メタスタージオ, ピエトロ(1698-1782)
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韓国出身のソプラノ歌手イム・スンヘ(スンハエ)。主としてバロック期の作品を得意としており、NAXOSレーベルへのバッハやハイドン、Harmonia Mundiレベールへのモーツァルトのオペラやオラトリオの録音が知られています。透明感溢れる声を持ち、かつ高いコロラトゥーラの技術を持ち合わせる彼女が今回挑んだのは、「見捨てられたディドーネ」の物語。トロイアの英雄エネアスと恋に落ちたティロスの女王ディド(ディドーネ)。しかしエネアスはイタリアに旅立つこととなり、嘆き悲しんだディドは自ら王宮に火を放ち、身を投じてしまったという伝説を元に、18世紀の台本作家メタスタージオが書いた台本は当時大流行。一説には100人もの作曲家が曲を付けたといい、現在でもオペラやカンタータとして数多くのディドーネの物語が残されています。ここでは代表的な7人の作曲家による作品を収録。作曲家たちが腕によりをかけて書き上げた迫真のドラマをご堪能ください。(2020/01/31 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555243-2 |
ミヒ・ガイックとオルフェオ・バロック管弦楽団が演奏するメンデルスゾーンの「弦楽のためのシンフォニア」第3集。今回は1822年から1823年にかけて作曲された第8番と第9番、同じく1823年頃に書かれたコンサート・アリアを収録しています。第8番、第9番、どちらも荘重な序奏ではじまり、悲劇的な前奏部と軽やかな主部の対比が絶妙。曲全体は若々しく流麗な楽想が貫かれています。コンサート・アリアはベートーヴェンを思わせる劇的な曲ですが、後半のカバレッタ部分での技巧的な声の扱いは、イタリア・オペラからの影響も感じられます。バロック時代の作品を得意とするオイツィンガーの清冽な歌唱が印象的です。(2019/05/24 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555202-2 |
モーツァルト(1756-1791)の亡くなる年に作曲されたオペラ「皇帝ティートの慈悲」は、当時の神聖ローマ皇帝レオポルド2世が、プラハでボヘミア王として戴冠式を行う際の上演曲目として、ボヘミア政府から作曲が依頼されたものです。モーツァルトはこの曲を18日間で書き上げたと言われ(最近の研究ではもう少し時間をかけたとも)初演は予定通り戴冠式が行われた9月6日に行われましたが、あまり好評を得ることはできず、9月末まで上演は続けられたものの、モーツァルトの死後は次第に上演されることもなくなってしまいました。とは言え、当時ウィーンの宮廷歌劇場ディレクターであったヨーゼフ・ヴァイグルが、1804年に発表したこのヴァージョン(セストとティートのために2曲の新しいアリアを追加した)は、ウィーンをはじめとした周辺地域で絶大な人気を持ち、しばしば上演されるとともに、上演ごとに他の作曲家の曲も組み入れた新しいヴァージョンが加えられるなど、高い人気を誇っていたようです。今回のディ・マルキの演奏も様々な試みがなされています。(2016/08/26 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777870-2 |
【俊才グラスバーグと注目歌手たちが魅せる、欧州歌劇界最前線のモーツァルト】齢23にしてブザンソン国際指揮者コンクールで優勝したのが2017年。20代の新世代シェフ、英国出身のベン・グラスバーグが音楽監督を務めるフランスのノルマンディ・ルーアン歌劇場は、21世紀に入ってからの急成長で話題をふりまくオペラハウスです。このタッグで、近年リートや近現代作品の録音が増えているニッキー・スペンスをタイトルロールに迎えて、モーツァルトが最晩年に遺したオペラ《皇帝ティートの慈悲》を聴くことは、いわば2020年代初頭時点におけるヨーロッパ歌劇界の先端を体感することと同義と言ってよいでしょう。タイトルロールの他にもシモナ・シャトゥロヴァー(ヴィテリア)やキアラ・スケラート(セルヴィッラ)ら躍進めざましい歌手たちが続々登場、迫真の表現と細やかな解釈でモーツァルト最晩年の光と影を捉え、堂々たるドラマを織り上げてゆきます。レチタティーヴォのスリリングな展開に寄り添うフォルテピアノも見事なら、オーケストラの立ち回りも実に緩急鮮やかで聴きどころに事欠きません。中低音に比重を置いた弦楽セクション(6/6/5/5/3)も伸縮自在の機動力をみせ、18世紀の二管編成でも最大級と言ってよいオーケストレーションを立体的に楽しませてくれます。(2022/11/11 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA793 |
モーツァルト(1756-1791)の時代は多くの「カストラート」が活躍していました。16世紀のヨーロッパでは女性が教会で歌うことが許されず、その代わりにボーイ・ソプラノが重用されていましたが、彼らは変声期を迎えると声の質が変わってしまいます。そこで「男性を去勢してその美しい声を残すこと」が流行しました。彼らは、声は女性に近いものの、体つきは男性に近くなるため、独特のトーンと持続力のある声を持つことができたといわれています。もちろん現在では消滅した存在で、女声のメゾ・ソプラノがその代わりを担うことが多いのですが、発声法こそ違うものの、カウンターテナー(裏声を用いる)も女声とはまた違った魅力を持っています。このアルバムの収録曲もカストラートのためのものですが、名カウンターテナー、サバドゥスは当時のスタイルを慮りつつ、また新たな表現の幅を広げています。力強く美しく妖しい魅力を秘めた声をお楽しみください。(2015/05/27 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC1814 |
以前は「現代音楽を得意とする」指揮者として知られていたロスバウトでしたが、SWRに録音された幅広いレパートリーの復刻により、彼の様々な面に光が当たるようになりました。第5弾となるシリーズは、モーツァルトの作品集。
過剰な表現を排し、モーツァルトの美しさを端的に描き出すロスバウトの手腕は驚くべきもので、協奏曲ではソリストを尊重し、アリアでは歌手を引き立てながらも、きびきびとしたテンポによる清冽な伴奏を付けています。ピアノ協奏曲集ではアンダ、カサドシュを始めとした名手たちと共演、中でもグルダと共演した23番のピアノ協奏曲は、簡潔なオーケストラの響きをバックに悠然と歌うグルダのピアノも聴きもので、初発売以来、名盤と讃えられている録音です。ホルン協奏曲ではブレインの独奏にも注目。一連のコンサート・アリアも貴重な記録であり、シュザンヌ・ダンコが歌う「どうしてあなたを忘れられようか」-「恐れないで、愛する人よ」 はベルクマンのピアノの優しい響きも相俟って、オーケストラが極めて親密な音楽を奏でています。(2018/10/17 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19066CD |