昨年2012年にドイツ・ミュンヘンで第1回目が開催されたクラシック音楽事業者による会合「クラシカル・ネクスト」。2回目の今年は音楽の都ウィーンにて6月上旬に開催されました。この「クラシカル・ネクスト」では、ナクソスのようなレコード会社はもとより、アーティスト・マネージメント会社や著名な管弦楽団の事務局、楽譜出版社やハイファイオーディオメーカーなど、クラシック音楽に纏わる企業・団体が全世界から一同に介し、ビジネスミーティングやパネル・ディスカッションを繰り広げます。
数多くのトピックが飛び交う中、今年注目を浴びたのが「SACDに換わる次世代メディアは何か」という議題。あまり知られていませんが、国外ではSACDの需要が日本と比べ格段に低く、生産を受注している工場は目下全世界でたった3箇所しかありません。しかも稼働中のプレス機械に何らかの不具合が生じた場合、交換部品の入手も困難なため、SACDを生産できる体制はもってあと数年とも言われているのです。そんな中、次世代高音質メディアとして注目を浴び始めているのが「ブルーレイ・オーディオ」 一般に普及しているブルーレイ・ビデオプレイヤーで再生することが出来、SACD層の5倍の情報量を収録することができるとされています。この夏には、ナクソスを含め多くのレコード会社からブルーレイ・オーディオのタイトルの発売が予定されているので、一聴の価値アリかも知れません。
グラミー受賞作「パトリシア・バーバー:モダン・クール」他、Blu-ray Audioタイトルの一覧は
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