ハーデン, ヴォルフ(1962-)
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(2008/04/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :2.110227 |
ブゾーニ畢竟の大作の一つ「対位法的幻想曲」は、大バッハによる「フーガの技法」最終曲である未完の三重フーガが、実は四重フーガとなる予定であったという説をブゾーニ流に具現化したものです。といっても単なる補作ではなく、むしろ登場する四主題を彼流に骨の髄までしゃぶり尽した作品というべきもので、摩訶不思議な和声・対位法感覚と超絶的ピアニズムには戦慄を覚えます。「若者のために」は、編曲的要素を大いに取り入れた小練習曲集ですが、バッハの平均律第1巻第5番の前奏曲とフーガを同時に弾いてしまう4や、パガニーニの奇想曲第11番の編曲である6など、大変興味深い楽曲が目白押しです。また1は例の超有名なあの曲のピアノ編曲です。(2001/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555034 |
ここでは猫も杓子も演奏する超有名作(にしてもちろん傑作)の「シャコンヌ」に代えて、その素晴らしさを大いに喧伝したのが、「ショパン変奏曲」です。ブゾーニはこの曲には特にこだわりがあったらしく、後に徹底的な改作を施していますが、こちらの初期ヴァージョンも別個に、極めて豊潤なピアノ書法が横溢した傑作変奏曲として、評価されてしかるべき内容を持っています。そもそも後の先見性の萌芽が十二分に見られた作品であったからこそ、改作もされたともいうべきでしょう。皮相なピアニズムの展開に陥ることもない一方、演奏効果の点でも申し分なく、同じ主題を用いた、ラフマニノフの「ショパン変奏曲」に勝るとも劣らない逸品です。(2002/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555699 |
ブゾーニ(1866-1924)の「24の前奏曲」は1880年から81年頃の作品で、恐らくショパンの同名の曲にフィーチャーされた書かれたものでしょう。ただし、調性の配置こそはショパンと同じですが、各々の曲の持つ雰囲気はかなり違います。その上で、ショパンのような鮮やかな統一性を求めるよりも、ここでは一つ一つの曲の味わいを追求するほうがふさわしいように思います。またキャッチーなメロディは少ないものの、噛めば噛むほどに味わいが増す、まさに大人のための音楽です。もう一つの「中世のスケッチ」も素材こそ古風で、時としてシューマン風の香りを感じさせるも、やはり熟成した音色と響きはまさにロマン派の風合いであり、聴き手を陶酔の渦に巻き込むことは間違いありません。(2013/03/20 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572845 |
多くの天才の例に漏れることなく、イタリアの作曲家フェルッチョ・ブゾーニも7歳の若さで演奏会デビューを果たし、少年時代から「神童」と呼ばれていました。同時に作曲もはじめ、17歳の時にはブラームスの助言を得てライプツィヒに移りライネッケの下で学びました。しかし30歳を過ぎるまでは作曲よりも演奏を好んでいたようです。このアルバムには神童時代の11歳から15歳までに書かれた全ての作品が収録されています。バッハ、モーツァルト、ウェーバー、シューマンなどの先人たちの影響があるにせよ、どれも魅力的な旋律を持つ曲集で、とりわけ「田園組曲」は将来の成熟を予感させます。(2017/09/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573751 |
イタリアに生まれ12歳でピアニストとしてデビュー、神童として活躍しながら、10代で数多くのピアノ曲を作曲したブゾーニ。しかし、彼の音楽の本質はイタリアとドイツの融合であり、この頃の自作の完成度については否定的だったといわれています。20代の彼は古典の作品を学び、わが物にするために、バッハやブラームスなど数多くの作品をピアノ曲に編曲し、コンサートでも積極的に演奏しました。なかでもバッハ作品の編曲は、対位法を学ぶために有効であり、後年のブゾーニ作品の特徴とも言える「複雑な旋律が入り組んで曲を形作る」作風もこの頃に確立されました。モーツァルト作品からはシンプルな美しさを見出し、ブラームスのコラールからは、ルター派の讃美歌を学び、クラーマーの練習曲からは「ピアノ奏法」の可能性を発見、後に書き上げた「ピアノ演奏法」の足掛かりとなりました。10代の頃に出会ったリストからは強烈な印象を受け、彼の数多くのピアノ作品の校訂を行いましたが、このアルバムに収録された「メフィスト・ワルツ」は、ピアノ版ではなく、オーケストラ版をピアノ曲へと改変したという珍しい作品です。(2018/03/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573806 |
ブゾーニのピアノ作品集第11集は、彼の目を通して描かれたバッハ作品の数々を収録。フランツ・リストに心酔するとともに、優れたピアニストでもあったブゾーニは、早い時期から「トランスクリプション=編曲」に興味を抱き、数多くの作品を華麗なピアノ曲へと変貌させました。代表的な作品は1884年の「バッハのシャコンヌ」で、濃密な響きと華やかな装飾に彩られたバッハは、ロマンティックな風情を持ち、リストの一連のトランスクリプションの伝統に連なるピアニスティックなものとして知られています。しかし、ほぼ30年を経て書かれた「大ヨハン・セバスティアン氏の名による短いソナチネ」は、原曲である「ファンタジーとフーガ ニ短調. BWV905」(バッハの真作であるかは疑わしい)の簡潔な様式をそのまま写し取り、瞑想的な作品として仕上げており、入り組んだハーモニーは前衛的でもあります。厳格な対位法をそのままピアノへ移し替えた「10のコラール前奏曲」も聴きどころ。(2019/07/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573982 |
2000年に録音が開始された、ヴォルフ・ハーデンによるフェルッチョ・ブゾーニのピアノ作品集最終巻であるこのアルバムには、初期と晩年という両端の作品を収録しています。初期の小品にはブゾーニが12歳の時に作曲した「前奏曲とフーガ」や、同じく10代の「メヌエット・カプリチオーソ」の他、バッハやベートーヴェンの作品を編曲したものが含まれており、原曲を尊重しつつその作りを分析して、魅力をさらに引き立てる絶妙なアレンジが楽しめます。晩年の「5部からなるピアノ練習曲集」からの抜粋には、自身が初期に作曲した作品の編曲や他の作曲家の音楽が取り入れられており、彼のピアノ演奏におけるテクニックの粋が表現されたもので、このシリーズの締めくくりとしてふさわしい内容と言えるでしょう。ヴォルフ・ハーデンの演奏は「ブゾーニ作品における現在の明確な基準」として高く評価されています。(2024/11/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574613 |