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New Releases - 2025年05月 発売タイトル

Search results:59 件 見つかりました。

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    ドリング:オーボエ作品全集(ダニエル/ウォーカー/ハーマン/オヤルサバル)

    マデリーン・ドリングは音楽と演劇を愛する音楽家一家に生まれ、9歳で王立音楽大学の年少部に奨学生として入学。ヴァイオリンを学んだ後、作曲をヴォーン・ウィリアムズ、ハウエルズ、ジェイコブらに師事し、演劇やパントマイムも学びました。その後は劇場や放送のための音楽を作曲するとともに、自ら舞台に立ち、歌やピアノを演奏。「その才能はガーシュウィンに匹敵する」と高く評価され、多くの作品を書きました。1947年に、ロンドン交響楽団の首席オーボエ奏者ロジャー・ロードと結婚。このアルバムには夫ロードのために書いたり編曲したりした曲と、ロードが編曲した曲も含めた、ドリングのオーボエ作品の全てが収録されています。作風はどれも軽快で親しみやすく、時にはジャズ風のハーモニーやプーランクの影響も見られます。イギリス出身のニコラス・ダニエルは、世界的に活躍するオーボエ奏者・指揮者。バロックから現代音楽、室内楽からオペラまで幅広いレパートリーを持ち、さまざまなアンサンブルと共演しています。2004年にQueen’s Medal for Music、2020年には大英帝国勲章(Order of the British Empire)を授与されました。アルバムではオヤルサバル、ウォーカー、ハーマンが共演、息のあった演奏を披露しています。(2025/05/30 発売)

    レーベル名:Chandos
    カタログ番号:CHAN20344

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    ラフマニノフ:交響曲第1番/交響的舞曲(シンフォニア・オブ・ロンドン/ウィルソン)

    【ジョン・ウィルソンとシンフォニア・オヴ・ロンドンによるラフマニノフ・シリーズ完結編、最初の交響曲と晩年の傑作のカップリング。】交響曲第1番は、初演の失敗により鬱状態となった作曲者がピアノ協奏曲第2番で名誉挽回したというエピソードの文脈で語られることが多いためか、第2番に比べると演奏頻度が格段に落ちますが、若きラフマニノフが本格的な交響曲作家としてのデビュー作として意欲を込めた創意と魅力的な楽想が近年見直されています。一方、交響的舞曲は晩年の作品で、まず2台ピアノ版として完成させた後にオーケストラレーションを行い、最後のオーケストラ作品となったもの。ラフマニノフの作品によく引用されるグレゴリオ聖歌「怒りの日」の旋律が非常に印象的に使われています。交響的舞曲の第1楽章では交響曲第1番の主題が引用されており、その「響き合い」がこの2曲をカップリングした意図かもしれません。尚、ウィルソンは今回の録音に際して自筆譜を仔細に検討し、数か所の細部の誤りを訂正している模様です。CHANDOSの看板プロデューサーとエンジニア、ブライアン・ピジョン&ラルフ・カズンズのコンビによる録音は今回も目覚ましく、オーケストラ全体の立体感と、細かい楽器の動きを明瞭に聞き取れる解像度が両立。この音だけでも楽しめる、そのような一枚に仕上がりました。SACDハイブリッド・ディスクでの発売です。(2025/05/30 発売)

    レーベル名:Chandos
    カタログ番号:CHSA5351

  • ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウへのオマージュ

    【ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ生誕100年、ベンヤミン・アップルが描くその人生】2023年と2024年の来日リサイタルなどで日本でも多くのファンを持つドイツのバリトン歌手、ベンヤミン・アップル。彼が尊敬するディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(1925-2012)の生誕100年を記念し、その芸術家としての側面だけでなく、人間としての本質に迫ろうというアルバムが登場。かつてフィッシャー=ディースカウのマスタークラスに於いてヴォルフの解釈で高く評価され、彼自身の経験からか国際的キャリアのために名前は短くするようにというアドヴァイスを受けたというアップル。20世紀声楽界最大のアイコンの1人である彼に深い敬意を表し、彼が残した日記や手紙、様々な書類や演奏会の履歴、そして絵画などを数年に渡り研究してこのプロジェクトに臨み、その偉大な成功や世界的評価の背後に隠された個人的な人物像を描き出します。アルバムには世界初録音となるディートリヒの父アルベルトと兄クラウスの作品も収録しており、そのうち1曲はディートリヒの詩によるもの。140ページにも及ぶブックレットにはアップル自身がディートリヒの人生についての長文(英、独、仏語)を寄せているほか、その人生を物語る写真や資料、ディートリヒによる絵画など貴重な画像も掲載されています。「ディーター」は家族など身近な人々のディートリヒへの愛称。(2025/05/23 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA1131

  • マルセル・トゥルニエへのオマージュ

    【名手セイソンによる、未出版を含むトゥルニエ作品集】フランス出身で世界を舞台に活躍するハープ奏者エマニュエル・セイソンによる、ハープ史上最も偉大な演奏者であり作曲家の一人とされるマルセル・トゥルニエの作品集。歌姫ジャンスを独唱に迎えた歌曲を4曲収録しているほか、ハープ独奏は組曲第2番とトラック2、3、17、18のみであり、その他はトゥルニエ自身により弦楽器が加えられた版で収録されています。中でも、トゥルニエの最も重要な作品とされる「ソナチネ」に加えられたヴァイオリンとチェロのパートは近年発見されたもので、今回がこの版による世界初録音。他にも「庭師の手紙」の弦楽四重奏パート、「彼女は来て、微笑んだ」、「不眠」なども最近の発見とのことです。セイソン、ヴォーチェ四重奏団、ジャンスらが、同胞の巨匠の作品に深く寄り添った美しい演奏を聴かせます。(2025/05/23 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA1133

  • ガルッピ:チェンバロのためのソナタと協奏曲(ヴェネツィアの驚異)(ラダエッリ/ラ・フィラレーテ)

    【ロココ社会を魅了した当時の響きで、ヴェネツィアの巨匠の鍵盤世界へ】18世紀中盤、後期バロックから初期古典派の時代に絶大な人気を誇ったヴェネツィアの歌劇作曲家ガルッピ。同じ頃に水の都を席捲した劇作家ゴルドーニと手を携えながら、ヘンデルの歌劇作曲引退後頃からポルポラやレーオらナポリの先人たちと共に、イタリア・オペラの全欧州的人気を支えました。彼の歌劇作品は近年ようやく演奏機会を取り戻しつつありますが、その名を現代人の記憶にとどめたのはむしろ、ベネデッティ=ミケランジェリを筆頭に20世紀の名手たちもレパートリーにしていた鍵盤ソナタの存在でした。同時代の先達スカルラッティとはやや異なる、端正で感傷的な魅力に満ちたそれらのソナタは、単一楽章の佳品もあれば複数楽章からなる充実作もあり、現代ピアノの演奏家たちによっても数多く録音されていますが、ここでは1738年製のモデルに基づくチェンバロを通じ、18世紀の人々が耳にしたであろう響きを通じてガルッピの音世界の素顔に迫ります。長調曲・短調曲それぞれに味わい深い協奏曲では、ジョルディ・サヴァール指揮ル・コンセール・デ・ナシオンが最近録音したヴィヴァルディ『四季』でもソリストを務めたアルフィア・バキエヴァら5人の弦楽器奏者が加わり、こちらも18世紀風の室内楽編成で親密な響きの機微をよく活かした解釈を聴かせてくれます。(2025/05/23 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A579

  • リュートで巡るローマ歴史旅行

    【ジャンル越境型の古楽器奏者ヴァッレロトンダと巡る古都ローマ】古楽器奏者として非常に高い適性を示しながら、以前から親しんでいたロックをはじめ幅広いジャンルに隔てなく接し続け、独特な音楽性を育んできたローマ出身のリュート奏者シモーネ・ヴァッレロトンダ。民俗楽器も交えたユニット、イ・バッシフォンディでの活動も含め、これまでも超正統派の古楽レパートリーと20世紀以降の作曲家の世界を隔てなく行き来するプログラムを提案してきた彼の新たなソロ・アルバムは、「永遠の都」ローマを軸に、この古都を行き交った17~21世紀の作曲家たちの作品をバランスよく組み合わせた選曲になっています。信仰と権力の狭間に息づいた、知と美への渇望と民衆の活力が導き出した各世紀の音世界は実に多種多様。自身リュートの名手でもあったカプスベルガーやザンボーニの音楽から、システィーナ礼拝堂で長らく門外不出とされていたアッレーグリの多声曲の独奏編曲、クレメンティやカゼッラらのピアノ向け小品、モリコーネの映画音楽、民衆音楽ベースの楽曲……と多岐にわたる選曲でも、全く乱雑な印象を与えないのが流石。リュートから導き出される静謐かつ細やかな響きが、いかなる種類の音楽にも独特の古風な佇まいをまとわせ、不思議な説得力と共にローマという都がたどった悠久の歴史へと聴き手を誘います。(2025/05/23 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A581

  • プロコフィエフ:歌劇《戦争と平和》

    【バイエルン国立歌劇場よりチェルニアコフ演出&ユロフスキ指揮、衝撃の《戦争と平和》登場!】トルストイの小説『戦争と平和』は、19世紀初頭のナポレオンの侵略とそれに反撃するロシアの「祖国戦争」の時代を背景に、戦争と社会=人間関係の諸相を、壮大なスケールで描いたもの。1941年に勃発した独ソ戦下のソヴィエト連邦でプロコフィエフは、原作のアンドレイ・ボルコンスキーとナターシャの悲恋、二人の友人ピエールとの友情の物語を軸に、堕落した貴族社会、ナポレオン軍との戦闘、モスクワの炎上、そしてロシアの勝利で結ばれる壮大な歴史絵巻として台本を執筆・作曲しました。作曲家没後70周年に当たる2023年、バイエルン国立歌劇場での初演となる本作のドラマトゥルギーを担当したマルテ・クラスティングは、「チェルニアコフ演出による《戦争と平和》は、モスクワの労働組合会館の「円柱の間」で繰り広げられる。自分の意志に反してこの建物に閉じ込められた人々は、いつ終わるとも知れないこの奇妙な共同生活の中、まるで集合的記憶を共有するかのように、それぞれの役柄になりきり、様々な場面を演じはじめる。演技と現実の境界は次第に曖昧になり、見せかけの戦いは血腥い衝突へと変貌する……(ノーツより抄訳)」と述べ、その演出はトルストイが創作した『戦争と平和』、プロコフィエフが独ソ戦下でそれを解釈・創作した《戦争と平和》の現代における再解釈であると位置づけています。ロシア、ウクライナ、モルドヴァを初め10数カ国から優れた歌手たちが、このプロジェクトに起用されました。音楽監督のユロフスキの明晰なタクトに導かれて奏でられるプロコフィエフの音楽は、美しい抒情、憧憬と活気に溢れた『平和』と荒々しい狂騒と惨状に満ちた『戦争』を描いて、余すところがありません。本作《戦争と平和》の上演は、以下の各賞を受賞しています。『独オペルン・ヴェルト誌』2023・ プロダクション・オブ・ザ・イヤー バイエルン国立歌劇場《戦争と平和》・ ダイレクター・オブ・ザ・イヤー  演出家チェルニアコフ《戦争と平和》『国際オペラ・アワード2023』(英オペラ・マガジン誌主催)・ 最優秀新制作 バイエルン国立歌劇場《戦争と平和》(2025/05/23 発売)

    レーベル名:Bayerische Staatsoper Recordings
    カタログ番号:BSOREC1006

  • プロコフィエフ:歌劇《戦争と平和》

    【バイエルン国立歌劇場よりチェルニアコフ演出&ユロフスキ指揮、衝撃の《戦争と平和》登場!】トルストイの小説『戦争と平和』は、19世紀初頭のナポレオンの侵略とそれに反撃するロシアの「祖国戦争」の時代を背景に、戦争と社会=人間関係の諸相を、壮大なスケールで描いたもの。1941年に勃発した独ソ戦下のソヴィエト連邦でプロコフィエフは、原作のアンドレイ・ボルコンスキーとナターシャの悲恋、二人の友人ピエールとの友情の物語を軸に、堕落した貴族社会、ナポレオン軍との戦闘、モスクワの炎上、そしてロシアの勝利で結ばれる壮大な歴史絵巻として台本を執筆・作曲しました。作曲家没後70周年に当たる2023年、バイエルン国立歌劇場での初演となる本作のドラマトゥルギーを担当したマルテ・クラスティングは、「チェルニアコフ演出による《戦争と平和》は、モスクワの労働組合会館の「円柱の間」で繰り広げられる。自分の意志に反してこの建物に閉じ込められた人々は、いつ終わるとも知れないこの奇妙な共同生活の中、まるで集合的記憶を共有するかのように、それぞれの役柄になりきり、様々な場面を演じはじめる。演技と現実の境界は次第に曖昧になり、見せかけの戦いは血腥い衝突へと変貌する……(ノーツより抄訳)」と述べ、その演出はトルストイが創作した『戦争と平和』、プロコフィエフが独ソ戦下でそれを解釈・創作した《戦争と平和》の現代における再解釈であると位置づけています。ロシア、ウクライナ、モルドヴァを初め10数カ国から優れた歌手たちが、このプロジェクトに起用されました。音楽監督のユロフスキの明晰なタクトに導かれて奏でられるプロコフィエフの音楽は、美しい抒情、憧憬と活気に溢れた『平和』と荒々しい狂騒と惨状に満ちた『戦争』を描いて、余すところがありません。本作《戦争と平和》の上演は、以下の各賞を受賞しています。『独オペルン・ヴェルト誌』2023・ プロダクション・オブ・ザ・イヤー バイエルン国立歌劇場《戦争と平和》・ ダイレクター・オブ・ザ・イヤー  演出家チェルニアコフ《戦争と平和》『国際オペラ・アワード2023』(英オペラ・マガジン誌主催)・ 最優秀新制作 バイエルン国立歌劇場《戦争と平和》(2025/05/23 発売)

    レーベル名:Bayerische Staatsoper Recordings
    カタログ番号:BSOREC2006

  • リュリ: 《アティス》

    【作品に潜む普遍的魅力をスタイリッシュかつ精緻に伝える《アティス》新録音】フランス王ルイ14世の王室音楽監督リュリによる最大の傑作の一つ《アティス》新録音。1676年の初演以来ルイ14世が深く愛し「王のオペラ」の異名を持つ本作に、欧州歌劇界を賑わせるアルゼンチン出身の異才アラルコンによる最新録音が映像付きで登場。ヴェルディやワーグナーの大作でも活躍するマシュー・ニューリン演じる主役アティスと、イタリア・バロック作品解釈で知られるG.ブリデッリ、アラルコンの数々の名盤で重要な役柄を演じてきたA.キンタンスによる2人の女主人公との悲恋の物語を、精緻な解釈に脈々と情熱を宿した音作りでじっくり聴かせます。ルイ14世生前の度重なる再演時と同じく序幕を省き、作品に潜む普遍的魅力を追求した采配はコンテンポラリーダンスの名匠として有名な演出家プレルジョカージュの判断でもあり、付属の映像では日本の能にヒントを得たオーガニックで抽象的な舞台展開から企図がよく伝わることでしょう。演出家・指揮者へのインタビュー(1987年のW.クリスティ初録音にも触れています)を含む充実のブックレット(仏・英・独語)も読み応え充分。CD録音と映像は一部別キャストながら双方錚々たるソリストが揃い、深く温もりある声が印象的なニューリンの傍らユンカー、ブロンデール、オヴィティら古楽作品のスペシャリストたちも抜群の存在感で応えます。撥弦・鍵盤が各2人加わる充実のオーケストラは2023年に惜しまれながら亡くなったフローランス・マルゴワールがコンサートマスターを務め、アルバムは彼女の思い出に捧げられています。(2025/05/23 発売)

    レーベル名:Château de Versailles Spectacles
    カタログ番号:CVS113

  • デイヴィッド・シフ: プリフォンテーン

    2022年オレゴン州ユージーンで開催された世界陸上競技選手権大会に先立ち、ユージーン交響楽団が地元の伝説的ランナー、スティーヴ・プリフォンテーン(1951-1975)に捧げる作品として、やはりオレゴン州出身のデイヴィッド・シフに委嘱した「プリフォンテーン」を収録したアルバム。プリフォンテーンの「自分のベストを尽くさないことは、才能を犠牲にすることだ」という言葉からインスピレーションを受けた全3楽章35分ほどの作品で、サクソフォンを含む3管編成の大規模な管弦楽を用いて、彼が駆け抜けた24年の短い生涯を描きつつその功績を讃えています。カップリングのアンドレア・ラインケマイヤーによる「ウォーター・シングス・ファイア」は、リー・バルドゥーゴの短編小説『When Water Sang Fire』からインスピレーションを得ており、野心と裏切りが地味な人魚ウラを荒れ狂う海の魔女(アースラ)へと変身させるという寓話が描かれています。いずれも調性感の強い親しみやすい作品です。(2025/05/23 発売)

    レーベル名:Delos
    カタログ番号:DE3609