バッハ, ウィルヘルム・フリーデマン(1710-1784)
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大バッハと最初の妻マリア・バルバラとの間の第二子、および長男として生まれたヴィルヘルム・フリーデマン(1710-1784)。彼へかかる期待の大きさは想像を絶するものであったようで、父バッハは自らの持つ技術の全てを彼に注ぎ込みました。その甲斐あってか、23歳の時にはドレスデンの聖ソフィア教会、そして1746年にはハレの貴婦人教会のオルガニストに就任します。彼は、もともと才能に恵まれていたことは確かですが、あまりにも溺愛され、また期待されすぎた反動か、独立心に欠け、猜疑心が強いなど人間的魅力が乏しく、最終的にはあまり恵まれた人生を送ることはできなかったと伝えられます。そんなヴィルヘルム・フリーデマンの作品は、どれを聴いても、確かにこの時代の枠には入りきることのない、不思議な味わいをもっています。冒頭のソナタの第1楽章での自由な和声の進行は、まるでシューベルトを思わせるロマンティックなもの。明らかに時代を先取りしていますが、当時、これを受け入れるまでには時代は進歩していなかったと思われます。彼の作品は、その成立過程や成立年代がわかっていないものが多く(これも彼自身の怠惰な性格が災いしているのですが)実際に聞いてみて、初期の作品か後期の作品かを判断するほかなく歴史上の位置づけも困難だと言われています。しかし、ここに溢れる表現力豊かな音楽は、確かに天才の息遣いを感じさせるものばかりです。(2014/07/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573177 |
J.S.バッハ(1710-1784)の長男であり「最も才能に恵まれた」とされるヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ。しかし、ありあまる才能に溺れてしまい、努力を怠ったため、晩年は寂しくこの世を去ったという人としても知られています。そんな彼のこと、出版された作品は数が少ないのですが、どれも、感情の迸りが素晴らしい幻想的な作品として、愛好する人が多いのです。残された作品を見てみると、初期の作品は父の影響が強く感じられますが、少しずつ自由度が高くなり、彼の初の出版作品である「ニ長調」のソナタは、あまりにも複雑過ぎて、アマチュア愛好家たちの手には到底負えない難曲となってしまったためか、それ以降のソナタは敬遠されてしまったとも言われています。同時代からは背を向けられてしまった彼の作品ですが、今の私たちにとっては素晴らしい贈り物であることは間違いありません。(2013/05/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573027 |
華麗な即興演奏で知られたヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(J.S.バッハの長男)は、素晴らしい才能に恵まれていたにも拘らず、それを存分に発揮することなく生涯を終えたことでも知られています。彼は多くの曲を書きましたが、曲に署名をすることもなく、また出版された曲もほんのわずかであったため、なかなか彼の本質を知ることができません。その上、どんな楽器を想定して書かれたのかもわからないため、逆にクラヴィーアでも、チェンバロでも、オルガンでも演奏できるという曖昧さ(柔軟さともいう)も持っていたりと、一筋縄でいかない作曲家です。風変わりなコントラストと大胆な音の動きに満たされた音楽は、驚くほど魅力的です。録音 2011年6月6-7日 オレゴン エピスコパル・チャーチ・オブ・ザ・リスレクション(2012/09/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572814 |
バッハ一族の中でも、少しだけ異端視されているヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1784)。彼は大バッハの長男であり、当時は「バッハの息子たちの中で最も才能に恵まれている」と評価されていたものの、性格の悪さから人望をなくし、結果、良い職にもつけずに失意のうちにこの世を去ってしまった人です。膨大な作品を書いたにもかかわらず、前述の理由でほとんど出版されることはなく、多くは散逸してしまいました。しかし残された作品は、どれも独創性と多様性に満ちたものであり(これは伝統を無視した結果と評する人もいます)、どれも興味深い音楽であることは間違いありません。まだ彼の作品の全貌は明らかになっていませんが、最近になってキエフでいくつかの作品が発見されたりと、再評価が進んでいます。今回ピアノを演奏しているのは、ヨーロッパを中心に大活躍しているピアニスト、アントニー・スピリです。現代音楽も得意ですが、バッハ一族の作品にも深い関心を寄せていて、いくつかのリリースが継続しています。(2015/04/22 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC431 |
【古典派の到来を準備したフルート芸術を、当時から現存するオリジナル楽器で!】歴史的フルートのコレクターとして世界的に有名なフランクフルトの蒐集家ペーター・シュポアのコレクションから、貴重な18世紀製のオリジナル楽器を厳選、それぞれの楽器が出来た地域と時代に合った名曲を通じてその魅力を紹介してゆくシリーズ第3弾。第1弾のソナタ集(CCS43020)も第2弾の協奏曲集(CCS45323)もバロック寄りの選曲でしたが、今回はモーツァルトの時代に至るロココ~古典派の作品を演目に選び、18世紀後半製の楽器も選ばれている点が目を引きます。21世紀では考えられない総象牙製の楽器も何本か登場。温もり豊かな音色から芯のある頼もしい響きまで、楽器それぞれの特質と音域ごとの魅力を最大限に引き出すアシュリー・ソロモンの妙技は今回も惚れ惚れするばかり。英国屈指の古楽器楽団フロレジウムの層の厚い共演陣も、それぞれに随所でセンス良いアンサンブルを聴かせてくれます。ソナタの形式による収録作品群の合間で、18世紀にも広く愛されたスコットランド民謡の気品ある素朴さが興を添える曲順も絶妙。ライナーノート(英・仏・独語)には各楽器の詳述も掲載されています。末永く味わい続けたい奥深い1枚です。(2024/01/26 発売)
レーベル名 | :Channel Classics |
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カタログ番号 | :CCS46024 |