ラウタヴァーラ, エイノユハニ(1928-2016)
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ラウタヴァーラが、20・21世紀のフィンランドを代表する作曲家であることはもはや、論を待たないところでしょう。彼のピアノ協奏曲第2番と第3番では、急速なパッセージの連続や分厚い和音によるカンタービレなど、音の奔流とも言うべきピアノ書法の独自性と、エネルギッシュなオーケストレーション等といった共通点ももちろんありますが、その一方で第3番が優しい協和音程寄りの、第2番がやや辛口な不協和音程寄りの美しさをと、それぞれに異なった響きの指向を持っており、このように並べて聴くと興味深さと感動が倍増です。是非とも第1番(8.554147収録)とあわせてお楽しみ下さい。(2003/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557009 |
現代フィンランドを代表する作曲家・ラウタヴァーラのピアノ作品は、調的な要素も持つ響きと異様なまでの気合がトレードマークですが、中でも「火の説法」なるちょっと怪しげなタイトルを持つピアノ・ソナタ第2番は迫力満点です。巨大な虫の羽音を思わせるように密集した音域で蠢くパッセージ、ピアノの鍵盤狭しとトグロを巻いて荒れ狂うアルペジオ、肘打ち奏法で叩きつけられるクラスターがあったかと思えば、対照的に静謐な響きを聞かせる部分が出てきたりと、激しく変化する感情の振幅の大きさは大変なものといえましょう。また比較的「現代音楽っぽい」前奏曲集やパルティータも、親しみにくいタイプの作品ではありません。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554292 |
様々な作風の変遷を経て、最近は神秘的な作風の音楽を次々と書いているラウタヴァーラ(1928-)。ネオ・ロマンティックな響きと精神性が最も表出された、これらの「宗教的な」合唱作品集は、ラウタヴァーラの音楽になじみのない人にも、すんなり受け入れられるに違いありません。19世紀初頭のドイツの神学者、哲学者フリードリヒ・シュライエルマッハーによって提案された「無限の親和性」を内包したこれらの音楽は、宗教の枠を超えて全ての人に多くのものを語りかけています。ラトビア放送合唱団は、厳しさの中に愉悦感を抱いた美しい響きで、この稀有な作品を歌い上げています。(2013/08/21 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1223-2 |
ONDINEレーベルが力を入れているラウタヴァーラ(1928-)の録音、今回は全てが世界初演である声楽作品集です。バリトンのための歌曲集のテキストは11世紀から12世紀に活躍したペルシアの詩人、ウマル・ハイヤームの四行詩集「ルバイヤート」から採られた教訓的なもので、この作品はジェラルド・フィンリーのために書かれています。ロルカのテキストに基づいて書かれた大規模な「バラダ」、ラウタヴァーラが若い頃からシリーズとして作曲している「カント」の最新作「心の光に」、自身の歌劇「ラスプーチン」からの編曲である4つの歌曲と、どれも最近のラウタヴァーラの作風を象徴するような神秘的な音楽の中に劇的要素が込められた興味深い作品を、2015年までヘルシンキ・フィルの首席を務めたストルゴーズによる演奏で。(2016/05/25 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1274-2 |