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New Releases - 2025年03月 発売タイトル
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ブルックナーで独自の境地を見せたレミ・バローがリヒャルト・シュトラウスの新プロジェクトを開始!ザンクト・フローリアンの夏の音楽祭ブルックナー週間(Bruckner-Tage)の常任指揮者として、コロナ禍の期間を除いて毎年1曲ずつ録音した交響曲全集を完成させたレミ・バロー。2023年にリヒャルト・シュトラウス音楽祭に招かれると大成功を収め、翌2024年には常任指揮者に任命されました。ウィーンの老舗レコード店でもあるGramolaレーベルは、ブルックナーに続き、リヒャルト・シュトラウスの作品集の録音を開始。その第1弾が登場です。リヒャルト・シュトラウス音楽祭(Richard Strauss-Tage)は、シュトラウスの没後40年にあたる1989年に、彼が後半生の多くの時間を過ごしたガルミッシュ=パルテンキルヒェンを舞台に始まった音楽祭。6月頃に開催され、室内楽や歌曲リサイタル、野外コンサート、講演会、新作を含む舞台作品、更にはシュトラウスの別荘を訪れるツアーなどが組まれています。そのハイライトがオーケストラ・コンサートで、2024年には「ドン・ファン」と「英雄の生涯」を含む2つのプログラムが演奏されました。ここに収録されたのは、音楽祭に先立ってオーケストラの本拠で行われたコンサートとリハーサルでの演奏。音楽祭の会場の音響が録音向きでないとの理由で、今後もこの方式が採用される見込みです。レミ・バローはパリ生まれ。パリ音楽院でジェラール・プーレにヴァイオリンを師事し、16歳の時に出会ったセルジウ・チェリビダッケから大きな影響を受けます。ウィーン国立歌劇場のヴァイオリン奏者として演奏した後に本格的に指揮を始めました。ブルックナーの録音ではザンクト・フローリアン特有の長い残響をふまえてチェリビダッケばりの遅いテンポを採ったバローですが、このシュトラウスでは端正な解釈を聴かせます。オーケストラの機能性や迫力で圧倒するタイプの演奏ではありませんが、管楽器・打楽器ともにギラつくことなく、良く溶け合った弦をベースにぬくもりを湛えた有機的なサウンドは独特の味わいを持っています。(2025/03/28 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99346 |
19世紀から20世紀にかけて書かれたフランスのヴァイオリン・ソナタを収録した2枚組。出発点となるのは、フォーレの2つのソナタ。第1番はサン=サーンスから「傑作」と称賛された作品。それから42年を経て作曲された第2番は調性が希薄で、フォーレ晩年ならではの透明感ある清冽な音楽です。ロマンスやシシリエンヌなどの4つの小品が続き、最後にはメシアンがヴァイオリニストであった最初の妻に捧げた《主題と変奏》が収録されています。このメシアン初期の作品は印象主義的な要素を色濃く残した魅力溢れるものです。2枚目のアルバムには、イザイが委嘱・初演したルクーのソナタ、ブルースの要素を採り入れたラヴェルのソナタとガルシア・ロルカに捧げられたプーランクの洒脱なソナタ、ラヴェルの名作「カディシュ」、師であるフォーレに献呈された「子守歌」が収録されており、アルバム全体で印象主義から現代へと至る音楽の軌跡を辿ることができるでしょう。演奏するイルンベルガーとコルスティックのアンサンブルは比類ない正確さと表現力で各方面から絶賛されています。(2025/03/14 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99336 |
「オデッセイ」と題されたこのアルバムでは、ヴァイオリニストのコシマ・スレーズ・ラリヴィエールと、ピアニスト、フィリップ・ショイヒャーが、まるで伝説の世界を巡るような旅へと誘います。冒頭のシマノフスキの「神話」はギリシャ神話を題材にした作品で、続くヒンデミットのヴァイオリン・ソナタは、印象主義と古典的な音楽語法が融合。コリリアーノのヴァイオリン・ソナタは抒情的な雰囲気の中、複雑なリズムが光ります。最後はケヴィン・プッツの美しい「アリア」で締めくくられます。コシマ・スレーズ・ラリヴィエールは、メニューイン音楽学校やハノーファー音楽演劇メディア大学で研鑽を積んだ奏者。ヨーゼフ・ヨアヒム国際コンクール入賞やバルトーク国際コンクール第1位など、多くの賞を受賞経験を持ち、これまでコンセルトヘボウやウィグモア・ホールなど世界各地で演奏、現代曲や室内楽にも力を注ぎ、兄であるヴィオラ奏者サオ・スレーズ・ラリヴィエールとの共演も頻繁に行っています。(2025/03/14 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99338 |
「ベニ・シュミット」の名前でジャズ・ヴァイオリニストとしても活躍するベンヤミン・シュミット。今作ではハンスイェルク・アンゲラーが指揮するザルツブルク・ウインド・フィルハーモニーとともにフリードリヒ・グルダとクルト・ヴァイルの協奏曲に挑みます。グルダの曲はもともとチェロのために書かれたもので、独奏楽器にはマイクを用いることが指定されていますが、この録音ではエレクトリック・ヴァイオリンを使用。作品にふさわしい響きを得ています。技巧的なカデンツァや終楽章での祝祭的な盛り上がりが聴きどころ。クルト・ヴァイルのヴァイオリン協奏曲の伴奏は、管楽器、打楽器、コントラバスのみで構成されており、特にユーモラスな第2楽章では、この編成ならではの独創的な響きが生み出されています。アルバムにはクルト・ヴァイルの「ユーカリ」と、ベンヤミン・シュミット自身の「フリッツへ」も収録されています。(2025/03/14 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99340 |
ウィーンの歌姫アグネス・パルミザーノ。彼女は学生時代の2001年にドゥーデル(ヨーデルに似たコロラトゥーラによるウィーンの伝統的な歌唱法、2010年からユネスコの無形文化遺産に登録)と出会いました。しかしその時点で、これを歌える歌手は高齢のトゥルーデ・マリーしかおらず、パルミザーノはこの伝統を絶やさないために、ウィーンのホイリゲと民謡に残る伝統的なドゥーデルを当時70歳のマリー本人から学ぶとともに、民謡研究者や演奏者たちとともに楽譜を探し、独自のレパートリーを会得しました。このアルバムでは約200年の歴史から選んだ様々な作品を披露。彼女の美しい声、かつ親密な表現と高度な技術は聴き手を魅了します。(2025/03/14 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99349 |