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New Releases - 2024年04月 発売タイトル

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  • ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」/ディーン:ある冬の旅(ビス/スウェーデン放送響/アフカム)

    1980年生まれのジョナサン・ビスは若いうちから脚光を浴び、共演した音楽家たちからも篤い信頼を得てきました。35歳になる2015年にはセントポール室内管と合同で、ベートーヴェンの5曲のピアノ協奏曲それぞれにインスパイアされた新作を5人の作曲家に委嘱し、両曲をペアで演奏するBeethoven/5というプロジェクトを立ち上げました。ORCHID CLASSICSは、それら5組の協奏曲の録音を順次リリースしてゆく予定です。第1弾として「皇帝」とブレット・ディーンの「グナイクセンドルフの音楽 - ある冬の旅」が登場。「皇帝」はスケールが大きく、正攻法の堂々たる演奏。ベートーヴェンのソナタ全集の録音も完成させたビスの円熟を示す演奏となっています。ディーンの作品名にあるグナイクセンドルフはベートーヴェンの弟ヨハンの家があった街。自殺未遂を起こした甥のカールを連れたベートーヴェンが1826年の秋から初冬にかけて滞在した後、ウィーンに戻る旅の途中で体調を崩し、それから4カ月足らずで世を去りました。作品は急緩急の3楽章構成で演奏時間約25分。熱にうなされて乱れがちな意識の中に「皇帝」のフレーズが浮かんでは消えるといった趣きで、全編を通じてピアノにはヴィルトゥオーゾ的なテクニックが求められます。Beethoven/5は発起人役のセントポール室内管に続いて15のオーケストラ・団体が賛同する大プロジェクトとなり、ディーンの作品はセントポール室内管に加えてドレスデン・フィル、リヨン国立管、ヴロツワフ・フィル、メルボルン響、スウェーデン放送響が共同で委嘱。当録音は初演時のライヴ録音です。他の作品は初演順にTimo Andres、 The Blind Banister(第2番とのペア)、SALLY BEAMISH City Stanzas(第1番)、SALVATORE SCIARRINO Il sogno di Stradella(第4番)、CAROLINE SHAW Watermark(第3番)。これらの作品がレパートリーに定着し、自分が世を去った後も末永く演奏されつつけるよう願っています」と語っています。今後のリリースが楽しみなシリーズです。(2024/04/26 発売)

    レーベル名:Orchid Classics
    カタログ番号:ORC100291

  • 詳細

    ローレンス:ヴァイオリンとピアノのための作品集(リーベック/ティルブルック)

    20世紀初めに脚光を浴びたイギリスの作曲家フレデリック・ローレンスの作品を集めた貴重なアルバム。ヘンリー・ウッドは彼のTristis(苦み、悲しみなどの意)を気に入り、1919年から23年まで5年連続でプロムナード・コンサートで指揮しました(ヴァイオリンとピアノのためのヴァージョンが当アルバムの最後に収録されています)。ドイツ系の家庭に「フレデリック・ケスラー」として生まれたローレンスは先進的な作風で評価され、20代半ばで「一見難解だが良質な音楽」「輝かしい将来を予感させる」と高い評価を得ました。その後第1次世界大戦が勃発して反ドイツ感情が高まると姓をイギリス風に改め、クラシック音楽と映画音楽の作曲で注目されましたが、早世したこともあって歴史に埋もれてしまい、録音もほとんどありません。このアルバムは彼の作品を音として知ることのできる貴重なリリースです。(2024/04/19 発売)

    レーベル名:Orchid Classics
    カタログ番号:ORC100284