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ヴァインベルク, ミェチスワフ(1919-1996)

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    ヴァインベルク:ピアノ五重奏曲(ピアノと管弦楽編)/子どもの手帳(ブルーミナ/インゴルシュタット・グルジア室内管/ガザリアン)

    1940年にショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲が初演され大成功を収めたその5年後、彼の若き友人ヴァインベルクのピアノ五重奏曲の初演がボリショイ四重奏団とエミール・ギレリスによって行われました。“ロシア・モダニズム”の頂点を成すこの作品は、後に作曲家自身や他の人々によって様々なヴァージョンに編曲されており、それぞれがヴァインベルクの入門作として親しまれています。このアルバムではヴァインベルク作品を得意とするファゴット奏者バイアーが編曲したヴァージョンを演奏。近代ロシア作品のオーソリティ、ブルーミナが奏でる雄弁なピアノに拮抗する、増強された弦の響きが聴きものです。アルバムにはブルーミナのソロによる「子供の手帳」がカップリングされています。(2020/10/16 発売)

    レーベル名:Capriccio
    カタログ番号:C5366

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    ヴァインベルク:ピアノ作品全集 1 (フランツェッティ)

    ワルシャワのユダヤ人の家庭に生まれたワインベルクは、ヴァイオリニストの父の影響を受け、12歳でワルシャワ音楽院でピアノを学びます。同時の家族にために収入を得なくてはならず、結婚式やレストランでピアノを演奏するなど苦難に満ちた生活を送りるのです。その合間にリストのソナタなど高度なレパートリーを身に着けた彼ですが、第二次世界大戦の勃発により、ソビエトに亡命しますが、祖国に残った家族は強制収容所に送られ命を落とすという悲劇に見舞われます。その後、ピアニストとしてよりも作曲活動に重きを置くようになるのですが、やはり彼にとってピアノ曲は大切なものであり、生涯に渡ってソナタなどの重厚な作品を書いていることは注目に値するでしょう。このアルバムには初期の作品が収録されていて、なかでも「2つのマズルカ」は1933年、彼が14歳になる直前の作品です。まだまだ未熟ではありながらも、随所に特徴的な音使いが見られる興味深い音楽となっています。1940年の「ソナタ第1番」、「1942年」の第2番では、もうワインベルクでないと描けない独特の世界観が見えますし、1940年の「子守歌」はショスタコーヴィチの作品を思わせる陰鬱さが魅力的です。Op.49bの「ソナタ」は、1950年に作曲され、ショスタコーヴィチに献呈された「ソナチネ」を1978年に改作したものです。ロシア物をとりわけ得意とする女性ピアニスト、フランツェッティの演奏です。2008年のグラミー賞で彼女のアルバム「20世紀のピアノ作品集(8.570401)」がノミネートされています。録音 2009年11月23-25日,2010年6月25-26日 アメリカ ケーン・ユニバーシティ,ジーン&シェリー・エンロウ・リサイタル・ホール(2012/04/18 発売)

    レーベル名:Grand Piano
    カタログ番号:GP603

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    ヴァインベルク:ピアノ作品全集 3 (ブリュースター・フランツェッティ)

    ポーランドに生まれ、ワルシャワ音楽院で学ぶも、1939年のナチス・ドイツによるポーランド侵攻を逃れソヴィエト連邦に亡命したワインベルク(1919-1996)。以前は彼の作品をあまり耳にする機会もなかったのですが、最近は様々な作品の復興により、かなり全貌が明らかになったと言えるでしょう。この第3集には1943年以降に書かれた「子どもの雑記帳」と「21の易しい小品集」を中心に収録。室内楽作品ではショスタコーヴィチにも比肩されるほどの晦渋な作品を書いていた彼ですが、ここでは比較的穏やかな側面を見ることができます。Op.34の「21の易しい小品集」は確かに簡素な音符が使われていますが、実は初心者向きとは言えない内容を持っています。「カン-カン」は彼の2人目の妻となったオルガのために書かれた軽やかな作品です。(2012/11/21 発売)

    レーベル名:Grand Piano
    カタログ番号:GP610

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    ヴァインベルク:ピアノ作品全集 4 (ブリュースター・フランツェッティ)

    1939年ワルシャワ音楽院を卒業したワインベルク(1919-1996)は、第二次世界大戦の勃発に伴いソビエトに亡命します。ミンスクで過ごしている間に作曲を学び、その後ミンスクからタシュケントに再び移り結婚。私生活は激動の波にもまれるも創作活動は活発で、1944年から1946年にかけては彼の最高傑作のいくつか-ヴァイオリン・ソナタ、ピアノ三重奏曲、五重奏曲、交響曲などが次々と書き上げられます。1946年のピアノ・ソナタ第3番もその時期の作品で、表現と技法に確実なる進歩がみられるものです。友人の作曲家アベリオヴィチに捧げられ、ショスタコーヴィチの作品へのオマージュも見てとれます。第5番は1956年、第6番は1960年の作品で、更に彼らしい語法を有した名作です。世界初録音のフーガは、ボロディン弦楽四重奏団のチェリスト、ベルリンスキーの娘に捧げられており、思いの他穏やかな風情をもっています。(2013/04/24 発売)

    レーベル名:Grand Piano
    カタログ番号:GP611

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    ヴァインベルク:ピアノ三重奏曲 Op. 24/ヴァイオリン・ソナチネ Op. 46/コントラバス・ソナタ Op. 108 (ブラッハー/オフェル/モーザー/シェハタ/ブルーミナ)

    いくつかのレーベルで、その作品のリリースが進行しているポーランド生まれ、ロシアで活躍した作曲家ヴァインベルク(1919-1996)。このアルバムは、ロシア音楽を深く愛する研究者&ピアニスト、ブルーミナの素晴らしい解釈による3つの作品が収録されています。名手ブラッハーを始めとした彼女を取り巻く仲間たちの演奏からは、初期から中期にかけて書かれたこれらの作品の成熟の度合いと作風の変化をたやすく聞き取ることができるでしょう。先人や同時代の作曲家たちの影響をうまく取り入れながら、そこに民俗的な味付けを施し、独自の作風を作り上げたヴァインベルク。もっとたくさんの人に聴いていただきたい作曲家です。(2014/04/23 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777804-2

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    ヴァインベルク:ポーランドの旋律 Op. 47, No. 2/交響曲第21番「カディッシュ」(バルテニェヴァ/シベリア響/ヴァシリエフ)

    最近、NAXOSレーベルでも次々にその作品がリリースされ、世界的評価がぐんぐん高まっている作曲家ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996)。彼はご存知の通り、1919年にワルシャワで生まれ、1939年にポーランドに侵攻したナチスを逃れモスクワに亡命、モスクワでショスタコーヴィチの親友になったことで知られます。ヴァインベルクはその生涯に26曲の交響曲、7作のオペラ、17曲の弦楽四重奏をはじめとした膨大な作品を残しましたが、その作風はショスタコーヴィチに強い影響を受けていて、ヴァインベルク作品に見られる対位法の用い方や、メロディに対する鋭い感覚、そして悲痛な旋律と劇的な展開は確かにショスタコ風と言えなくもありません。ここでは初期の作品である交響詩「ポーランドの音」と、最後から2番目の交響曲で、ワルシャワのゲットーで犠牲になったポーランドの人々に捧げた「カディッシュ」が収録されています。この交響曲でも声楽が用いられ、深い悲しみの中にも淡い希望を感じさせるヴァインベルクらしい音楽を聴くことができます。(2014/07/23 発売)

    レーベル名:Toccata Classics
    カタログ番号:TOCC0193

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    ヴァインベルク:無伴奏ヴィオラのためのソナタ全集(ディナーシュタイン)

    ミェチェスワフ・ヴァインベルクの100周年記念スペシャル・エディション。ヴァインベルクの晩年に書かれた4曲の無伴奏ヴィオラ・ソナタは、あまりにも独特な世界を持つためか、これまでほとんど演奏されることがありませんでした。しかしいくつかの演奏がリリースされ、また指揮者トーマス・ザンデルリンクが「この作品こそがヴァインベルクの最高傑作」と評するなど、近年になってようやく人気を取り戻してきました。このヴャチェスラフ・ディナーシュタインによる深い洞察と卓越した解釈による演奏は、かのギドン・クレーメルを感動させたほどの名演であり、ヴィオラの温かい音色に彩られたヴァインベルクの音楽を存分に楽しむことができます。ブックレットにはヴァインベルクの権威であるデイヴィッド・ファニングによる解説と、今井信子ら識者によるエッセイ、貴重な歴史的写真(未発表もの含む)、演奏者自身の解説(英語、ドイツ語)が掲載されています。(2019/09/20 発売)

    レーベル名:Solo Musica
    カタログ番号:SM310

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    ヴァインベルク:無伴奏チェロ・ソナタ第1番 - 第4番(ブルネロ)

    【ブルネロが17世紀の名器で、20世紀の傑作ヴァインベルクの無伴奏チェロ・ソナタに臨む!】近年はARCANAより、バッハを中心としたバロック作品を4弦チェロ・ピッコロで演奏するアルバムを精力的にリリースしてきたマリオ・ブルネロ。今回は通常のチェロに立ち返り彼愛用の名器マッジーニを用いて、20世紀無伴奏チェロ作品の傑作の一つ、ヴァインベルクのソナタ全4曲を録音しました。うち第2番は1965年に作曲され作品86として出版されましたが、ここでは1977年に大幅に改訂された版を収録。高い技術と集中力で時に瞑想的、時に諧謔的、そして時に激昂するような曲想を奥深く、きめ細かく描き上げています。(2024/03/22 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A559

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    ヴァインベルク:無伴奏チェロ・ソナタ第2番 - 第4番(フェイゲルソン)

    巷でもじわじわファンが増えつつあるヴァインベルク(1919-1996)のチェロ作品集。なぜ知られていなかったかについては、ただ単に「録音が少なくて聴く機会がなかったから」に尽きるのではないでしょうか。この盤は全て世界初録音。最近、他レーベルでも挙ってこれらの作品を録音していますが、やはり系統的に聴くのならNAXOSがオススメです。ショスタコーヴィチ、マーラー、プロコフィエフたち、先人の残滓を感じさせる強烈で感傷的な作品群です。ロストロポーヴィチにも学んだチェリスト、フェイゲルソンによる納得の演奏でお聴きください。(2011/03/16 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572281

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    ヴァインベルク:木管楽器のための室内楽作品集(バイアー/フックス/ヴィーゼ)

    最近、その作品の復興が盛んなポーランド=ロシアの作曲家ヴァインベルク、新しい作品も次々と発見され、更に世界的評価が高まっています。このアルバムでは比較的珍しい室内楽作品を4曲収録。比較的初期の作品であるクラリネット・ソナタは聴く機会もありますが、晩年の無伴奏ファゴット・ソナタや三重奏曲はほとんど知られていません。彼の作品は、よくショスタコーヴィチとの類似点が指摘されますが、実際にはもう少し抒情的な要素を持ち、また驚くほど感傷的な面も見えたりします。各々の楽器には高い技術が要求され(特にピアノ・パート)、演奏もなかなか困難ではありますが、ここで見事な統率力を見せるピアニストのブルミナを始めとする演奏家たちは、文句なしの名演を聴かせています。(2012/06/13 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777630-2