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New Releases - 2025年06月 発売タイトル
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ブカレストでサロン・オーケストラ「クリスタル」を率い名声を博したヴァイオリニスト、イオネル・クリステアを祖父に持つレリエ・クリステア。このアルバムは、ドイツ生まれの彼女が「第二の故郷」と呼ぶルーマニアのカルパチア山脈で過ごした2020年の夏の体験をきっかけに生まれた、ルーマニア音楽への深い愛情と探求の結晶です。知られざる佳作から、おなじみの名曲ホルムペスクの「望郷のバラード」まで、哀愁を湛えた旋律、情熱的なリズム、そして超絶技巧を要する楽曲など、さまざまな表情をもつ作品が収められており、この地の音楽の多彩な魅力が存分に味わえます。特に注目すべきは、祖父イオネルによる「エチュード・カプリース」2曲の収録であり、彼女の音楽的ルーツをたどるうえで重要な役割を果たしています。このアルバムは、単なる小品集にとどまらず、レリエ・クリステア自身の家族の記憶、ルーマニアの豊かな文化遺産、そして自然への敬意を織り交ぜた、一編の物語として綴られています。(2025/06/06 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM420 |
2023年にモーツァルトのピアノ協奏曲第15番と第21番のアルバムを発表した中国出身のチェン・ゼン。今作では第20番と第24番という短調の2曲を選び、明るさを湛えた前作と対照的な選曲をしています。前作ではトーマス・レスナーが指揮を担当していましたが、今作ではポール・メイエを指揮者に迎え、同じオーケストラで指揮者が変わることで、二人の指揮者の芸術的アプローチの違いを楽しむことができます。また、この録音においてチェン・ゼンはカデンツァの選択に際し、「ソリストの見せ場になると同時に、楽章全体の雰囲気や性格になじむもの」として、第20番にはベートーヴェン、第24番にはバドゥラ=スコダのカデンツァを採用しました。(2025/06/06 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM473 |
アントニオ・ヴィヴァルディをロールモデルとし、彼がピエタ慈善院付属音楽院で行ったヴァイオリン指導や作曲活動にインスピレーションを受けたと語るヴィクトリア・エリザベス・カウンツナー。彼女はソウルでの活動を通じて、ヨーロッパのアンサンブルと東アジアの楽器の音色との融合を目指してきました。このアルバムには、彼女自身の4作品を含む、現代の女性作曲家によるヴァイオリンとオーケストラのための作品が収められており、いくつかは世界初録音となっています。なかでもアルバム・タイトルとなった「サイガ・アンテロープ」は、2015年に大量死が報告された中央アジアの絶滅危惧種の動物サイガ・アンテロープへの懸念と哀悼を表現した作品で、韓国の竹製フルート、テグムなどの楽器を用いて、ドラマティックな音の風景を描き出しています。(2025/06/06 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM483 |
アルトゥル・レンバはエストニアで活躍した作曲家。生前はピアニスト・教師として高く評価されました。彼の作品は故郷でも長らく顧みられることがありませんでしたが、チャイコフスキーやラフマニノフを思わせる抒情性にあふれたその音楽は、非常に魅力的です。このアルバムは、レンバの室内楽作品を紹介するシリーズの第1弾となるもの。「ソナチネ」は、作曲家の70歳の誕生日を記念して開催されたコンサートで初演された作品で、各楽章には表題が付けられており「組曲」とも呼ばれます。2曲のソナタもロマンティックな作風による作品ですが、これら3曲の楽譜は印刷されたことはなく、この録音をきっかけに2025年エストニア音楽情報センターから出版されました。他に「愛の詩」などの美しい小品も収録されています。また、このアルバムには、1960年にエストニア公共放送(Eesti Rahvusringhaaling)のアーカイヴに収められた歴史的録音も収録。「ソナチネ」はピアノをレンバ自身が演奏し、ヴァイオリンは当時エストニア放送交響楽団(現・エストニア国立交響楽団)のコンサートマスターを務めていたルドルフ・パルムが担当、さらに、レンバの妻ソフィアに捧げられた「愛の詩」の1928年録音も収められており、こちらはレンバの友人のヴァイオリニスト、フーゴ・シュッツの演奏となっています。演奏するヴァイオリニスト、トゥリーン・ルーベルは、2015年よりエストニア国立交響楽団のコンサートマスターを務めており、多数のオーケストラやヤルヴィ父子らの指揮者と共演、現代音楽にも積極的に取り組む実力派です。(2025/06/06 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0753 |
ハンス・ガルは、オーストリア生まれの作曲家・指揮者・音楽学者。ブラームスに連なる後期ロマン派の伝統を受け継ぎ、調性と旋律美に根ざした作風を生涯貫きました。ウィーンやマインツで音楽教育に携わった後、ナチスの台頭によりスコットランドへ亡命。戦後はエディンバラ大学で教鞭を執るなど音楽界に貢献しました。彼はヴィオラのために多くの作品を残しており、このアルバムには約40年にわたる時期に書かれた4作品を収録。それぞれ異なる背景と個性を持ちながらも、ガルならではの旋律美、対位法、ヴィオラの音色を活かした落ち着いた雰囲気が全体を貫いています。ハンナ・パッカラはフィンランドのヴィオラ奏者。シベリウス音楽院とベルリンのハンス・アイスラー音楽大学などで学び、ヘルシンキ・バロック・オーケストラやオストロボスニア室内管弦楽団の首席奏者を務めるほか、教育活動にも力を注いでいます。(2025/06/06 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0761 |
トーマス・ピットフィールドはイギリス・ボルトン出身の作曲家。美術や詩作にも造詣が深かったことで知られています。このアルバムには彼の管弦楽作品を収録。その作品を高く評価していた指揮者バルビローリの依頼で書かれたシンフォニエッタをはじめ、民謡を愛したピットフィールドならではの牧歌集や、オールド・スタッフォードシャーの旋律による幻想曲など、どれも親しみやすい旋律を持つ、ヴォーン・ウィリアムズらに連なる英国田園音楽の伝統を継承するものです。(2025/06/06 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0765 |