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好評シリーズ、フェルディナント・リースの交響曲全集。第3集には第3番と第8番の2曲が収録されています。交響曲第3番は、ロンドン・フィルハーモニック協会からの委嘱作で1815年5月15日にフィルハーモニック協会で初演されました。第1楽章の第1主題では変ホ長調が現れますが、すぐに転調し続く第2主題は珍しくハ長調が現れるなど聴き手を混乱させます。再現部で第2主題が変ホ長調に転調されるまで、主調は不明瞭なままです。コンパクトな編成による第2楽章、第3楽章のメヌエットでは、フルートの活躍やソロ・ヴァイオリンによる室内楽風の中間部が印象的です。第4楽章では、第1楽章の第1主題の変化形が随所に用いられ、作品全体が緊密にストーリー化されています。第8番とされる変ホ長調の交響曲は彼の生前には出版されず、作品番号も付されていません。作曲時期や出版に関する混乱があり、1825年のニーダーライン音楽祭で初演された可能性が高く1834年にも演奏されたとされています。第3番と似た雰囲気を持っていますが、楽章間の統一性が強調され、特に半音進行によるテーマの関連が顕著です。この作品でリースはベートーヴェンに匹敵する交響曲作曲家としての技術的成長を示しています。ニソネン盤は曲が内包する爆発的なエネルギーと色彩の面にフォーカスしており、転調の繰り返しを巧みに生かした非常にエキサイティングな演奏となっています。今作でも城代さや香(きのしろさやか)が第2ヴァイオリンをリードしています。(2025/05/16 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1465-2 |
【ニソネン&タピオラ・シンフォニエッタによるリース第2弾、早くも登場!】2020年代からにわかに注目を集める「ベートーヴェンの弟子」フェルディナント・リース。これまでハワード・グリフィス指揮チューリヒ室内管のcpo盤が唯一の交響曲全集でしたが、高性能室内オケとして知られるタピオラ・シンフォニエッタがONDINEレーベルで全曲録音を開始しました。2024年5月発売の第1番&第2番に続いて、早くも第2弾が登場。ニソネン盤は曲が内包する爆発的なエネルギーと色彩の面にフォーカスしており、非常にエキサイティングな演奏となっています。前作に続いて城代さや香(きのしろさやか)が第2ヴァイオリンをリードしています。リース作品の番号付けは作曲順とは異なることが多く、ここに収録された第4番は1818年、第5番は1813年の作品で、後者は2番目の交響曲になります。当時リースは、ハイドンのロンドン交響曲をプロデュースしたヨハン・ペーター・ザロモンと出会ってロンドンに拠点を移しており、第5番はロンドン楽壇へのデビュー作。第1楽章は「運命動機」をはじめとしてベートーヴェンの第5交響曲を思わせるモチーフが頻出し、あたかもベートーヴェンの後継者であることを宣言しているかのよう。「運命動機」はその後も随所に顔を出します。第4番でも、あちこちでベートーヴェンの交響曲のモチーフがこだましているのを聞き取ることができるでしょう。それらがリース独自のモチーフと共に、彼の作品の特徴である大胆な転調やリズムの変化を多用した疾風怒濤風の表現に織り込まれているところが聞きどころです。(2024/10/04 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1454-2 |
【にわかに脚光を浴びるリースの交響曲。北欧から全集録音がスタート!】フェルディナント・リースは人気コンポーザー・ピアニストとして欧州各地を席巻し、ピアノ・ソナタやピアノ協奏曲をはじめ、交響曲、弦楽四重奏曲からオペラやオラトリオに至る幅広いジャンルに作品を書きました。しかし師が余りにも偉大であったためか、「ベートーヴェンの弟子」のイメージが強く、その交響曲もベートーヴェン作品を思わせるフレーズが出て来ることに関心が向けられがちで、なかなか独自の評価を得られずにいました。状況が変わったのは2020年代になってから。日本でリースの評伝が出版され、2024年2月には飯森範親の指揮でパシフィック・フィルハーモニア東京が全曲演奏会を開始。更にリースが1813年に演奏会を行ったことのあるフィンランドのONDINEから交響曲全集の開始が発表されたのです。リースの交響曲全集録音はハワード・グリフィス指揮、チューリヒ室内管(1997-2002、cpoレーベル)が今のところ唯一の存在。ここに登場したニソネン盤はオケのサイズは大差無いと思われますが、アプローチにはかなり違いがあります。基本テンポが快速であること、舞曲を思わせるフレーズでの軽やかに跳ねるような処理、アクセントの利いたティンパニやブラスなど、古楽演奏のスタイルに通じる点が多く、音色は多彩で楽想ごとの表情付けは細かく且つ濃密。ころころと表情を変えてゆくリースの音楽を、爽快な流れに乗って細大漏らさず伝え、その創意の豊かさで聴き手を驚かせます。世界初の全集として高品位のスタンダードを目指したであろう端正なグリフィス盤に対して、ニソネン盤は作品の持つ感情表現のポテンシャルを引き出すことに挑戦し、見事な成果を挙げています。ベートーヴェンの名を借りなくても、聴く人を驚かせ感心させる作品であることを知らしめる快演と言えるでしょう。ヤンネ・ニソネンは、ヴァイオリンを学びソリストやオーケストラのリーダーを務めた後、指揮を始め、ヘルシンキ・フィルやフィンランド放送響などフィンランドの主要オーケストラを指揮しています。タピオラ・シンフォニエッタは1987年の創設で、その高度な演奏能力は現代音楽の分野でいち早く評価されてきましたが、近年では古典的作品だけではなくブルックナーやマーラーの交響曲なども手掛けています。常任メンバーは44名で、この録音では第2ヴァイオリン首席を城代さや香(きのしろさやか)が務めています。ONDINEからは年内に第3番と第4番の発売を予定しています。(2024/05/03 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1443-2 |
20世紀を代表する偉大なる作曲家リゲティ(1923-2006)については、今更何も説明の必要なはいでしょう。彼の作品は前衛的であり、またトーンクラスター(ある音からある音までの全ての音を同時に発することで生じる音の塊)を駆使、その圧倒的な音世界は、他の追随を許すことのない唯一無比として知られています。このアルバムでは、フィンランド放送交響楽団と、ハンヌ・リントゥがこの「音の建築物」を見事に構築します。初期の作品であり、映画にも使われた「アトモスフェール」、巨大な管弦楽のためのに書かれた「ロンターノ」におけるエネルギーの推移と一種独特の上品な雰囲気、ソロのシュミットがいい味を出している、諧謔的な雰囲気すら湛えたヴァイオリン協奏曲、万華鏡のような音の煌めきを放つ「サンフランシスコ・ポリフォニー」。どれも一度聴いたらくせになる面白さです。(2013/11/20 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1213-2 |
ペルト作品の4曲のうち初期の「ソルフェッジョ」は、彼がまだ簡素な語法による「ティンティナブリの様式」を確立する前の作品で、不協和音に彩られていながらも、清冽な雰囲気を保っています。様式が確立された後の3曲のうち「スンマ」はペルト自身が「最も厳格で謎めいた作品」と評するほどに完成された曲。他2曲は聖書のエピソードが用いられています。リストの「十字架の道行」は、晩年になって宗教への関心が高まり、バチカンからローマへと旅をした際に書かれたいくつかの宗教作品の中の1曲。当時リストが心を寄せていたグレゴリオ聖歌とパレストリーナからの影響、独自の宗教観が融合された内省的な作品です。この録音ではピアノ伴奏版が用いられており、合唱と溶け合うカレ・ランダルの表現豊かな演奏が作品の魅力を存分に伝えています。(2019/09/20 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1337-2 |
「個性派」を売りにしているピアニストは数多くいますが、なかなか真の個性派になるには、それはそれは長い道のりが必要です。テクニックはもちろんのこと曲の解釈、デュナーミクの処理、そして作品への傾倒、これらを存分に満たした上で、作品を撚り上げ世に出さなくてはいけません。もちろんアルバムの選曲のこだわりも必須です。そんな条件を全て満たしたピアニストがこのツィモン・バルト。あのチャイコフスキーのピアノ協奏曲の冒頭部分を劇遅で弾いてみたり、ラヴェルの「夜のガスパール」を気持ち悪く弾いてみたりと、それはそれは個性的。もちろん今回の2枚組も「個性的」の大盤振る舞いです。パガニーニをテーマにした曲集ですが、まさに悪魔的な音楽が並びます。まずはお馴染みの「ラ・カンパネラ」からどうぞ。想像以上にカッコいいルトスワフスキ(意外!)そして、エッシェンバッハの指揮がそのデモーニッシュさに拍車をかけたラフマニノフ。全部聞いてしまった夜には、悪夢にうなされるかもしれません。(2014/03/26 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1230-2D |
フィンランドの現代作曲家マグヌス・リンドベルイの最新作。アルバムに収録された2つの作品はどちらも世界初録音であり、リンドベルイの生誕60年を記念して製作されています。
ヴァイオリン協奏曲は、リンドベルイがロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のコンポーザー・イン・レジデンスを務めていた時の作品で、初演者であるフランク・ペーター・ツィマーマンに捧げられています。豊かなオーケストラの響きと呼応する輝かしいヴァイオリンの旋律には、ロマンティックで懐古的な雰囲気も感じさせる、リンドベルイ後期のスタイルが集約されています。
「Tempus fugit」はラテン語で“時は飛ぶようにすぎる”という意味の言葉。日本語で言えば“光陰矢の如し”となるでしょう。2017年、フィンランド独立記念コンサートのための委嘱作品ですが、彼はあえて伝統的な作品を書くのではなく、1980年代にコンピューター言語を用いて作曲した最初のオーケストラ作品「FORCE」と同じ手法による「Tempus fugit」を書き上げました。
こちらは印象派風の響きと輝くような旋律を持つ30分程度の作品で、初演者ハンヌ・リントゥに捧げられています。(2018/10/05 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1308-5 |