リース, フェルディナント(1784-1838)
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スーザン・カガンによるリース(1784-1838)のソナタ・ソナチネ第5集です。全部で14曲あるこれらの作品中、今作は1823年頃に書かれたOp.114と最後の作品であるOp.176(1832年作)、そして恐らく1800年代初頭に書かれたであろう最初の作品WoO11の3曲を収録しています。ロ短調ソナタは明らかにベートーヴェンの影響が感じられますが、どことなく未熟な感が否めないのは仕方ないところでしょう。やはり後期の作品は練られたもので安心して耳を傾けることができるというものです。かのロベルト・シューマンは1835年に「新音楽雑誌」で、フェルディナント・リースと、ベートーヴェンについて言及。リースについては「注目に値する独創性」と称賛しています。古典派からロマン派へ。この時代に生きた作曲家は誰しも多かれ少なかれ、この波に揉まれたに違いありません。(2011/07/13 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572300 |
大好評、リース(1784-1838)のピアノと管弦楽のための作品集もこの第5集で完結となります。様々な形態で書かれた14作品は、フンメルと並ぶ、19世紀初頭のピアノ音楽における「究極の形」の一つとして燦然と輝くことは間違いありません。耳の故障のため、比較的早い時期から舞台に立つことをやめたベートーヴェンっとは異なり、リースは晩年まで有名な巨匠であり、常に新しい音楽の流行を探っていました。ここに収録されている3曲のピアノ協奏曲のうち、1806年に書かれた第2番は9歳のフランツ・リストが公開演奏会で弾いたという記録もある作品。曲調こそベートーヴェンの第3協奏曲に似ていますが、至るところで独自性が光る初期の作品です。また「ロンド」はロンドンから戻った後の1825年の作品であり、1832年に書かれた第9番の協奏曲は、充実したオーケストラパートを持つ充実した作品です。(2012/12/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572742 |
現在ではすっかり忘れ去られてしまった感のあるリースの作品ですが、彼が存命だった時代では「作曲家&ピアニスト」として驚くほどの人気があったのです。彼の師であったベートーヴェンとは違い、リースはその生涯の終り近くまでヨーロッパ全土で名手としての知名度を欲しいままにしていました。このアルバムに収録された「ピアノ協奏曲」は1823年に作曲された彼の第7番目の協奏曲です。1813年からロンドンに住んでいた彼が故郷へ帰るにあたってのステージからの引退表明であり、その前に書かれた「ルール・ブリタニアによる変奏曲」と、Op.170の変奏曲もイングランドへのオマージュとなっています。ヒンターフーバーの輝くような美音にも注目してください。(2009/05/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570440 |
NAXOSのリースのピアノ協奏曲もこれで第4集目となります。 ( 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572088 |
1 ( 発売)
レーベル名 | :第5番のタイトル「田園風」は、彼自身が名付けたもので、彼の3曲あるタイトル付きの協奏曲の中の1曲ですが、他の2曲とは違い、最初に出版されたスコアに付されていたものです。このタイトルを聴いて誰もが思い出すのは、ベートーヴェンの「田園交響曲」でしょう。もちろんリースもこの曲を良く知ってはいましたが、別に影響されたわけではないようで、当時のボヘミアとオーストリアには、「牧歌的」なイディオムがそこら中にあったと考える方が正しいようです。タイトル通り、平和で美しい音楽です。もちろん、時として爆発する瞬間もありますが。それに比べ、ハ短調の協奏曲は調性の特性もあってか、かなり劇的に始まりますが、終楽章が予想外にのどかなのも面白いところです。1835年に書かれたロンドは、当時流行の「自らの技巧を誇示するために最適」な作品。こんな良いものが出版されなかったのが不思議です。 |
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カタログ番号 | :2010.12.15 |
リースの名は弟子の一人として、ベートーヴェンの伝記の中によく登場しますが、彼自身の作品については長らく無視され続けてきました。しかしその価値は見直される機運にあり、NAXOSでもピアノ協奏曲全集をスタートすることになりました。作風は期待通り、まさにベートーヴェンと前期ロマン派を繋ぐものとなっています。オーケストラの全奏や、独奏ピアノのパッセージの端々に「おや、これはベートーヴェン!?」と髣髴させるものもある一方、フンメルやモシュレスを思わせるような、(ショパン、リスト以前の)ヴィルトゥオーゾ風パッセージが盛りだくさんという、大変楽しくカッコいい、ロマン派ピアノ・マニア垂涎の作品たちといえましょう。(2006/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557638 |
いつもながらリースの音楽は、ベートーヴェンの影響の強い堅実なものですが、常に師匠そっくりというわけでもなく、意外に多彩な面も見せています。ヘ短調の曲の第1楽章は「悲愴ソナタ」そっくりな序奏で始まり、師匠の初期の作品を思わせる力強い主部が続きます。しかし、第2楽章になるとモーツァルト風の軽やかな変奏曲になり、第3楽章は「あれっ、ドヴォルザーク?」と思ってしまう民謡風な主題で始まります。変ホ長調の曲の第2楽章はバッハの前奏曲のようなピアノ・パートが印象的ですし、第3楽章は「大公トリオ」の終楽章に似ていますが、ピッツィカートの効果を生かした面白い曲に仕上がっています。(2003/03/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999885-2 |
ベートーヴェンの弟子であり、また傑出した才能を持つピアニストとしてヨーロッパ中で演奏活動を行ったフェルディナント・リース。300曲ほどの作品については、以前は「単なるベートーヴェンの模倣」と見做されていましたが、最近になって様々な研究が進み、その評価も高まってきています。リースは生涯に渡って室内楽作品を書いていますが、その中でもフルートの扱いは別格で、6つの四重奏曲をはじめ、三重奏曲、ソナタ、ディヴェルティメント、幻想曲と、他の管楽器に比べて数多くの作品が残されています。中でもハ長調のフルート四重奏曲は、ベートーヴェン風のモティーフを用いながらも、既に独自の作風が確立されています。最終楽章のスペイン風の高揚したリズムにもご注目ください。(2017/01/25 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555051-2 |