グロット, ウーヴェ
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現代では注目度が低いヴァンハルは、農家出身にも拘らず18世紀のウィーンで特に人気の高い作曲家に昇りつめました。特定のパトロンや音楽の公職という後ろ盾無しに作曲だけで生計を立てた(交響曲人気が衰退したと見るや即、教会音楽の作曲に切り替えるという如才なさ)、当時としては初めての有名作曲家かもしれないという位置づけを聞けば、興味をかきたてられるというもの。そして音楽を聴けば、質の高さに驚かされます。彼のベスト曲の一つ、当盤のニ長調の交響曲など、同時代のハイドンやモーツァルトも真っ青です。幻の巨匠チェリビダッケの弟子、グロットの指揮で。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554341 |
ヴァンハルの作品は、私たちがウィーンのみやびな音楽に持つイメージにぴったり。事実、彼はウィーンで長期にわたり成功を収めました。その秘密は、時代の空気を読んで作曲の力点を交響曲から室内楽、さらには鍵盤音楽に移すなどの器用さにもあったのでしょう。当盤はフルートと三人の弦楽奏者による四重奏曲を収録。この楽器編成は、ヴァンハルならではのエレガンスを最高に発揮します。何も考えず、この優美な音楽に身を浸すだけで幸せな気分になれます。チェリビダッケに師事し、ナクソスではお馴染みの指揮者グロットが吹くフルートと、アメリカの若き弦楽トリオによる演奏でお届けします。(2007/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570234 |
これは参りました!ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの時代に、パトロン無しで作曲だけで生計を立てたヴァンハルの人気が納得できる一枚。教会で音楽活動をしたわけでもないのに多数の宗教的声楽曲がありますが、まずは1を聴いてみてください。これほど心が躍る楽しい音で描かれたキリエは、そうそうありません。天才の周辺だからこそ、教会べったりではなかったからこそ書けた音楽かもしれません。そしてそう思えるのは、演奏家たちの力、特に合唱団の洗練度の高さは(失礼ながら)非常に驚き。演奏家や作曲家の知名度と音楽の良さは正比例しないことを証明するアルバムです。(2001/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555080 |
ウィーン古典派を生んだ18世紀の音楽には、どれを聴いても同じに聴こえる欠点があります(かなりの愛好家にとってさえ!)。カンナビヒ作品も、旋律にモーツァルトほどの才能が無いため、一度聴いただけだと平凡な印象かもしれません。そこで止めては勿体無い、反復鑑賞なさってみて下さい!管弦楽の色彩を熟知した上での職人芸。1や10など幸せ一杯の弾む冒頭、18のエレガンスなど特に忘れ難く、モーツァルトに「自分の知る最高の指揮者」と言わしめた才能に病みつきになるかも。チェリビダッケの弟子による入念な指揮も、最高の人選と言えるでしょう。(2000/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554340 |
その作品が、ピアノの初級学習者のほとんどが学ぶ「ソナチネ・アルバム」に収録されていることから、クーラウは本格的な作曲家というよりも、むしろ実用目的の楽曲を遺した三流作曲家と、誤解されているフシがあります。が、そんな考えをもっているとしたら、どうぞ目から鱗を落として下さい。このフルートとピアノのためのソナタの素晴らしさはどうでしょう! 均整のとれた旋律と和声の美しさ、目を見張るヴィルトゥオジテ(フルート、ピアノとも)、明朗・快活を絵に描いたような長調部分とほのかに憂いを帯びた短調部分の好対照、そう、彼は「フルートのベートーヴェン」とまで称せられた偉大な作曲家だったのです!!(2002/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555346 |
東洋思想を愛し、沈黙を考察し、内なる響きに耳を傾けた人、ジョン・ケージ(1912-1992)。彼の飽くなき探究心から生まれた特異な「音楽」は、21世紀の現在でも論争を巻き起こし、また彼に追随する人も後を絶ちません。彼の"音の出る"代表作の一つ「龍安寺」は、切り詰めた音の隙間から感じられる無限の空間と、極限の禅の精神を具現化したものとされるもので、ここからは実際の砂の流れを感じるもよし、人生の侘び寂びを感じるもよしと、それぞれの捉え方ができる作品です。ナンバー・ピースと呼ばれる作品群ははたくさんのヴァリエーションがあり、このフルートとピアノ版の「TWO」が記念すべき第1作となったものです。3つの音だけで構成されたフルートパートと、シンプルな和音を置いていくピアノパートが幽玄な世界を描き出します。初期の作品である「3つの小品」はケージらしからぬ旋律的な作品。2人のための音楽は、「Music for …」のシリーズの中の一作品。スコアはなく、音声や楽器のための17の部分から構成されており、各部は沈黙と静寂が支配するという観念的な作品です。このような作品は、理解するのではなく感じるものなのかもしれません。(2015/12/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559773 |
シューベルトの名曲、アルペジョーネ・ソナタは今までにも色々な楽器のためにと姿を変えてきました。もちろんフルートで奏されることもしばしばです。「しぼめる花」による変奏曲はもともとフルートのために書かれた技巧的な作品で、指揮者でもあり、フルーティストでもあるグロットは申し分ない音楽性でこの作品を聴かせます。楽しいのはT.ベームの編曲による「6つの歌曲」です。ここでのフルートは、本来のメロディから自由に飛翔した「新たな歌」を高らかに奏でます。感動的です。(2009/03/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570754 |