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New Releases - 2024年11月 発売タイトル

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    フォルケル:ピアノ協奏曲集(コッホ/ケルン・アカデミー/ヴィレンズ)

    バッハの評伝の著者として知られるフォルケルのピアノ協奏曲をピリオド楽器で演奏したcpoらしい企画。全曲世界初録音。フォルケルは1749年にコーブルク近郊に生まれ、地元のカントルから音楽を学びました。その後、ゲッティンゲン大学で法律を学ぶ傍ら、音楽理論や歴史の研究にも取り組み、音楽教育や学術的なコンサートの開催を通じて音楽の発展に寄与しました。熱烈なバッハ信奉者であった彼は1802年にバッハの初の伝記を出版し、バッハの偉業をドイツの国民的遺産として称賛したことでも知られています。フォルケルの作品には22の協奏曲があり、そのうち12曲の筆写譜が現存しています。このアルバムには世界初録音となる4曲のピアノ協奏曲を収録。彼の作曲活動は1769年から1796年まで続き、初期の鍵盤楽曲ではチェンバロを想定していたようですが、後期になるとフォルテピアノを指定することが増えてゆき、この録音でもフォルテピアノを使っています。(2024/11/15 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555563-2

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    ドホナーニ:ヴァイオリン・ソナタ Op. 21/セレナード Op. 10/R. シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ TrV 151 (ヴァイス/ツェン・ウェンシャオ/シュヴァーベ/リヴィニウス)

    バルトークよりも4年早く生まれたドホナーニは優れたピアニストでもあった作曲家。作品にはハンガリーのさまざまな民族音楽の要素が取り込まれているものの、バルトークの作品ほどに民族色は濃くなく、どちらかというとブラームスに近いドイツ・ロマン派風の音楽です。リヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタは23歳の作品。華やかな演奏効果が得られるとともに高度な演奏技術が要求される曲です。演奏はハンブルク生まれのヴァイオリニスト、ヘレン・ヴァイスを中心としたメンバーによるもの。ヴァイスは幼少期から活躍を開始し、15歳でハンブルク交響楽団と共演し、1年後に若い音楽家のためのコンクール「Concertino Praga」で第1位を受賞。エルプフィルハーモニーやベルリン・フィルハーモニーなどで一流オーケストラと共演し、室内楽にも参加しています。ポール・リヴィニウスは1970年生まれで、5歳からピアノを学びました。ドイツ連邦ユーゲント管弦楽団やグスタフ・マーラー・ユース管弦楽団のメンバーを務め、室内楽トリオでも受賞歴あり。モーツァルト・ピアノ四重奏団のメンバーです。セレナードではNAXOSでもおなじみのガブリエル・シュヴァーベと1981年上海生まれのヴィオラ奏者ツェン・ウェンシャオが参加。親密な演奏を披露しています。(2024/11/15 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555565-2

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    バツェヴィチ:交響的作品全集 3 - 交響曲第1番/管弦楽のための協奏曲/パルティータ(西ドイツ放送響/ボロヴィチ)

    cpoの人気シリーズ、グラジナ・バツェヴィチの交響的作品全集を締めくくる第3集。1942年から45年に書かれた交響曲第1番は、このアルバムが世界初録音。第1番と附番されているものの、実際には2番目の交響曲で、1938年に書かれた実質上の第1番はバツェヴィチ自身によってカタログから削除されてしまいました。この曲も出版が許可されておらず、今回は自筆譜に基づいて演奏が行われています。「ポーランド序曲」は1954年の作品。こちらも出版されることのなかった作品ですが、複雑な変拍子を用いた活力あるリズムが優れた効果を生み出しています。他には1955年作曲の新古典派的な「パルティータ」と亡くなる2年前の1967年に書かれた「In una parte」を収録。ウカシュ・ボロヴィチ指揮のケルンWDR交響楽団は、初期の実験的な作品から、多彩な音色を用いた後期の作品まで、見事な演奏を披露します。(2024/11/15 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555661-2