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New Releases - 2025年06月 発売タイトル

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    フォクルール: 歌劇「カサンドラ」(ブラディック/ナイルズ/ビックリー/ドゥフリース/アップルビー/モネ王立歌劇場合唱団&管弦楽団/大野和士)

    【ギリシャ神話のカサンドラと現代の環境問題を絡めたフォクルール初のオペラ、大野和士とモネ劇場による初演ライヴ!】ベルナール・フォクルールが初めて挑んだオペラ作品。神アポロンから予知の能力を与えられながらも、その言葉を誰にも信じてもらえないという呪いをかけられたカサンドラの悲劇と、気候変動の研究成果をスタンドアップコメディという斬新な手法で伝えようとするも、その真剣な訴えが聴衆に受け入れられず孤独感を深める現代の科学者サンドラという、時代を超えた2人の運命が重なり合う物語。自然と人類の文化遺産の危機、そして深く聞くことの大切さがテーマとなっており、環境活動家であるサンドラの恋人ブレイクの悲劇的な結末には、問題の深刻さと困難さが描かれています。フォクルールの音楽は神話と現代を明確に描き分けており、神秘的な表現もあいまって聴く者に強く訴えかける作品。ラストにはバッハのカンタータ第26番からコラール「ああいかにはかなく、いかに空しき」が引用されています。その精神性を深く掘り下げた大野和士とモネ劇場、歌手陣の力演もたいへん聴き応えのあるものです。(2025/06/06 発売)

    レーベル名:Fuga Libera
    カタログ番号:FUG844

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    ラッソ:マニフィカト集 2 (マニフィカト/ケイヴ)

    【ラッスス芸術の重要分野を探るシリーズ第2弾は、充実の器楽合奏と共に】盛期ルネサンス屈指の大家ラッススが、長い生涯の間100以上の作例を残した聖母の讃歌「マニフィカト」の全貌を探るシリーズ第2弾。2024年にリリースされた第1弾(CKD660)は少数精鋭ア・カペラ編成でしたが、今回はラッススの職場だったバイエルン公宮廷で多数の器楽奏者が聖歌隊と共演していたことを踏まえ、木管コルネット2とサックバット(トロンボーン)4、ドゥルツィアン(ファゴットの前身となった低音木管楽器)1からなる吹奏楽団が一基のオルガンと共に参加。総勢9名の歌手陣が織りなす多声の綾を豊かな響きで彩ります。ラッスス自身、あるいはジャケス・デ・ヴェルトやジョスカン・デプレら先人たちが手がけた多声モテットを元に、その音楽素材をさまざまな形で転用したマニフィカトが大小8作、それぞれの転用元作品と交互に続き、作曲家ごと、作品ごとの手法の違いを味わえる構成。心地よい安定感の中で緊密なアンサンブルを聴かせるフィリップ・ケイヴ指揮の演奏陣には、自身も合唱指揮者として豊かな実績を誇るエドワード・ヒギンボトムがオルガンで参加。長きにわたる聖歌隊の伝統に支えられた英国古楽シーンの充実を感じさせる、知的興奮と音楽的発見に満ちた2枚組となっています。(2025/06/06 発売)

    レーベル名:Linn Records
    カタログ番号:CKD760

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    マンディ:宗教音楽集(オックスフォード・ニュー・カレッジ合唱団/クイニー)

    【英国教会音楽の変転期を見届けた大家W.マンディの多面性に迫る】16世紀中盤、英国の教会音楽の歌唱がラテン語から英語になってゆく時代に活躍した大家ウィリアム・マンディの作品集。1543年までにロンドン・ウェストミンスター・アビーの首席聖歌隊員となっていたマンディは、英国がラテン語礼拝一色だった頃から作曲を始め、青年期にロンドンで実践経験を重ねたのち、終生の職場となる王室聖歌隊に加わります。その間エドワード7世の英語礼拝導入期(1549~53)、メアリー1世のローマ・カトリック回帰によるラテン語礼拝復活期(1553~58)を経て、最終的に英語礼拝がエリザベス1世の治世で定着するまで、彼は状況に応じ英語・ラテン語どちらの祈祷文にも曲をつけました。本盤ではオルガニスト・合唱指揮者として幅広く活躍するロバート・クィニーが、2014年以来音楽監督を務める少年&成年ア・カペラの名門オックスフォード・ニュー・カレッジ合唱団と共に、ラテン語作品を中心に7作を厳選。佳品「目覚めていても、眠っていても」での堅固な一体感、簡素な2声から堂々6声まで展開する演奏時間20分超の大作「天の父の声が」での多様な声楽表現、フェアファックスやタヴァナーら先行世代を思わせる最初期作「キリエ」での単旋律聖歌と多声の交錯など、各作品の魅力をよく引き出した充実解釈でマンディの多面性をじっくり味わわせてくれます。(2025/06/06 発売)

    レーベル名:Linn Records
    カタログ番号:CKD775

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    シベリウス:交響曲第5番/2つのセレナード/2つの荘重な旋律 Op. 77/組曲「白鳥」(C. テツラフ/フィンランド放送響/コロン)

    【ニコラス・コロン&フィンランド放送響、待望のシベリウス・アルバム第2作は壮麗な交響曲第5番!テツラフを迎えた4曲も圧巻の出来ばえ。】フィンランド放送響の首席指揮者は1927年の楽団創設以来フィンランド人が務めてきましたが、その歴史に新たなページを開いたのがイギリス人のニコラス・コロン。わずか1度の客演で首席指揮者に任命され、2021年9月に就任すると国内外で高い評価を樹立して任期も延長されています。このコンビのデビュー作となった交響曲 第7番他(2022年5月発売)以来となるシベリウス・アルバム第2作が登場。交響曲第5番は前作でも示されたコロンの明晰かつ繊細な音楽作りが生きており、明るさや壮麗さのみならず、内声の動きがもたらす陰影によって曲に深い奥行きを与えています。翳りを感じさせる箇所でのオーケストラが奏でるサウンドに特有のほの暗さがあるのも、この楽団ならではの魅力。暗から明に至るグラデーションが豊かになり、クライマックスが一層輝かしく感じられるのもコロンの巧みな指揮の賜物です。交響曲に劣らぬ魅力となっているのがテツラフを迎えた4曲。彼は2002年にシベリウスのヴァイオリンと管弦楽のための作品全集を録音しており、これらの曲が長らくレパートリーに入っていることが想像できます。当時の演奏は、輝かしいサウンドでメリハリが利いてダイナミック、曲の持つシンフォニックな立派さを感じさせるものでした。一方、今回の録音では、近年の彼がブラームスやシューベルトで見せるような細部の徹底した彫琢とそこから生まれる陰影の深さ、表出される情感の豊かさが増して、心理的なドラマを感じさせるものとなっています。サロン風の小品ともヴィルトゥオーゾ・ピースとも異なる、これらの曲の真価に迫った圧巻の演奏となっています。 セレナード第1番や『白鳥姫』の中には交響曲第5番と共通する音型も現れて、アルバムを通して聴くと発見の楽しみもあります。(2025/06/06 発売)

    レーベル名:Ondine
    カタログ番号:ODE1468-2

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    カルパティア物語 - ルーマニアのヴァイオリン作品集(クリステア)

    ブカレストでサロン・オーケストラ「クリスタル」を率い名声を博したヴァイオリニスト、イオネル・クリステアを祖父に持つレリエ・クリステア。このアルバムは、ドイツ生まれの彼女が「第二の故郷」と呼ぶルーマニアのカルパチア山脈で過ごした2020年の夏の体験をきっかけに生まれた、ルーマニア音楽への深い愛情と探求の結晶です。知られざる佳作から、おなじみの名曲ホルムペスクの「望郷のバラード」まで、哀愁を湛えた旋律、情熱的なリズム、そして超絶技巧を要する楽曲など、さまざまな表情をもつ作品が収められており、この地の音楽の多彩な魅力が存分に味わえます。特に注目すべきは、祖父イオネルによる「エチュード・カプリース」2曲の収録であり、彼女の音楽的ルーツをたどるうえで重要な役割を果たしています。このアルバムは、単なる小品集にとどまらず、レリエ・クリステア自身の家族の記憶、ルーマニアの豊かな文化遺産、そして自然への敬意を織り交ぜた、一編の物語として綴られています。(2025/06/06 発売)

    レーベル名:Solo Musica
    カタログ番号:SM420

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    モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、第24番(チェン・ゼン/マンハイム・プファルツ選帝侯室内管/メイエ)

    2023年にモーツァルトのピアノ協奏曲第15番と第21番のアルバムを発表した中国出身のチェン・ゼン。今作では第20番と第24番という短調の2曲を選び、明るさを湛えた前作と対照的な選曲をしています。前作ではトーマス・レスナーが指揮を担当していましたが、今作ではポール・メイエを指揮者に迎え、同じオーケストラで指揮者が変わることで、二人の指揮者の芸術的アプローチの違いを楽しむことができます。また、この録音においてチェン・ゼンはカデンツァの選択に際し、「ソリストの見せ場になると同時に、楽章全体の雰囲気や性格になじむもの」として、第20番にはベートーヴェン、第24番にはバドゥラ=スコダのカデンツァを採用しました。(2025/06/06 発売)

    レーベル名:Solo Musica
    カタログ番号:SM473

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    カウンツナー:サイガ・アンテローペ/ジャスミン・ライス/ルシッド・ドリームズ/シルク・ロード(カウンツナー/ヴィクトリア・アンド・ヴィルトゥオージ/ユニバーサル・コリアン・オーガニック・アンサンブル/エリン)

    アントニオ・ヴィヴァルディをロールモデルとし、彼がピエタ慈善院付属音楽院で行ったヴァイオリン指導や作曲活動にインスピレーションを受けたと語るヴィクトリア・エリザベス・カウンツナー。彼女はソウルでの活動を通じて、ヨーロッパのアンサンブルと東アジアの楽器の音色との融合を目指してきました。このアルバムには、彼女自身の4作品を含む、現代の女性作曲家によるヴァイオリンとオーケストラのための作品が収められており、いくつかは世界初録音となっています。なかでもアルバム・タイトルとなった「サイガ・アンテロープ」は、2015年に大量死が報告された中央アジアの絶滅危惧種の動物サイガ・アンテロープへの懸念と哀悼を表現した作品で、韓国の竹製フルート、テグムなどの楽器を用いて、ドラマティックな音の風景を描き出しています。(2025/06/06 発売)

    レーベル名:Solo Musica
    カタログ番号:SM483

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    ブライアン:合唱作品全集 1 (ジョイフル・カンパニー・オブ・シンガーズ/アスコルタ/フィンチリー児童合唱団/ブロードベント/ロシター)

    巨大な「ゴシック交響曲」をはじめ、32曲の交響曲を遺したイギリスの作曲家ハヴァーガル・ブライアン。しかし、彼が交響曲の作曲を始める以前に、カンタータや歌曲、合唱曲などを作曲していたことはあまり知られていません。現存する合唱曲は約80曲にのぼり、さらに20曲ほどの楽譜が失われていることから、実際にはそれ以上の作品を残していたと考えられています。これらの合唱曲は主に三つの時期に集中して作曲されており、第1期は1905?06年頃で、若きブライアンが将来を嘱望される存在となっていた時期、第2期は第一次世界大戦前後で、多くが女性や児童の声を想定して書かれていますが、これは戦争によって多くの男性の合唱団員が兵役に就いたことを物語っています。第3期は1920?30年代で、この時期には12曲ほどの合唱曲が散発的に作曲されました。これらの作品は、当時のエドワード朝イギリスで盛んだったアマチュア合唱団向けに書かれたものが多く、無伴奏やピアノ伴奏、混声合唱、高声部、ユニゾンなど編成も多彩です。高声部やユニゾンによる作品は児童合唱を想定したものです。このアルバムで演奏を担うのは、1988年に創設された英国を代表する室内合唱団のひとつ、ジョイフル・カンパニー・オヴ・シンガーズ。16世紀から現代までの驚くほど幅広いレパートリーと豊かな表現力で高く評価されています。フィンチリー児童合唱団は1958年にブリテンの「ノアの洪水」を演奏するために創設された合唱団で、メンバーは4歳から18歳までの少年少女です。(2025/06/06 発売)

    レーベル名:Toccata Classics
    カタログ番号:TOCC0395

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    レンバ:室内楽作品全集 1 (ルーベル/シュッツ/クルース/ラスマン)

    アルトゥル・レンバはエストニアで活躍した作曲家。生前はピアニスト・教師として高く評価されました。彼の作品は故郷でも長らく顧みられることがありませんでしたが、チャイコフスキーやラフマニノフを思わせる抒情性にあふれたその音楽は、非常に魅力的です。このアルバムは、レンバの室内楽作品を紹介するシリーズの第1弾となるもの。「ソナチネ」は、作曲家の70歳の誕生日を記念して開催されたコンサートで初演された作品で、各楽章には表題が付けられており「組曲」とも呼ばれます。2曲のソナタもロマンティックな作風による作品ですが、これら3曲の楽譜は印刷されたことはなく、この録音をきっかけに2025年エストニア音楽情報センターから出版されました。他に「愛の詩」などの美しい小品も収録されています。また、このアルバムには、1960年にエストニア公共放送(Eesti Rahvusringhaaling)のアーカイヴに収められた歴史的録音も収録。「ソナチネ」はピアノをレンバ自身が演奏し、ヴァイオリンは当時エストニア放送交響楽団(現・エストニア国立交響楽団)のコンサートマスターを務めていたルドルフ・パルムが担当、さらに、レンバの妻ソフィアに捧げられた「愛の詩」の1928年録音も収められており、こちらはレンバの友人のヴァイオリニスト、フーゴ・シュッツの演奏となっています。演奏するヴァイオリニスト、トゥリーン・ルーベルは、2015年よりエストニア国立交響楽団のコンサートマスターを務めており、多数のオーケストラやヤルヴィ父子らの指揮者と共演、現代音楽にも積極的に取り組む実力派です。(2025/06/06 発売)

    レーベル名:Toccata Classics
    カタログ番号:TOCC0753

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    ガル:ヴィオラのための作品集 2 (パッカラ/トゥンッカリ/プラッカ/マッケナ/セヴェライデ/ザッハレンコヴァ)

    ハンス・ガルは、オーストリア生まれの作曲家・指揮者・音楽学者。ブラームスに連なる後期ロマン派の伝統を受け継ぎ、調性と旋律美に根ざした作風を生涯貫きました。ウィーンやマインツで音楽教育に携わった後、ナチスの台頭によりスコットランドへ亡命。戦後はエディンバラ大学で教鞭を執るなど音楽界に貢献しました。彼はヴィオラのために多くの作品を残しており、このアルバムには約40年にわたる時期に書かれた4作品を収録。それぞれ異なる背景と個性を持ちながらも、ガルならではの旋律美、対位法、ヴィオラの音色を活かした落ち着いた雰囲気が全体を貫いています。ハンナ・パッカラはフィンランドのヴィオラ奏者。シベリウス音楽院とベルリンのハンス・アイスラー音楽大学などで学び、ヘルシンキ・バロック・オーケストラやオストロボスニア室内管弦楽団の首席奏者を務めるほか、教育活動にも力を注いでいます。(2025/06/06 発売)

    レーベル名:Toccata Classics
    カタログ番号:TOCC0761