ヒナステラ, アルベルト(1916-1983)
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近代アメリカのパーカッションのための作品集。1935年から45年にかけて打楽器のための作品を集中的に作曲したケージの「ファースト・コンストラクション」は、彼の師であるシェーンベルクが提唱した十二音技法を打楽器に持ち込み、16種類の楽器とサンダーマシンで演奏するというものです。ヒナステラの「魔術的アメリカに寄せるカンタータ」は戦争、自然現象、愛など人間の生活にまつわる事象が、コロンブス以前の古いテキストで語られるという壮大な作品。ルー・ハリソンの協奏曲は十二音の技法にインドやアフリカ音楽の要素を取り入れた独自の作風による協奏曲。朗々と歌うヴァイオリンとパーカッションの荒々しい響きが融合し、見事な音楽を創り上げています。ヴァレーズの「イオニザシオン」は打楽器のための音楽の先駆的作品の一つ。5分ほどの小品でありながらも、消防車用のサイレンまでを含む37の楽器の音色が交錯し、素晴らしい音の風景を描き出していきます。(2021/01/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574244 |
橋本專史の十八番であるピアソラ『ル・グラン・タンゴ』をはじめ、神秘的な背景に黒鳥が浮かぶヴィラ=ロボスの『黒鳥の歌』、チェロマニアにはたまらないヒナステラの超絶的『チェロ・ソナタ』、同じくヒナステラから民俗感溢れる『五つのアルゼンチン民謡』を収録。橋本專史 プロフィール Atsushi Hashimoto(Cello) 橋本專史は愛知県豊田市の出身。3才からチェロを始め、東京藝術大学音楽学部チェロ専攻を卒業。ハンガリーのリスト音楽院に留学し、歌劇場のチェリストとして活動後、帰国。現在はアストル・ピアソラの作品を専門に奏する衝撃的な気鋭のバンド“El Cielo 2020”で活躍する他、YouTubeチャンネルを開設し、チェリストとしては日本で最も多い登録者(再生回数)を記録している。(2023/01/20 発売)
レーベル名 | :Laplace Records |
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カタログ番号 | :LPDCD111 |
【頼れる俊英たちとコパチンスカヤによる次なる冒険。ソル・ガベッタ参加!】世界各地のステージに素足で現れ、他の誰にも成しえない音楽体験で客席を魅了し、アルバム発表ごとに話題騒然の企画を実現してきた21世紀的唯一無二のヴァイオリニスト、パトリツィア・コパチンスカヤ。2020年秋にはイル・ジャルディーノ・アルモニコとタッグを組み、古楽器演奏への愛着を独特の形で結晶させた『ヴィヴァルディ、その先へ』(Alpha624/国内仕様NYCX-10161)で大いに注目を集めたところ、その興奮も冷めやらぬうちに次のアルバムが発表されます。20世紀屈指の異才画家ダリの初期作品『照らし出された快楽 Plaisirs illumines』(1929/短編映画『アンダルシアの犬』にも登場)に着想を得た現代スペインの作曲家コーイの二重協奏曲(チェロに名手ガベッタが客演!)を表題に、現代ハンガリーを代表する室内楽作品にアルゼンチンのヒナステラを加えた選曲からして、コパチンスカヤの明敏な感性が窺えます。彼女のアルバム『つかの間と、永遠と』(Alpha545/国内仕様NYCX-10086)でも鮮烈な存在感を示したカメラータ・ベルンは、曲によってメンバーがソロでも抜群のパフォーマンスを披露。数十年前のバロックの名盤群からは想像もつかないほどみずみずしい音を紡ぐソリスト集団への変貌は、コパチンスカヤという希有の触媒的ソリストとの共演あればこそでしょう。そうした交感力が絶好の刺激を導き出したアルバム、彼女からますます目が離せません!(2020/12/18 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA580 |
ギタリスト、アダム・デル・モンテとマク・グルギッチの2人によって結成された「デュオ・デローロ」。彼らのエキサイティングなコラボレーションから生まれたスペインとラテン・アメリカの色彩感あふれる音楽集は、聴き手に魅惑的な感情を呼び起こします。全く新しいアレンジによるアルベニスやグラナドスの名曲を始め、ヒナステラの激しいリズム、ガルデルの郷愁に満ちた旋律、記憶に残る恋人との甘く苦い思い出を描いたスタンポーニの「最後のコーヒー」など、ジャンルを問わず、楽しく小粋な作品が並びます。最初と最後はデル・モンテの自作によるオリジナルのフラメンコ・ダンスが置かれています。(2019/04/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573948 |
2018年に開催された“パロマ・オシェア・サンタンデール国際ピアノコンクール”の優勝者、ドミトロー・チョニのリサイタル・アルバム。このコンクールは、アルベニス財団やソフィア王妃高等音楽院の創設者として名高いパロマ・オシェアが、1972年に創設した歴史あるピアノコンクールです。1993年、ウクライナ出身のチョニはすでに国際的に活躍の場を広げており、将来が期待されるピアニストの一人です。全てが20世紀の作品で占められたこのアルバムでは、彼のユニークな個性が如何なく発揮されており、とりわけ抒情的なドビュッシーと力強くリズミカルなプロコフィエフでの鮮やかな対比が見事です。技巧的なヒナステラ作品や、ドビュッシー作品へのオマージュであるリゲティの練習曲での美しい音色も聴きどころです。(2020/05/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574136 |
アルゼンチンの近代作曲家の中でも、最も重要な人物とみなされているヒナステラ(1916-1983)。彼はブエノスアイレスの国立音楽院で学び、アメリカに留学。初期にはアルゼンチン民謡を用いた作品から、やがて民族主義的な作風に転換し、時にはジャズも取り入れるなど、独創的な音楽を多く書いています。このアルバムには、そんなヒナステラの代表的な作品が収録されていて、インカの伝承詩による「オジャンタイ」をはじめとした近代的な響きの中に熱気が宿った情熱的な音楽をたっぷり楽しむことができるものです。シュテフェンスのスピード感溢れる指揮が魅力的です。(2015/11/25 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5244 |
ヒナステラはあまり多くの作品を書いたわけではないので、3つの弦楽四重奏は作品番号こそ近いのですが、実は第1番は1948年、第2番は1958年、そして第3番は1973年の作と、実に25年ほどの年代の開きがあるのです。当然作風の変化も顕著です。民俗音楽を程良く取り入れた第1番は、バルトークやストラヴィンスキーを想起させる荒々しい音楽です。追い立てられるかのように始まる第2番は十二音技法を取り入れた自由な作品です。第3番はソプラノのソロを伴う曲で、あのシェーンベルクの作品にも似た「夜の雰囲気」を湛えた神秘的な作品です。ヒメネス、ロルカ、アルベルティのテキストが用いられています。どれもが悲劇的で、死を彷彿させる思い想念とやるせなさに満ちていますが、底知れぬ透明感も持ち合わせているところが素晴らしいのです。(2009/08/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570780 |
2016年、生誕100年を迎えたヒナステラ(1916-1983)。アストル・ピアソラ、カルロス・ガルデル、マウイシオ・カーゲルと並ぶ、アルゼンチンを代表する大作曲家の一人です。彼の作品は当時のアルゼンチン音楽の影響を強く受けており、作風は比較的明快で、親しみやすいものが多いのですが、作曲時期によってその作風はかなり変化を見せています。ここに収録された4つの作品は、どれも後期に属するもので、彼自身の分類によれば「前衛的なスタイルと冒険的なアイデアを有した"新表現主義"の音楽」になるということです。なかでも興味深いのがカタロニアのチェリスト、カザルスの「見張りの歌」を元にした変奏曲で、原曲の優雅さは、ヒナステラの手によって、刺激的な響きに満ちた色彩的な音楽に変貌させられます。編成の小さな「弦楽のための協奏曲」は瞑想的な雰囲気で始まり、徐々に熱気を帯び、最終楽章では阿鼻叫喚の世界が描かれるという曲。あの有名なトッカータ(ピアノ協奏曲の終楽章)にも似た情熱的な作品です。現代音楽を得意とするタマヨは、これらの騒然とした曲を見事にまとめてあげています。(2016/08/26 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5271 |