011/09/14 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100016 |
2000年の「BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー・コンペティション」で初めて出会ったチェリスト、ジョンストンとピアニスト、ポスター。以来、親しい友人として頻繁にコラボレーションを重ねるうちに、お互いを深く理解しあい、芸術性を高め合ってきたといいます。今回の彼らのアルバムは「変奏曲」をテーマに、様々な作品を集めたもの。3曲の変奏曲の他には、作曲家に関連した曲や、同じ時代の曲など、各々関係性の高い作品が選ばれています。シューベルトの「流れの上で」には名テノール、ギルクリストが参加。美しい歌唱でアルバムに華を添えています。(2019/03/22 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100095 |
【2015年のショパン国際ピアノコンクールで注目されたケイト・リウがベートーヴェンとブラームスに挑む!】ケイト・リウ待望のセッション録音による本格派アルバムが完成。ケイト・リウは1994年シンガポール生まれ。4歳からピアノを始め、8歳でアメリカに移住し、シカゴ音楽院、カーティス音楽院、ジュリアード音楽院で学びました。2010年にはニューヨーク国際ピアノコンクール、2014年にはモントリオール国際音楽コンクールに参加し頭角を現しましたが、彼女が世界的に注目を集めたのは2015年、第17回ショパン国際ピアノコンクールでのこと。第3位とマズルカ賞を受賞し、とりわけその豊かな感情表現が高く評価されました。2016年の来日公演時にも音楽に深く入り込んだ演奏を聴かせた彼女、このアルバムでは、ベートーヴェンのソナタ第31番とブラームスのソナタ第3番を取り上げ、ピアニストとしての卓越した技術と音楽性を披露しています。エミール・ギレリスとグリゴリー・ソコロフが好きだと語る彼女ならではの演奏をお楽しみください。(2025/01/31 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100359 |