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NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ特別編 実験工房[HQCD]発売

実験工房

NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ特別編 実験工房(HQCD)
販売価格:1,890円(税込)
カタログ番号:NYNG-013
発売日:2013年1月23日
※神奈川県立近代美術館(鎌倉)「現代への扉 実験工房展 戦後芸術を切り拓く」(1/12~)にて、
会場限定先行販売!


【CD販売】
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【収録楽曲】
1. 武満徹:ピアノのための「二つのレント」(1950)
2. 武満徹:ピアノのための「遮られない休息」瀧口修造の詩による(1952) – I.ゆっくりと悲しく、語りかけるように
3. 佐藤慶次郎:ピアノのための「五つの短詩」(1953-55) – I.レント
4. – II.アンダンティーノ
5. – III.メカニックに
6. 佐藤慶次郎:ピアノのための「悼詩」(1955/56)
7. 湯浅譲二:ピアノのための「内触覚的宇宙」(1957)
8. 鈴木博義:二つのピアノ曲(1952) – I.レント・アッサイ
9. – II.オスティナート、アル・リゴレ・ディ・テンポ
1-9 演奏 園田高弘(ピアノ) 録音:1957年7月9日/放送:1957年7月21日

10. 福島和夫:アルト・フルートとピアノのための「エカーグラ」(1957) – I.レント・ルバート
11. – II.レント・ソステヌート
12. – III.モデラート
10-12 演奏 林リリ子(フルート)/林光(ピアノ) 録音:1959年6月12日/放送:1959年7月

13. 湯浅譲二ピアノのための「プロジェクション・エセムプラスティク」(1961)
13 演奏 一柳慧(ピアノ) 録音:1980年6月3日 イイノホール「第3回 東京音楽芸術祭 日本の音楽家 5 一柳慧・高橋悠治デュオ・コンサート」/放送:1980年11月2日

解説:川崎弘二


1951年から1957年までのおよそ6年間のみ存在した「実験工房」は、多彩な分野で活躍する最先端の芸術家たちが自発的に集結し、自らも前衛芸術を提唱した詩人、瀧口修造を後見人とした総合芸術グループです。彼らによって生み出された作品は、ダンス、演劇、バレエ、映画など多岐に渡りますが、とりわけ音楽の分野では、最先端の海外作品を紹介しながら、日本ならではの音楽を創り上げるなど活発な動きがありました。彼らによる作品群は当時の人々に大きな驚きをもたらしたことは間違いありません。
このアルバムには、中心的メンバーであったピアニスト園田高弘による1957年の演奏会の録音を中心に、独学で作曲を志しながらも「実験工房」に参加したことで独自の作風を確立した福島和夫の作品などを収録しています。この福島作品は、林リリ子と林光のデュオによる貴重な録音で、これまで聴くことのできた既存音源とは一線を画したものとして評価されることでしょう。そして、アルバムの核となる、園田の演奏する武満徹、佐藤慶次郎、湯浅譲二、鈴木博義の音楽は、当時彼らが強く影響を受けたであろうオリヴィエ・メシアンの音楽を一瞬彷彿させながらも、新しいものを模索しようともがく「先導者」たちの姿を浮き彫りにします。

■「現代への扉 実験工房展 戦後芸術を切り拓く」のご紹介
「現代への扉 実験工房展 戦後芸術を切り拓く」(神奈川県立近代美術館)
「現代への扉 実験工房展 戦後芸術を切り拓く」facebookページ