ディキンソン, エミリー(1830-1886)
Search results:28 件 見つかりました。
シリア・ペトリドウは1945年、キプロス生まれの作曲家。11歳の時に地元の劇場でモーツァルトの協奏曲を演奏してピアニスト・デビューを飾り、その後ウィーンやロンドンで学びピアニストとして活躍しましたが、2002年に大手術を余儀なくされ、ピアニストの道をあきらめ作曲家に転身しています。ペトリドウ家はトルコ侵略によるキプロスの南北分断により故郷を奪われており、その悲しみと、ギリシャ正教の典礼や古代ギリシャ文学が彼女の音楽に色濃く反映されています。CD1のAsmataは古代ギリシャの女流詩人、テゲアのアニュテー(Anyte)にインスパイアされて作曲された歌曲集で、二人のソプラノによって歌われます。CD2はギリシャ語の典礼文に曲をつけたもので、一部エミリー・ディキンソンの詩の引用も含まれますが、ギリシャ音楽の伝統を崩さないよう作曲されており、こちらは小さな声楽アンサンブルによって歌われます。(2020/01/17 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
---|---|
カタログ番号 | :DDA21233 |
ウェールズにおいて、最初に国際的な知名度を得たクラシック音楽作曲家が、このアラン・ホディノット(1929-2008)だとされています。彼はウェールズのバーゴッドで生まれ、カーディフ大学で学び、アーサー・ベンジャミンに個人的に支持しました。1954年にチェルトナム音楽祭で初演された「クラリネット協奏曲」(ジェルヴァース・ドゥ・ペイエの独奏、ジョン・バルビローリ指揮ハレ管)が大好評で迎えられ、彼の名が知られるようになり、様々な音楽家や団体から作品委嘱を受けるようになり、この栄誉は彼が亡くなるまで続いたのです。彼はオペラから管弦楽作品、室内楽曲、歌曲などさまざまな作品を書き、どれもが高く評価されましたが、ここで聞ける「ウェールズ民謡」をもとにした作品群は、彼の円熟期から晩年に書かれたもので、一層の深みを有しています。中でも「トウィの風景」は彼の最後の作品で、彼の生涯を締めくくるエピローグのようなもの。男女の声が絶え間なく語りかけてくる神秘的で幻想的な音楽です。(2015/01/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.571360 |
1946年生まれのリチャード・モリアーティのミサ曲。若い頃からオペラやクラシック音楽に親しんだというモリアーティ。音楽の道に進むべく大学で音楽を専攻するも、ピアノのテクニックが不足(本人の弁)したため、研究者に転向。現役中は病理学者、メディカルディレクターとして活躍し、引退後にダニエルプールから本格的に作曲を学んだという人です。この「ミサ・アドスム」は新古典派の様式を用いた壮大な作品。ディキンソンなどアメリカ南北戦争時代に女性たちによって書かれた詩を用いて書かれた「われらは待つ」は同じく誇り高きアメリカの伝統を賛美する作品です。大編成の作品を得意とするクチャルが全曲を的確にまとめています。(2019/03/15 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0503 |
ロリ・レイトマンは現代アメリカを代表する声楽曲作曲家の一人。複数の歌劇を始め、合唱曲、250曲以上の歌曲を含む多数の声楽作品を発表しています。様々な詩人や作家の詩を用い、時にはホロコーストの犠牲者の詩を用いて問題提起を行うなど、多彩な作品を発表する彼女、このアルバムでもエリザベス・ビショップ、ポール・セランなどの高名な詩人のテキストを用いた深遠な曲から、彼女の自作の詩を用いた「最初の孫エドワードの2歳の誕生日」のために書いたという「エドワードのための短い歌」などのユニークで個人的な曲まで、ヴァラエティ豊かな作品を披露しています。また、世界初録音の歌曲を多数含むだけではなく、曲想に合わせて最もふさわしい歌手を起用、レイトマン自身もピアノを演奏するなど、現在の彼女の姿をあますことなく伝える2枚組です。(2019/12/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559872-73 |
名ソプラノ、サンドリーヌ・ピオーのALPHAレーベルへの初のリサイタル・アルバム。タイトルの「CHIMERE-シメール」とはギリシャ神話に登場する“ライオンの頭と山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持つ怪物”(英語読みではキマイラ)のことですが、時には理解できない夢の象徴や、様々な要素を併せ持つ存在=女性そのものを示す、まさにこのアルバムにふさわしい言葉です。彼女が変幻自在に歌い上げるレーヴェ、ヴォルフ、ドビュッシー、プーランク、あまり聴くことのないガーニー、バクサ、そしてバーバー、プレヴィンの歌曲は、ドイツ語、フランス語、英語の3つの言語を行き来しながら、聴き手を詩的で親密な夢の旅へといざないます。伴奏のマノフのピアノもピオーの歌にぴったりと寄り添い、ユニークな世界を描き出しています。(2018/06/29 発売)
レーベル名 | :Alpha |
---|---|
カタログ番号 | :ALPHA397 |
このアルバムで紹介されている2人の作曲家は、イングランドとオーストラリアで40年以上に渡って創作活動を続けている夫婦。このアルバムはニコラの70歳を記念してのリリースです。彼らの作品の特徴は、どの作品も大自然への敬意が払われており、難解な音の中にも、どこか優しい響きが聞こえてくるものばかりです。アンサンブル「ジェミニ」は彼らの作品を積極的に演奏、紹介しています。(2017/04/21 発売)
レーベル名 | :Metier |
---|---|
カタログ番号 | :MSV28565 |
豊かな質感を持った音と物語を内包するアレックス・ワイザーの音楽集。ニューヨークで生まれ育ったワイザーは、歴史的視点と活気に満ちた音楽を融合させ、独自の語法による作品を生み出しています。このアルバムには瞑想的な歌曲集「and all the days were purple-そして全ての日々は紫色だった」と、「3つの墓碑銘」を収録。様々なテキストによる切ない旋律を滔々と歌うソプラノを包み込む混沌とした楽器の音色は、全ての世界がゆるゆると溶けていくかのような感覚をもたらします。「3つの墓碑銘」も雰囲気は似ており、悲し気な旋律がまっすぐに聴き手の心に伝わります。(2019/10/25 発売)
レーベル名 | :Cantaloupe Music |
---|---|
カタログ番号 | :CA-21147 |