レーヴェ, カール(1796-1869)
Search results:34 件 見つかりました。
シューベルトと同世代で、現在では主として「バラード(比較的長い歌曲)」の作曲家として認知されているカール・レーヴェ(1796-1869)。彼自身も非常に歌が上手く、歌手としてもキャリアを築いたことでも知られています。そんなレーヴェですが、実はかなり多くのピアノ曲も残しているのですが、今日、これらを耳にする機会はまずありません。実際に聴いてみるとワーグナーやリストを思わせる素晴らしい作品であることに気がつきます。例えば4楽章からなる「大ソナタ」の第2楽章は、ソプラノ、バリトンの歌をつけて演奏されることもあるという曲ですが、そのメロディラインはピアノの旋律をそのままなぞったものなので、歌が省かれても全く問題ありません。マゼッパは、リストの練習曲とルーツを同じにするバイロンの詩を題材にした曲。リストのような狂気はないものの、充分に劇的な音楽です。こちらも楽しみなシリーズです。(2015/04/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0278 |
シューベルトと同時期に生まれ、数多くの歌曲を残したレーヴェ。とりわけ劇的な内容を持つ「バラード」を得意とてしており、その作品をヴォルフが模範としていたことでも知られています。作品は歌曲だけに留まることなく、オペラや器楽曲も数多く残しています。中でもピアノ曲には名作が多く、本来ピアニストであったレーヴェの本領発揮と言えるジャンルです。この第2集はレーヴェ没後150年の記念アルバムであり、各楽章にタイトルが付された「春」と宗教的な性格を持つ「聖書の情景」の他、技巧的な「大ソナタ」、世界初録音となる「夕べの幻想曲」の4曲が収録されています。リンダ・ニコルソンはバロック期の作品を得意とするピアニスト。ここでは1839年頃に製造されたエラールから典雅な音を引き出しています。(2019/06/21 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0489 |
シューベルトと同世代で、現在では主として「バラード(比較的長い物語性を持つ歌曲)」の作曲家として知られているカール・レーヴェのピアノ曲集。彼はかなり多くのピアノ曲を残していますが、これらは現在ほとんど演奏されることはありません。シリーズ第3集でピアノ作品全集完結となるこのアルバムには、ドイツを離れ新天地で生活する移民たちを描いた「4つの幻想曲」や、大作「グランド・ソナタ・エレジーク」と「慈悲深い兄弟」を収録。このシリーズは、曲ごとにふさわしいピアノが用いられているのが特徴ですが、当盤は1839年頃に製作されたエラールでの演奏です。またアルバムの最後には、リンダ・ニコルソン自身がピアノ独奏用に編曲した「3つの歌曲」も演奏されています。(2023/12/15 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0690 |
歌曲の作曲家として名高いカール・レーヴェが書いた2曲の交響曲が登場。ホ短調交響曲については、レーヴェ自身が「1834年12月15日に作曲を完了した」と書いたメモが残っており、ニ短調交響曲に関しては、1835年に作曲されたと推測されています。楽器編成は2曲ともよく似ており、特に4本のホルンが活躍するのが特徴といえるでしょう。ニ短調交響曲では第2楽章がスケルツォ、第3楽章が緩徐楽章(アンダンテ)という、当時の一般的な並びとは逆の配置になっています。終楽章は嬰ヘ長調で始まり、ニ長調、ニ短調へと移行する斬新な展開を見せます。どちらの交響曲も演奏時間は30分ほど。古典的な構成に歌うようなメロディ、ロマン派の短調作品らしい悲劇性や哀感を湛え、急速楽章はオペラの序曲のようにドラマティックでありながら対位法的な展開もあり、ドイツ・ロマン派の交響曲に関心がある人ならばきっと楽しめる作品です。「テミスト」は同名オラトリオのための序曲。古典的な佇まいを持つ小さな作品です。ジモン・ガウデンツが指揮するイェナ・フィルハーモニーの演奏で。(2022/08/26 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :555319-2 |